掲載日: 2002年 05月 13日
卵巣腫瘍ってどんなもの?
先週、「宇多田ヒカルさんが卵巣腫瘍で手術を受け、その後の薬の副作用で体調が思わしくないので休養」というショッキングなニュースが飛び込んできました。どんなに才能にあふれていてしっかりしていたとしても、19歳の女の子としては、手術、服薬、その事実の公表というのは大変なことだったと思います。ガイドとしても宇多田さんの音楽の一ファンとして、「できるだけゆっくり静養して、元気になってくださいね」というところですが・・・・
「腫瘍」というと、なんだか遠いお話のように聞こえますが、実は卵巣腫瘍は女性なら誰でも可能性のある病気。しかも卵巣は、「サイレントな臓器」と呼ばれるくらい、なにかあってもなかなか症状が現れない臓器なのです。でも、卵巣は女性の健康のリズムを作る大切な臓器ですから、日ごろの注意深い観察と定期検診で早め早めに対応しましょうね。
というわけで、今回は簡単に卵巣腫瘍についてクローズアップ!
・卵巣腫瘍にはどんなものがあるの?
卵巣は、アーモンドの粒〜親指の先ぐらいの大きさの臓器で、右と左の両方に1個ずつあります。そして、なんと、実は卵巣は体のなかでもっとも腫瘍ができやすい臓器なのです。でも、考えてみれば、生命のもとになる卵子があって、毎月細胞分裂してるところですもん。ま、当然といえば当然ですよね。
そんなわけで卵巣にはさまざまな腫瘍ができますが、その中には大きく分けて、良性のことが多い「卵巣のう腫」と悪性の事が多い「充実性腫瘍」があります。卵巣の腫瘍のうち約9割が「卵巣のう腫」で残りの1割が充実性腫瘍なのですね。
充実性腫瘍の代表例がいわゆる「卵巣がん」です。イメージとしては固いしこりのような感じです。症状としては小さいうちは無症状で、こぶしより大きくなると、固いしこりが下腹部にできたり、腰痛、下腹部痛、生理不順、また、場合によっては、腹水といって、おなかに水がたまったりします。まあ、卵巣がんに関してはこのくらいにして、今回は良性の卵巣のう腫について見てみましょう。(卵巣がんについて詳しく知りたい方はこちらへどうぞ 症状がない!?卵巣がんってどんな病気?)
・卵巣のう腫
卵巣のう腫は、卵巣の中に分泌液がたまってはれてしまうもので、イメージとしては、ぶよぶよした水風船みたいなものですね。で、たまる液体の種類によって皮様のう腫、偽ムチンのう腫、しょう液性のう腫の3種類に分けられます。
皮様のう腫は成熟期の女性に見られ、妊娠中に見つかることも多いようです。髪の毛や、歯、筋肉などが含まれています。こう書くとちょっと気持ち悪いですが、まあ、人間の臓器が一部できているといった感じでしょうか。ちなみに余談ですが、ピノコちゃんはこの「皮様のう腫」だったのを、ブラックジャックが人間にしたのですね。((注)あくまで漫画です。ほんとは無理です。念のため)。
偽ムチンのう腫はねばねばした液体がたまるのう腫で、更年期の女性にできることが多いようです。これは人間の体にできる腫瘍のなかでもっとも大きくなるもので、人の頭くらいの大きさ(!)になることもあります。外国の症例で、「100キロにもなる卵巣のう腫」というのがあるそうですが、多分、それはこの「偽ムチンのう腫」でしょうね。(しかし、それだけの大きさになる前に気づきそうな気がしますけれど)。
最後はしょう液性のう腫ですが、これが一番、卵巣のう腫のなかで頻度が高く、水みたいなさらさらした液が袋の中にたまります。10代から30代の若い女性に最も多く見られます。
また、ちょっと毛色が違うものに「チョコレートのう腫」というのがあります。これは、卵巣の中に子宮内膜症ができて、それが産生する月経血が子宮のなかにたまって袋状になったもので、ちょうどチョコレートのようにみえるので「チョレートのう腫」といいます。(そのままですね。)これは、原因が子宮内膜症とはっきりしているので厳密には卵巣のう腫に含まれないようですが、まあ、でもそういった定義はこの際あんまり気にしないことにしましょう。ただ、このチョコレートのう腫の場合、(しつこいようですが、)原因が子宮内膜症なので、症状として、普通の卵巣のう腫に見られないようなひどい月経痛がでたりすることが多くなります。また、治療も少し普通の卵巣のう腫の治療とは違ってしまうので、これに関しては次回に特集ということにしましょう。
「腫瘍」というと、なんだか遠いお話のように聞こえますが、実は卵巣腫瘍は女性なら誰でも可能性のある病気。しかも卵巣は、「サイレントな臓器」と呼ばれるくらい、なにかあってもなかなか症状が現れない臓器なのです。でも、卵巣は女性の健康のリズムを作る大切な臓器ですから、日ごろの注意深い観察と定期検診で早め早めに対応しましょうね。
というわけで、今回は簡単に卵巣腫瘍についてクローズアップ!
・卵巣腫瘍にはどんなものがあるの?
卵巣は、アーモンドの粒〜親指の先ぐらいの大きさの臓器で、右と左の両方に1個ずつあります。そして、なんと、実は卵巣は体のなかでもっとも腫瘍ができやすい臓器なのです。でも、考えてみれば、生命のもとになる卵子があって、毎月細胞分裂してるところですもん。ま、当然といえば当然ですよね。
そんなわけで卵巣にはさまざまな腫瘍ができますが、その中には大きく分けて、良性のことが多い「卵巣のう腫」と悪性の事が多い「充実性腫瘍」があります。卵巣の腫瘍のうち約9割が「卵巣のう腫」で残りの1割が充実性腫瘍なのですね。
充実性腫瘍の代表例がいわゆる「卵巣がん」です。イメージとしては固いしこりのような感じです。症状としては小さいうちは無症状で、こぶしより大きくなると、固いしこりが下腹部にできたり、腰痛、下腹部痛、生理不順、また、場合によっては、腹水といって、おなかに水がたまったりします。まあ、卵巣がんに関してはこのくらいにして、今回は良性の卵巣のう腫について見てみましょう。(卵巣がんについて詳しく知りたい方はこちらへどうぞ 症状がない!?卵巣がんってどんな病気?)
・卵巣のう腫
卵巣のう腫は、卵巣の中に分泌液がたまってはれてしまうもので、イメージとしては、ぶよぶよした水風船みたいなものですね。で、たまる液体の種類によって皮様のう腫、偽ムチンのう腫、しょう液性のう腫の3種類に分けられます。
皮様のう腫は成熟期の女性に見られ、妊娠中に見つかることも多いようです。髪の毛や、歯、筋肉などが含まれています。こう書くとちょっと気持ち悪いですが、まあ、人間の臓器が一部できているといった感じでしょうか。ちなみに余談ですが、ピノコちゃんはこの「皮様のう腫」だったのを、ブラックジャックが人間にしたのですね。((注)あくまで漫画です。ほんとは無理です。念のため)。
偽ムチンのう腫はねばねばした液体がたまるのう腫で、更年期の女性にできることが多いようです。これは人間の体にできる腫瘍のなかでもっとも大きくなるもので、人の頭くらいの大きさ(!)になることもあります。外国の症例で、「100キロにもなる卵巣のう腫」というのがあるそうですが、多分、それはこの「偽ムチンのう腫」でしょうね。(しかし、それだけの大きさになる前に気づきそうな気がしますけれど)。
最後はしょう液性のう腫ですが、これが一番、卵巣のう腫のなかで頻度が高く、水みたいなさらさらした液が袋の中にたまります。10代から30代の若い女性に最も多く見られます。
また、ちょっと毛色が違うものに「チョコレートのう腫」というのがあります。これは、卵巣の中に子宮内膜症ができて、それが産生する月経血が子宮のなかにたまって袋状になったもので、ちょうどチョコレートのようにみえるので「チョレートのう腫」といいます。(そのままですね。)これは、原因が子宮内膜症とはっきりしているので厳密には卵巣のう腫に含まれないようですが、まあ、でもそういった定義はこの際あんまり気にしないことにしましょう。ただ、このチョコレートのう腫の場合、(しつこいようですが、)原因が子宮内膜症なので、症状として、普通の卵巣のう腫に見られないようなひどい月経痛がでたりすることが多くなります。また、治療も少し普通の卵巣のう腫の治療とは違ってしまうので、これに関しては次回に特集ということにしましょう。

