ストレス

ガイド:大美賀 直子

不安や過労などの「悪いストレス」をためずに心身共の健康を提案する情報サイト。

 

掲載日: 2007年 08月 31日

「受け流すべきストレス」に悩んではダメ!

ストレスからは逃れられない!

理想の生活を実現してもストレスは生じる
一人で気楽に仕事をする生活にも、ストレス要因は意外にたくさんある
ストレスが多い状況に置かれたときには、つい悶々と悩み、考えすぎてしまうものです。しかし、ストレスはいわば人生の「必要悪」。生きているかぎり必ずついてまわります。

たとえば私の場合、“会社のしがらみ”から逃れてフリーで気楽に仕事ができ、まあまあ希望どおりの職業生活を送れているのですが、その反面、スランプの時期には孤独や不安が高まり、自分一人ではモチベーションを維持できなくなることがあります。

このように、たとえいったんは理想を実現できたとしても、実際にその生活を始めれば想像もつかないようなストレスが次々に生じてしまうのが、人生の常なのだと思います。


ストレスには2種類ある!

ストレスに遭ったら、まず「これは受け流すべきか、相対すべきか」と考えよう
ストレスに遭ったら、まず「これは受け流すべきか、相対すべきか」と考えよう
しかし、常に湧きおこるストレスにいちいち落ち込んでいたら、生きにくくて仕方がありません。

そこで、私は日々遭遇するストレスを、ざっくり2つに分類するように意識しています。その2つの種類とは、「受け流すべきストレス」と「相対すべきストレス」です。

受け流すべきストレス」とは、考えすぎたり時間を費やしすぎても仕方のないストレスです。このストレスは、適当にあしらったり、場合のよってはゴミ箱に捨てるくらいの感覚でかわします。先にあげた私のスランプ時の孤独や不安の問題なども、ここに含まれます。

もうひとつの「相対すべきストレス」とは、じっくり考えて答えを見つけなくてはいけないストレスです。このストレスを適当に受け流していると、必ず何年か先に取り返しのつかないような“ツケ”となって返ってきてしまいます。したがって、このストレスについては、大いに悩み、考えます。


受け流すべきストレスとは?

受け流すべきストレスに、熱く一生懸命になりすぎていませんか?
受け流すべきストレスにイライラ、悶々としすぎていませんか?
このストレスで頭をいっぱいにして、イライラしたり深く考え過ぎたりしても、あまりプラスにはなりません。

「なるようになるさ」と受け流したり、意識的にそれ以上考えないようにしましょう。別のことに意識を向けて気分転換をしているうちに、良いアイデアがポッと浮かぶこともあります。たとえば、以下のようなストレスです。


● 重要でない人間関係の問題
自分にとっての「重要な他者」(一般的には家族やパートナーなど)以外との間で起こった人間関係上の問題に、悩みすぎないことです。

たとえば、仲の良かった友人との関係がしっくりいかなくなっても、深く考えすぎずに成り行きにまかせてしまいましょう。職場の仲間とは、感情的なトラブルで人間関係が悪くならないよう、つかず離れずの“気持ちの良い付き合い”を日頃から心がけていくといいでしょう。


● 根拠のない「取り越し苦労」
不安は多かれ少なかれ、誰もが感じるものです。しかし、それを延々とほじくり返さないよう、心の中でブレーキをかけましょう。

いったん不安を抱えると、たとえば「解雇されたらどうしよう」→「ローンが払えなくなったらどうしよう」→「将来年金がもらえなくなったらどうしよう」というように、生活のあらゆることに不安を感じるようになります。こうした悩みを「取り越し苦労」とも言います。

不安を感じたときには、「では具体的にどうすればいいの?」と対策を考え、まずは動いてみることです。それができない場合には、あれこれ考えすぎても有益ではありません。誰かと話をしたり、運動、旅行、グルメなどで、適度にストレスを解消して「考えない時間」を意識的に作ることです。


● あまり重要でない仕事上のストレス
ノウハウを習得するまでは、がむしゃらに働く時期があってもよいと思いますが、ある程度習得できあたら労力のかけ方にメリハリをつけて働くべきです。

往々にして、仕事は「頑張り屋」に集中してしまうものです。したがって、来る仕事を何でも引き受け、全力投球でこなしていると、気が付けば自分だけが長時間残業していたりします。この「頑張りすぎ」こそが、心の病を招く危険な温床になりやすいのです。

仕事が次々に舞い込んできたり、周囲からの期待が増えてきたときこそ、意識してクールに判断しましょう。エネルギーをかけるべきとそうでない仕事を見極め、「これは期日を延ばしてほしい」「もう一人サポートを付けてほしい」というように、冷静に条件や希望を伝えていくのも大切なストレスケアの一つです。


相対すべきストレスとは?

家庭の問題は、相対すべきストレスの最重要課題でもある
家庭の問題は、「相対すべきストレス」の最重要課題でもある
苦境を乗り越えるための“底力”と“機転”が試されるストレスです。このストレスをきっかけに、自分自身を冷静に振り返ることで、人生設計を立て直すこともできます。

このストレスを感じたら、自分なりの解決策をじっくり考えてみる必要があります。たとえば、以下のようなストレスです。


● 「重要な他者」との人間関係
家族やパートナーなど、“死ぬまで一緒に歩んでいく人との人間関係”は、「相対すべきストレス」の最重要課題といえるでしょう。

軽く考えて付き合いを相手を大事にしなかったり、仕事を理由に逃げたり、わがままを押し付けあったりしていると、お互いの気持ちが離れて苦境に陥ったときに支えあえなくなります。

わだかまりや疑問、苛立ちはきちんと言葉にして伝え、その都度感情や考えを確認しあいましょう。また、常に「自立」を意識し、“依存=支配”の関係に傾かないように心掛けることも大切です。


● 勝負をかけた仕事の遂行
コアにして取り組みたい仕事の分野がある程度決まったら、基礎的な知識とスキルを身に付けておき、それに関連する仕事が舞い込んできたときに、全力で取り組みましょう。

たとえ年に1回でも、「これだけはいい仕事をした!」という自信を実感できれば、実力は確実に向上していきます。逆に、こういう努力をしないでいると、実力どころか仕事による達成感や満足も得られません。

ただし、いったん取り組んだら、途中で簡単に止めたり、手を抜いたりしないこと。工夫して乗り越えてこそ、自信と実力は伸ばせるものです。


● 人生の節目特有の感情
結婚適齢期に感じるあせりや孤独感、仕事に対しての物足りなさ、収入や貯蓄への不安など、人生の節目にはさまざまな陰鬱な感情を覚えます。

しかし、こうした感情は「これからどう生きるべきか」を考える時期だからこそ生じるものです。このストレスから目をそむけていると、同じ悩みが何年先にもずっとついてまわります。

人生の節目特有の感情に気付いたときこそ、じっくりその悩みに向き合い、考える好機なのです。そのサポートとして「カウンセリング」を利用し、自分の問題に気づき、整理してみるのも有効です。

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