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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.008

かつては、お金があればあるだけ使う貯まらない生活。
だからこそ、貯められない人の気持ちがわかる

借金問題の根本は家計の改善にあるのではないか―。自身の貯められなかった経験をもとに、ファイナンシャルプランナーの資格をとり、家計についてもアドバイスするようになった。家計を再建する横山光昭の原点。

「お金を貯める体質改善ノート」ガイド 横山 光昭

文/山本初美 写真/金田邦男

クレジットカードは1枚のみ。財布は仕事用とプライベート用を使い分ける

クレジットカードは1枚のみ。財布は仕事用とプライベート用を使い分ける

お金が貯められない、劣等生だった

家計再生コンサルタントとして、家計の負債を中心に家計相談を行っている横山さん。けれど、かつての横山さんは「お金が貯められない人」だった。

今から17年前、普通のサラリーマンだった横山さんは結婚するも、お金があればあるだけ使っていたという。

「当時、看護師の妻と共働きだったのですが、欲しいものがあれば、次々とカードで買い、貯蓄はゼロ。お金の劣等生でした」

にもかかわらず、新婚3ヵ月目に、転職先を決めずに会社を辞めてしまう。自己都合で辞めたので、すぐに失業保険もでない。いきなり家計はピンチに陥った。

「このとき妻が涙ながらに、へそくり100万円を渡してくれたんです。それから、私のお金に対する意識が変わりました。この限られた100万円は絶対に大事に使わなければいけない。そう思って、家計簿をつけはじめたのもこの頃です」

司法書士事務所で働いていた頃。現在は6人の子どもの父親でもある

司法書士事務所で働いていた頃。現在は6人の子どもの父親でもある

借金に苦しむ人々との出会い

奥様のへそくりで、なんとか生活を凌ぎ、司法書士事務所に再就職。ここで、借金に苦しむ人々を法律に基づき支援した。

けれど、自己破産をした人が再び事務所へ訪れるケースを何度も目の当たりにする。

「自己破産をした人が涙を流しながら"これからはがんばります"と言っていたのに、1〜2年すると、また事務所を訪ねてくるんです。私は彼らの問題を解決したと思っていたけれど、実はそうではないことに気づきました」

法的な手続きだけでは、解決ではなく処理になっている。借金問題の根本は家計の改善にあるのではないか―。そう思った横山さんはファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格をとり、自身の貯められなかった経験をもとに、家計についてもアドバイスするようになった。家計を再建することが借金問題の解決につながっている、確かな手応えを感じていった。

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