食と健康

ガイド:南 恵子

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食は本当に安全か?

掲載日: 2002年 07月 08日

ポテトチップスに発がん性?

◆高温調理されたデンプン食品に発ガン性物質が検出◆

2002年4月24日、スウェーデン国立食品局(NFA)は、ストックホルム大学との共同研究により、動物実験において、発がん性が指摘されるアクリルアミドが、「焼く」・「揚げる」など高温で調理された場合、炭水化物(でんぷん)を多く含む食品中(じゃがいもや穀類など)に高濃度で検出されたと発表しました。

この報告によると、特にポテトチップスはアクリルアミドの検出率が高く、一般的なポテトチップス1袋にアクリルアミドが、WHOが飲料水の許容範囲としている濃度の500倍 もの量が含まれ、また同国内のファーストフード店で販売されているフライドポテトではその濃度が約100倍だったというのです。研究チームは「多くのがんの原因がアクリルアミドである」と考えて、発表をしました。しかし、スウェーデンの食品庁は、特定の食品類に対して警告を出すなどの措置をとる予定はなく、さらにアクリルアミドの発ガン性については、マウスを使った動物実験がもとになっているので、人体への影響はまだ証明されていません。

データ:スウェーデン国立食品局(NFA)発表



◆各国に波紋が広がる◆
また、それを追いかけてイギリスでも同じ結果を確認し、5月17日公表しましたが、動物実験であることから、ガンに直接結びつくとまでは発表していません。

9月30日アメリカ政府は、国民食のフライドポテトやポテトチップスなど個々の食品の安全性のリスクを調査し、食品中の濃度を低くする方法等も研究し、来年にも発表する方針を明らかにしました。

WHOは、食品中のアクリルアミドのリスク範囲を可能な限り早く決定するために、国連食糧農業機関(FAO)と協同で専門家会合を開催し、疫学研究データ、アクリルアミドの分析方法、加熱調理時の食品中におけるアクリルアミドの生成・消滅のメカニズムに関する情報、リスクマネジメントの情報などのデータの提供を呼びかけています。今の時点では、WHOが推薦する基本的な食事のアドバイスは変わらず、たくさんの果物や野菜を食べ、脂肪分の少ない食品を食べることを勧めています。

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