掲載日: 2008年 05月 21日
ボディイメージと筋肉増強剤の危険な関係
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| 筋肉増強剤は体を筋骨隆々にしますが、その代価として、心身に深刻な障害が生じ、命を縮めてしまう事もあります |
筋肉増強剤はそんな人たちにとって、手っ取り早い答えに見えてしまう事があります。実は、筋肉増強剤はスポーツ選手だけの問題ではなく、ボディイメージに悩みを持つ人の問題でもあるのです。今回は、筋肉増強剤の使用とその背後にあるボディイメージの問題について述べたいと思います。
ボディの自信の無さが筋肉増強剤の誘惑のたねに
子供の頃、身長や体形など体の特徴で仲間をからかった事やからかわれた事はなかったですか? こうしたからかいは、しばしば、心にコンプレックスを植えつけてしまい、異性を意識する思春期に、自分のボディに過剰に悪いイメージを持つ原因になり、「短期間で理想の体を手に入れる」といったフレーズに飛びづき易くなります。例えば、腕が細い事を気にしている男性が、「腕に筋肉が付くと力強く見え、それを見た女の子はきっと自分を好きになる」との思いで、ジムに通い、プロテインを取りながら筋トレに励んだとします。この種の考え方は、他者から見ると、「腕が太く強そうに見えても、もてるとは限らないのに」と疑問を挟みたくなるものですが、ボディに自信が無くなると、腕の細さは重大な欠陥だという意識が拡大してしまい、考えの視野が狭まり、思考に合理性を欠き易くなるのです。こんな時、もしも仲間からステロイドの使用が筋肉を劇的に増強させ、ギリシャ彫刻のようにスリムで筋肉質になれる事を知らされたら、大いに誘惑を感じるでしょう。
ステロイドには幾つかのタイプがあり、抗アレルギー薬として使用されるなど、治療薬としても重要な物質ですが、筋肉増強作用が顕著なタイプもあります。男性ホルモンのテストステロンに類似した、蛋白同化ステロイドと呼ばれるものが、筋肉増強用に使用されるステロイド剤です。筋肉増強用のステロイド剤はウェートトレーニングと組み合わせると、確かに、筋肉量を短期間で劇的に増加させ、別人のようになる事が可能です。しかし、ボディイメージに囚われている人の目には、ステロイド剤を利用して完璧なボディに近づく事ばかり映り、長期間の使用が心身に重大な障害をもたらす事は見えにくいのです。
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