糖尿病

ガイド:河合 勝幸

体質や生活習慣、加齢などよって誰にでも起り得る糖尿病の最新情報を紹介。

 

掲載日: 2004年 03月 22日

糖尿病者はアルツハイマーに?

糖尿病者がアルツハイマー病や他の痴呆になりやすいことは研究者の間では知られていました。血管系の痴呆なら思い当りますが、アルツハイマーとの関連にも道が開けそうです。

『炭水化物』の代謝がうまく出来ないだけで後ろめたい生活を送っているのに、さらにアルツハイマー病のリスクが高いと言われると何とも憂うつですね。
こんな話題は無視するにかぎるのですが、天下に名をとどろかせるアメリカの『ジョスリン糖尿病センター』発のニュースとなるとそうもいきません。
よく分からなかった糖尿病とアルツハイマー病の関連が『インスリン抵抗性』にありそうだという研究が発表されました。
インスリンが正常に作用しないので(抵抗性、インスリンレジスタンスともいう)大量のインスリンが分泌されたり、血糖値が高くなることがあります。特に白人(コーカジアン系)はすい臓の機能が強いので、肥満から2型糖尿病に進行する病因の最たるものはこの『インスリン抵抗性』にあると考えられています。

肥満がもたらす代謝性シンドローム(シンドロームXとも呼ばれていた)はアメリカ成人の1/4に見られますが、その引き金もインスリン抵抗性にあるのは間違いありません。
この『代謝性シンドローム』とは1960年代、70年代に心臓疾患のリスクとして注目され始めて、1988年にスタンフォード大学(アメリカ)のジェラルド リーベン教授が『インスリン抵抗性』によるものとして"シンドロームX"として発表したものです。ウエストラインが大きくて血圧も血糖も血中の中性脂肪も高めですが、病名がつくほどではない。しかし、複数の因子が重なると心臓疾患が危険レベルに高まってしまうというものです。

インスリンをキャッチするインスリン受容体はほとんどの体細胞に備わっていますが、脳細胞も例外ではありません。
脳の細胞がエネルギー源のブドウ糖を取り込むにはインスリンは必要ありませんが、インスリンが脳細胞に作用しないとアルツハイマー病やパーキンソン病と同じようなことが起きることが確かめられました。

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