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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.001

女性の美しさを決めるのは何か?
それが、私の探究心をくすぐりました。

「ウォーキングなんて絶対にビジネスにならない」と周囲から言われた時代。なぜ彼女は、ウォーキングの専門家を志したのか。その「原点」を探る。

「ウォーキング・姿勢」ガイド 長坂 靖子

文/山本初美 写真/奈良英雄

長坂さんが「美」に対して目覚めるきっかけとなったコンテスト

長坂さんが「美」に対して目覚めるきっかけとなったコンテスト

「ミス日本」受賞が“美しさ”への動機

弱冠16歳で「ミス日本」に選ばれた長坂さん。この受賞が、ウォーキングや姿勢に興味を持つきっかけとなった。

「当時私は地方在住の女子高生で、華やかな世界とは無縁の環境にいました。勿論、お化粧もした事がありませんし、コンテスト会場の雰囲気と自分の存在に違和感を覚えました。それでも私がミス日本を受賞できたのは、身にまとっているものではない“何か”で選んでいただけたからだと思ったんです」と長坂さん。それが不思議でもあり、“では、美しさとは何か?”ということに、興味を持つきっかけにもなった。

「お辞儀一つにも意味がある。振る舞いや歩き方でその人の印象が変わることがわかったんです」

体を負担にかける無理なダイエットではなく、日々の生活のなかでコントロールしていくことを意識しはじめた

体を負担にかける無理なダイエットではなく、日々の生活のなかでコントロールしていくことを意識しはじめた

結婚・出産で、“女として”終わる?

ミス日本やモデルとして活躍しながら、さらに数々のミスコンに選ばれ続けたが、22歳で結婚。ミスの時代は、25年以上も前の事。当時、“結婚したら、女性としての価値は終わり”という風潮を感じ、疑問に感じた。

さらに出産で、大きな変化を迎える。「モデル時代に無理なダイエットを繰り返していたせいか、妊娠したら、一気に太ってしまったんです。一人目で13s、二人目では16sも!でも、それがきっかけで、年齢や出産による女性の体の変化に関心を持つようになり、体の勉強を始めました」

結婚と出産を経験したことで、女性の生き方や存在意義、女性の仕事、そして美しさと健康は、“つながっている”と確信するようになっていった。

言葉より雄弁に物語る立ち振る舞い

さらに、長坂さんの転機となったのが3年間のインド暮らし。「インドは、連邦公用語がヒンディー語、他に、憲法で公認されている州の言語が21あり、地方により言葉も異なり、外国人である私は言葉が通じない場面も多々ありました。言葉が通じなくても、元気がない、怒っている、楽しそう、という事は、姿勢や振る舞いを見れば大体わかります。その人の心や日常生活が体に染み込んで、その人の一挙手一投足に顕れる…そういう感じです。これは日本に帰ったらすぐに研究をスタートしなくては、と思いました」

ミス日本で感じた、振る舞いと美しさの関係、結婚・出産で気づいた女性の健康と美しさのつながり、さらに、インドで知った、振る舞いは人生そのものを映し出す鏡だということ。さまざまな気づきにはひとつの接点があるように思えた。インドからの帰国後、長坂さんはスポーツ医学や医師などあらゆる専門家に学び、ばらばらだったキーワードがひとつにつながっていく。こうして長坂さんのウォーキングメソッドが誕生した。

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