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「女性の健康」ガイド:山田 恵子
第5回:「女性の健康」ガイド 山田 恵子 2004年02月16日
「All About」を支える約270名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
体の黄色信号を見逃さないで!それが私がガイドをやる理由です。
「女性の健康」ガイド:山田 恵子
「女性の健康」ガイド:山田 恵子
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編集長:森川さゆり、「女性の健康」ガイド:山田 恵子
右:「女性の健康」ガイド 山田 恵子 左:編集長 森川 さゆり
Photo by Taku Sugawara
編集長インタビュー第5回目は、女性の健康ガイドの山田恵子さん。山田さんの本業は整形外科の医師。ご自身、あまりのハードワークに体調の不良を覚えたことが「病院に来るまでには至っていないものの、不調をかかえている人の手助けになりたい!」とガイドに応募するきっかけになったとか。今回は、病院の舞台裏や医療にかける想い、そして山田さんご自身が実践している健康法など、医療にまつわるさまざまなお話を伺ってみました。
医者がハードワークは本当!
私が休日でも朝4時半に目覚めるワケ
森川:
女医さんというと、よく人気の職業としてテレビドラマなどにも取り上げられたりしていますが、本当にあんな感じで昼夜を問わず、お忙しいんですか?

山田:
ええ。最近、救急の患者さんの多い病院から普通の病院に移ったので少しは楽になるかと思ったのですが…、まったくそんなことはない(笑)。確かに突然の“オペ”で呼び出されることはなくなったのですが、日々、いろいろな問題を抱えた患者さんが運ばれてきて、その患者さん一人ひとりを真剣に看ようと思ったら…、いくら時間があっても足りません。

森川:
一日に、大体どれくらいの患者さんをご覧になるんですか?

山田:
外来と入院、両方をあわせると結構な数になりますね。外来のほかに、入院患者さん15名くらいを看ているので…。

森川:
それではおちおち、休んでいるヒマもありませんね。

山田:
宿直当番というのもありますしね。私、学生時代までは本当に睡眠時間をた〜っぷりとらないとダメなタイプだったんですが、医者になってからというのは一日最低3時間も眠れれば、どうにか過ごせるようにはなりました。それと、これも医者になってからのことなのですが、何時に寝ても、朝の4時半にはガバっと目が覚めてしまう、そんなヘンなクセがついちゃたんですよ。

森川:
朝の4時半、ですか?

山田:
ええ。当直のとき、患者さんが一番来る確率が少ないのが朝の4時〜4時半くらいなんです。だからシャワーを浴びるとしたらそこしかないんですよね(笑)。そのときに、化粧を直して、今一度気合を入れ直すんです。

森川:
そんなに早い時間に起きても化粧を欠かさない。女医さんの鏡ですね。

山田:
ある種、女性の化粧は男性のスーツのようなところがありますからね。それに私、色が青白いから、化粧をしていないと、よく「先生大丈夫ですか?」と患者さんに心配されっちゃったりするんですよ。それでは立場が逆ですからね。

森川:
なるほど。ところで山田さんは、いつ頃からお医者さんになろうと思われたんですか?

「女性の健康」ガイド:山田 恵子
山田:
高校の最後くらいですね。本を読むのが好きで、最初は心理でもやろうかな、と思っていたのですが、人間と接し、人間を知ることができる職業はほかにもいっぱいある。手に職つけたいなあ、という思いもあって、最終的には医者に決めました。

森川:
整形外科に決めたのは、どんな理由で?

山田:
やっぱり人間は、元気に動けてはじめて活き活きできるものだと思うのですね。“生きるか死ぬか”の状態を救うお医者さんも大事ですけれど、手が動かなかったり、足が動かなかったりする患者さんがきちんと体を動かせるよう手助けするお医者さんがいてもいいのじゃないかと思いまして。

森川:
なるほど。実際にやられてみて、その決断は正解だったと思われますか?

山田:
ええ。研修医時代には、大柄な男性患者さんを前に、体の向きひとつ変えるにしてもなかなかうまくいかなくって、「私にはむかないのかしら」と思ったこともありましたけどね。先輩に「自分にできないことは誰かに助けてもらえばいい。おまえはおまえにしかできないことをやれ!」とアドバイスされ、最終的にチーム一丸となってオペを成功させればいいんだ、と思うようになりました。それと整形外科の仕事というのは、手術をするか、しないか、といった形で瞬時の判断を求められることが多いのですが、そのあたりの“白黒をはっきりつける”というところは、学生時代から理科系のような、答えの出る科目が好きだった私の性格にもむいているかなあ、という気がしています。

女性の不調は婦人科系に出る
だから、女の人は大事にしなくてはいけない
森川:
あまりのハードワークに、ご自身、体を壊された経験もあるそうですね。

山田:
ええ。学生時代にあまり勉強しなかった分、医者になってから数年は、多少ムリしてでもがんばらないとモノにならないと思いましてね。一生懸命働いていたら、体にきてしまって…。そのとき、わたしが思い出したのは、産婦人科の先生が「女の人は大事にしなくちゃいけない」と繰り返し言っていた言葉。というのも、女性の体に何か負担がかかったときに、どこから悪くなっていくかといったら、食べて行くこととは関係のない生殖の部分からだというんですよね。だからこそ、「女の人は大事にしなくちゃいけない」と。その説は正しいなあ、と身をもって思うようになりました。

森川:
確かに、おっしゃるとおりですね。その経験から、「女性の健康」というテーマでガイドを始めようと?

山田:
ええ、そうです。忙しい毎日の中で、多少体調の不良を覚えても、なかなか病院まで足を運ぶことができなかったりするじゃないですか。そんなときに、自分でインターネットを使って情報を調べられたら、とっても便利かな、と。でも、インターネットで紹介してある情報って、どこか学術書に書いてあることをそのままコピペしてきたような、そんな情報が意外と多かったりするんですよね。それでは何が何だかよくわからない。だけど、私ならそれをもう少しかみ砕いて伝えてあげることができるかな、と思って、ガイドに応募したんです。

森川:
ユーザーの方からの反応というのはいかがですか?

山田:
以前に宇多田ヒカルさんが卵巣手術を受けたことを発表され、そのことを私も記事にまとめたのですが、その頃から、確実にユーザーからの反応といったものに手応えを感じるようになりましたね。今後は子宮や卵巣が体のどこにあるのかを図解するなど、もっと踏み込んだ内容をもっとやさしく噛み砕いて伝えていければ、と思っています。そうやって、自分自身、人に伝えるために今一度確認したりすることによって、いい勉強にもなっているんですよ。

女性の不調は婦人科系に出る
だから、女の人は大事にしなくてはいけない
森川:
患者の立場として病院を選ぶときには、どういった基準で選ぶといいですか?

山田:
そうですね。大事な体を預ける場所ですから、まずはネットなどで、情報をきちんと調べておくといいですね。それと、せっかくいい病院を選んでも、自分自身がきちんと症状を把握して、医者に伝えられるような状態になっていないと、いい治療は受けられませんから、「いつ」「どこで」「なぜ」「誰が」「何を」「どのように」なったのか、5W1Hできちんと伝えられる状態になっているといいですよね。

森川:
上手なお医者さんのかかり方の基本ということですね。

山田:
ええ。それである程度、話をしてみて、相手の話に納得できるようであれば、まずは、相手を信頼して、その診断方法にのってみていただいては、と思います。それでもうまく噛みあわないときには、相性というのもありますから。別の医師に変えてみるのもひとつの手ではないかと思います。が、そうやって何度医師を変えてもうまくいかないとしたら、患者さん自身が医療に求めるべきものでないものを求めているといったケースも考えられます。そういう場合は、自分自身、何を求めて医療機関に足を運んでいるのかということを今一度、振り返ってみたほうがいいのではないかと思うんですよ。

森川:
何か山田さん流の健康法といったものはおもちですか?

山田:
私の場合本来、何が何でも睡眠!というのがベースにあるんですけどね(笑)。日頃睡眠時間を削って働いている分、休日などには本能のおもむくくまま、睡眠をむさぼるということをしています。あとは水泳とかして、体を動かすようにする、というくらいかしら。

森川:
最近では新しい職場にも慣れ、体調も快調といった感じですか?

「女性の健康」ガイド:山田 恵子
山田:
いやあ、整形外科もある種、重労働ですから、あちこち調子の悪いところはあるんですよ。でも、20歳を過ぎたらすべての人が老化していくわけですし…、どこか調子が悪いところが出てくるのはおかしいことではないんですよ。むしろ、そうやって体が悲鳴をあげてきたところに耳を傾け、「今日は疲れているんだな。飲みに行くのはやめよう…」といった風に、自分自身をいたわるサインとしてうまく使っていければいいと思うんですよね。

森川:
なるほど。そういう風に飲みに行くのをやめたことはありませんでした(笑)。そのほか、気分転換に心がけていること、ってありますか。

山田:
旅行に出かけることくらいかしら。一昨年と昨年の夏休みには、イタリアに行ってきたのですが、帰りがけには「次はどこへ行こうかしら」とプランを練っていましたから。そのために働いているようなところもあります(笑)。

森川:
確かに、いい仕事をする上で、いい気分転換は欠かせませんよね。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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