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vol.003
ワークライフバランスが声高に叫ばれているが、それでも「仕事と家庭の両立」に悩む女性は多い。解決する糸口が家事にあるとしたら…。彼女が家事について発信し続ける「原点」がそこにある
「節約」ガイド 矢野 きくの
文/小林博子 写真/佐山順丸
OL時代、飲み会のワンシーン。「やるならとことんやる」という持ち前の精神で、仕事に邁進していたころ
節約アドバイザー・家事アドバイザーとしてガイドとしてはもちろん、テレビや雑誌でも活躍中の矢野さん。よほど“この道”にこだわりがあるのかと思えば、実は、流れに身を任せた結果だという。
「大学を卒業後に就職した会社では、キャリアコンサルタントをしていました。採用面接をした後にその人の適性を判断し、希望、環境にあわせた就業をカウンセリングするという内容の仕事です。多くの方と話していて気がついたのは、たくさんの女性が仕事に悩んでいること。悩みを掘り下げていくと、どのかたの悩みにも、仕事をしながら家事や育児をどうこなすかが根底にありました」
自身も彼女たちと同じ立場の「仕事と家庭を両立する女性」だった矢野さんは、自分自身が暮らしの中で実践していた効率的な家事の方法を、ネットで公開するようになっていった。
多機能ペンとピンクの蛍光ペンは、現在も愛用している
そもそも、矢野さんがなぜ家事の効率化をアドバイスできたのか。それには矢野さんの性格も影響している。
「私は、昔から“いかに効率的に物事をこなすか”というシステムを考えることが大好きでした。たとえば、仕事で使う筆記用具ひとつをとってもそう。メインに使う赤と黒のペンに加え、シャープペンシルが1本になった多機能ペンを使うことで、持ち替える時間を短縮できます。さらに、蛍光ペンはキャップを外さずに使えるノック式のものを購入。仕事で使うのはこの2本のみ。机の上の決まった場所に並べて置いておけば、目線を動かさずに手に取れます。仕事中の「書く」という作業における、究極の時短。つまり、単なるオタクですよね(笑)」
身の回りのさまざまなことを寸分の無駄もなく行うための天性の発想力。これこそが「家事アドバイザー矢野きくの」の原点になっているのだ。