掲載日: 2006年 11月 27日
宿便なんてウソ? 便秘を改善する基礎知識
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| 便秘のお悩みはつきないもの…… |
そこで今回は「そもそも便秘ってどういう状態?」という基本的なところから特集します。
そもそも便秘ってどういう状態?
実は、2〜3日に1回しかお通じがなくても、本人が苦痛でなければ「便秘」ではないのです。でも、毎日お通じがあっても、どうも便が残っている感じやおなかが張っている感じがしてすっきりしなかったら、それは便秘と考えます。いわば、ホントに大雑把に言ってしまえば「すっきりしない感じ」=「便秘」なのですね。
便秘でおなかが張るのは、便が長い間腸にとどまると腸内の悪玉菌が増殖してガスが発生するから、また、肌荒れや頭痛の原因は、医学的にはよくわかっていませんが、一説に、便秘に伴って自律神経の働きが乱れておこるのではないかといわれています。例えば肌荒れは、自律神経の乱れからくる、皮膚の血行不良が一因ともいわれています。
便秘はどうしておこるの?
便秘は主にがん、腸閉塞などで、食べ物の通り道が障害される「器質性便秘」(はっきり悪いものがわかる場合)とそれ以外の場合「機能性便秘」(はっきりした原因がないのに起こる場合)に分かれます。前者の場合は、もちろんその病気を治療しないことには治りません。でも、大抵は後者の「機能性便秘」なのです。
機能性便秘はすごく大雑把に言うと「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」に分類されます。
「弛緩性便秘」はその名の通り、腸の緊張が緩んでいて、蠕動運動が弱く、腸の中で便がなかなか送られないことが原因。高齢者、体力が低下した方、内臓下垂の方に多く見られます。そしてこのタイプの方は大体「直腸性便秘」といって、便意を我慢していることによって直腸の神経が鈍くなっている状態でもあることが多いのです。
「痙攣性便秘」は逆に腸の緊張が強すぎておこります。過敏性腸症候群という病気の一種で、ストレス→自律神経に影響→腸が痙攣→腸がくびれて便が通過できない ということから便秘が起こります。お腹が痛くなったり、ウサギのようなころころした便がでたり、便秘と下痢を繰り返したりするのが特徴です。
ちなみにここまでのお話はかなり慢性的な便秘をイメージしていますが、その他、ストレス(腸の動きは自律神経に支配されているため)、ダイエット(便の材料不足)、水分摂取量が少ない(便が硬くなる)、旅行、食事内容などでも便秘は起こります。
宿便ってなに?
よく「宿便をとる」という話を聞きますよね。「宿便」は一般的な辞書では「便秘のため、長い間腸の中にたまっていた大便」(引用;大辞林)と定義されていますが、おそらく医学用語ではないと思います。そして、ただ単に「便秘のため腸にたまっている便」という意味では「宿便」は存在すると言えるかもしれません。でも、最近「宿便」という言葉は多分、「水道管の壁にこびりついたヘドロみたいなもの」というイメージで使われていると思います。腸にはひだがあるのでその中に便が残ってしまう、という説明をよく見かけますが、これはウソ。
腸はいつもさざなみのようにざわざわ動いています。ですから同じところがずっと谷ということはなく、谷になったり山になったりします。しかも、腸の壁の細胞は数日で生まれ変わって、古いものははがれて便として排出されます。ちなみに日本人の便は7〜8割が水分、残りの1〜2割くらいが腸内細菌の死骸、1割強が食べ物の残りかす、あとは脂肪やその他のものという構成なのです。
というわけで、腸の中のヘドロという意味での宿便はたまりようがないのです。
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