Human dept. スゴイ人、そろってます。

AllAboutガイドがリスペクト プロの流儀-mode-

vol.027

スマイルズ・遠山正道×センス(前編)

デザインと経営の出会う場所
遠山正道がつくるスマイルズという会社

スープ専門店Soup Stock Tokyo、リサイクルショップPASS THE BATON、ネクタイブランドgiraffeなど、多岐にわたる業態を展開するスマイルズという会社。いずれも質の高い生活のためにあってほしい、感度の高い店舗を展開している。そこに共通するものを探るべく、スマイルズを経営する遠山正道さんにお話を伺った。

All About「マーケティング」ガイド 安部徹也さんがリスペクト

「どんな製品を販売するか?」というモノ中心の考え方ではスマイルズのビジネスを理解できないかもしれません。一見関連性のないビジネスを“遠山正道”という感性の強いカリスマ経営者が抱く「コンセプト」という視点から眺めた時、見事に点と点がつながったビジネスストーリーが紡がれていることに気付くでしょう。

取材・文/中村桃子 写真/三浦太輔

——経営されているスマイルズは、Soup Stock Tokyoをはじめとして、PASS THE BATON、giraffe、COCO DONUT、my panda。5つの事業を展開されているんですね。中でも、Soup Stock Tokyoは、だいぶ強いブランドだと思いますが。

Soup Stock Tokyoは浸透しましたが、Soup Stock Tokyo、PASS THE BATON、giraffe、COCO DONUT、my panda、という全く違う業態のものをスマイルズがやっているということを知っている人は少ないんじゃないかな。それぞれのブランド好きになってくれるのも嬉しいですが、一見、バラバラなことをやっているスマイルズにも興味がある、という風になると嬉しいですね。

——知らず、Soup Stock TokyoもPASS THE BATONも好きだということは、よくありそうです。

そうですね。会社四季報的に事業は多岐にわたっていますが、やっている方としてはバラバラの事業をしているというような違和感はありません。

遠山正道氏

遠山正道さんのセンスを形づくったもの

——いずれの事業にしても、店舗やHPに一環したセンスを感じます。個性を持って働くことを重要視していらっしゃったり、遠山さんご自身が33歳の時に代官山のヒルサイドテラスのギャラリーで個展をしたりということですが、どのような環境のなかでセンスを培われたんですか?

うちは祖父と父親が経営をしていたのですが、あとの親戚は芸術家だったんです。アートに対する心理的なハードルは低かったかもしれないですね。

——奥様もアーティストですよね。

ええ。文字の作品を作っている作家です。

——一緒に何かお仕事されたり、作られることは?

それはないですが、うちの社員が依頼して、Echika表参道にあるSoup Stock Tokyoの壁面装飾を作ったりはしています。

遠山正道氏

今を生きるコンテンポラリーアートと経営の共通点

——それだけアートが身近な環境にずっといらっしゃって、自ずと好きになるというのはとても分かります。遠山さんがお好きな時代の作品や分野はありますか?

やはり、コンテンポラリーアートに魅かれます。銀座の吉井画廊という古くからの画廊の息子さんでもあるHIROMI YOSHIIギャラリーの吉井さんと先日、対談したんです。彼が、現代アートは敷居が高く難しいと思われているけれど、印象派の方が難しいと仰っていたんです。

印象派などの古典の場合、美術の流れのどこに位置するか、どんな時代背景だったか、どういうふうに見られていたかなど、知っておいた方が良い知識がたくさんある。でも、現代アートは、まさに今、生まれているわけですよね。知らなくてはいけない知識に縛られる必要はなくて、同じ空気を吸って生きているからこそ、そのまま作品に向き合えば良いと。それを聞いてスッキリと楽になりました。

Next

Info

All About Human dept.とは、「人」にフォーカスし、人間が持つおもしろさを追求するウェブメディアです。様々な分野から、自分のスタイルを持ち、第一線で活躍している「その道のプロ」たちをご紹介します。