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vol.028

スマイルズ・遠山正道×センス(後編)

毎日に喜びが生まれる仕事
遠山正道とスマイルズという会社

大企業の社員から、スマイルズを立ち上げ、社長へ。「自分だったら、こうするのにな」という企てが積み重なった結果の今だという。やりたいことに人を巻き込む方法、ビジネスになるまで継続していくうえで必要なこと。経営のセオリーに留まらない、遠山正道さんの仕事の作り方を伺った。

All About「マーケティング」ガイド 安部徹也さんがリスペクト

「どんな製品を販売するか?」というモノ中心の考え方ではスマイルズのビジネスを理解できないかもしれません。一見関連性のないビジネスを“遠山正道”という感性の強いカリスマ経営者が抱く「コンセプト」という視点から眺めた時、見事に点と点がつながったビジネスストーリーが紡がれていることに気付くでしょう。

取材・文/中村桃子 写真/三浦太輔

——遠山さんは、はじめは三菱商事の社員でしたよね。就職したときから、いつか社長になりたいと思っていましたか?

社会人になって暫くは満足していたのですが、10年くらい働いていたら、「このままサラリーマンで終わるんじゃなくて、なんかやりたいよな」とハンドルを切っていったんです。

——そこに踏み切っていったのは、33歳の代官山での個展が大きいですか?

そうですね。個展をするまで、イラストを描いていたことはありますが、キャンバスを用意して描いたのは初めてで、そこから継続して描いているというわけでもないです。

——代官山ヒルサイドテラスのギャラリーでの開催。パンフレットがナガクラトモヒコさん、文章は秋山道男さん。お土産が松山油脂で作ってもらったオリジナル石鹸。やっている場所も、手伝って下さった方も素晴らしかったですよね。

そうですね。やろうと思ったときは舞い上がっていて、「徹底的にやろう」と思ったんでしょうね(笑)

遠山正道氏

「企て」の計画と実行が作り出す大きな夢の実現

——個展も、スマイルズの立ち上げも、そういった自分のやりたいことを遠山さんはどうやって見付けていかれたのでしょう。

ひとり手のなかでこねて、ぽろっと出来たものじゃなくて、世の中と関わって我々ならこうするよねという疑問や提案から作っていきました。自分の資質がどうのこうのとか、何が得意とかではなく、外に対する関心や要望ですね。

「夢」と言うと、大袈裟で力が入ってしまうので、「企て」くらいで良いんです。小さな企てを試していくことで、それが詰まって夢が叶ったと言える生き方になっていくものかな、と思っています。

——スマイルズを立ち上げた時は、「企て度」が大きかったですよね。企てをビジネスまで持っていけたところに何かやり方はあるのでしょうか。

そうですね。基本的にビジネスは今の時代はうまくいかないことが普通、ということを前提にしながらも、「やりたい」とか、「やるべき」とか、意義や出来上がりのレベルをしっかり設定しておくんです。立ち上がりはなかなかうまくいかなくても踏ん張って、やっていくうちにビジネスとして成り立つようになっていく、という順序です。

遠山正道氏

——レベルというのは? ただ、ひたすらに高級さや規模を目指されているわけではないですよね。

企画したときは誰でもある程度、熱で走れます。ところが、何か実行に移してしていけば、問題や面倒が起こって、妥協点を見出してしまいがちですが、そこで落ち着けない。利益が出るように工夫を重ねて、やろうと決めたところにまでクオリティを持っていくことです。

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