不動産売買

ガイド:平野 雅之

不動産取引に精通する専門家が、不動産売買で失敗しないノウハウをアドバイス。

 

掲載日: 2006年 09月 01日

ガイド:平野の私的不動産用語集



精算・清算

【 せいさん 】

物件の引渡し時に売主と買主との間において、固定資産税・都市計画税の年額、あるいはマンションであれば管理費・修繕積立金の月額などを日割りで清算することが慣例となっている。 この場合、厳密にいえば日割り日数に基づいて細かく計算することが 「精算」 であり、その結果に基づいて金銭のやり取りをすることが 「清算」 で ある。 「日割り精算」 とも 「日割り清算」 とも書くが、その意味は 「日割りで精算した金額に基づいて、売主・買主間で清算する」 ということになる。 これを 「日割りで細かく計算した金額に基づいて、売主・買主間で金銭のやり取りをする」 と書き換えれば分かりやすいだろう。

売買取引の決済時には不動産業者によって 「精算書」 等が作成される。日割り金額の計算式などを記載した 「計算書」 の意味合いであれば 「精算書」 が正しく、 売主・買主間で金銭の授受を行なったことの確認的意味合いの書面であれば 「清算書」 が正しい。 ただし、実際にはその両方の内容を兼ねた書面であることが多く、その場合にはどちらも正しいことになる。

不動産業者の中には、両方の意味の違いを理解して使い分けている人、どちらか一方の用語に拘っている人、行き当たりばったりで先に変換された用語をそのまま使っている人など、 さまざまな人が居るだろうが、これを間違って使ったとしても実害はない。どちらを使ったとしても、それによって生じる行為は同じである。

なお、土地区画整理事業などで換地に不均衡が生じる場合にやり取りされる金銭は 「清算金」 であり、独立した用語として定着している。 また、交通機関で乗越し運賃などを清算するところは一般的に 「精算所」 であるが、過不足金額を 「清算」 する前に 「精算」 という計算行為が前提となるためだろう。

さらに、男女関係は 「清算」 できても 「精算」 することはできない。あえて 「精算」 しようとすればドロドロの世界に嵌り込むことになる。





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