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「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

第35回:「ホームメイドクッキング」ガイド
黒田 民子

2006年08月15日


「All About」を支える数多くのガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。

出産はパートナーと共に、命を学べる機会 命を育んで行くことの原寸大を伝えたい

「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子
「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

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左:「ホームメイドクッキング」ガイド
黒田 民子/
右:編集長 森川 さゆり

編集長:森川さゆりと「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

Photo by Hideo Matsumura


編集長インタビュー第35回は、「ホームメイドクッキング」ガイドの黒田民子さん。ご結婚後、二人のお子様を育てるなかで、できるだけ旬の食材を利用した手づくり料理を心がけてきたそうです。毎朝の手づくりパンやヨーグルト、夕食の手づくり豆腐が、黒田家の健康の秘訣だとか。こうした手作りを30年以上続けている黒田さんに、ホームメイドクッキングの魅力についてお話をうかがいます。

料理は楽しむことが大切

ちょっとした演出が食卓を変えてくれる。

「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

── 以前、黒田家では毎朝のパンとジャムは手作りだと聞いたことがあるのですが、今もそうですか?

黒田 パンは毎朝作っています。ジャムは旬の果物が出ると作ります。ジャムは、簡単だし、作るのも楽しいから、本当におすすめです。そんなに時間もかからないし、おいしいですよ。
ホームメイドクッキングの良さって、作る楽しさと食べたときのおいしさ、そして、みんなが喜んでくれるということにあると思います。今日もここに来る前に、桃のコンポートを作ってきたんです。桃の甘い香りとやわらかな色合い、そこにルビー色のグレープフルーツがあったので、いっしょにしてみたらとってもきれいで、作っていてうれしい気分になりました。作るのも全然難しくないので、季節のフルーツや野菜を使って作るといいですよ。

── 仕事をしていると、なかなか余裕がなくて・・・・・・。でも、そういう豊かな生活には憧れます。

黒田 毎日やろうとすると大変ですが、外でのお仕事の方はお休みの日など、気持ちの余裕があるときにちょっとがんばるだけでも、暮らしに潤いが出ると思います。そもそも、わたしだって毎日毎日すべて手作りでやっているわけではありませんから。季節の食材などを生かしながら、楽しんでお料理することが大事ですよ。
私は、自分一人だけで食べるときにも、「ただ食べる」っていうのが嫌なんです。決してごちそうを作るというわけじゃなくて、ちょっとだけ自分で演出をするということが楽しいんです。もちろん、働いていて普段は忙しいという人もいると思いますが、忙しいからこそ食べることを大事にしてほしい。たとえばランチョンマットを敷くだけでも、だいぶ食卓の印象は変わりますし、単なる冷や奴でも小鉢を置いて、庭にある山椒をちょっと添えるだけでとてもいい雰囲気になるでしょ。

── 黒田さんが作ってくれる冷や奴だったら、それだけでおいしそう(笑)。

黒田 誰でもおいしくできるんですよ(笑)。これから秋になると、紅葉したもみじの季節ですね。もみじの小枝をちょっとつまんでランチョンマットに箸置きとして置くだけでも「秋の季節だな」ってことが感じられますし、山を散歩して栗を拾ったら、それを食卓の真ん中に置くだけで、ずっと秋らしくなる。そういう楽しみ方が大好きなんです。

料理は失敗するもの

失敗を重ねながら、それぞれの家庭の味を作ってほしい。

「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

── 黒田さんのそういう食に対するこだわりは、昔からのものですか? それとも何かをキッカケに?

黒田 わたしの母が四季折々を大事にする人だったんです。たとえばひな祭りに酢飯を作るときには、みんなでうちわを持ってあおいだり。実際はそんなにお手伝いができたわけではなく、いつも母が作ってくれるのを見ていただけなのですが、それが思い出として残っています。だから、子どもを育てるときにも、そういった母の記憶を思い出したり、自分で調べてみたり、あるいは人に教えていただいたり、料理学校へ通ったりしながら、少しずついろんなことを学んでいったんです。
わが家では、日曜日に料理を作っていると、子どもたちが「何やってるの?」って寄ってきて、キッチンが家族の団らんのスペースでした。夫も料理が大好きなものですから、家族みんなでわいわいと楽しく作っていたんです。だから、お料理することがとても楽しい思い出になっています。

── なんだか素敵ですね。 キッチンで孤独になってしまうお母さんってけっこう多いじゃないですか。みんながテレビ見たりゲームしたりしているのに、自分だけがキッチンで後片付けしていたり・・・・・・。

黒田 そうですね。たまの日曜日はみんなで料理しましょうって決めちゃうぐらいがいいのかもしれません。うちの子どもたちはケーキが大好きだったんです。わたしがデコレーションしていると、そばに寄ってきて、じっと見ていてくれるんですね。最初は上手じゃないから、ぐちゃっと形が崩れてお世辞にも上手に作れなかったんですが、子どもたちが「おいしい!」って喜んでくれると、「よし、またがんばろう!」って気持ちになって……。失敗したり、ほめられたりを繰り返しながら、その家庭ごとの味が出せるようになるのだと思います。

── もともと黒田さんは「一から手作り」というテーマでガイドサイトをやりたいとおっしゃっていたんですよね。今、何でも出来合いのものがありますけど、そうじゃなくて、お味噌でもお豆腐でも、自分の家の味を作っていくことを伝えたいと。

黒田 そうですね。自分の家庭の味を作っていくことは、とても大事なことだと思っています。それと、毎日の食事はそれほど手をかけられないけど、ちょっと手をかけるだけですごくおいしいものができるということもお伝えしたいと思っています。今はお店に行けば、おいしいものが本当にたくさんありますけれど、自分で作って自分で楽しむってことがとても贅沢なことだと思うんです。だから、うちではジャムを買ったことがないんです。一年中作れますし。ぜひ、森川さんも作ってみてくださいね(笑)。

── わたしも普段から黒田さんのレシピを参考にさせていただいてますので、ジャム作りにもチャレンジします!

食を通じて、伝えたいこと

食べることを大切にすれば、毎日を丁寧に生きることにつながる。

「ホームメイドクッキング」ガイド:黒田 民子

── 最近、家で料理をする人が減ってきた影響などで、「食育」ということが言われ始めていますが、黒田さんなりにお考えになることはありますか?

黒田 あまり難しいことは言えないのですが、きちんと作られたものを食べると、その食材のおいしさがよく分かりますので、食を通じた礼儀作法や、家族みんながそろって「いただきます」と言うことで生まれる感謝の気持ちなどを、子どもが小さいときに教えてあげた方がいいんじゃないかと思います。旬のものは、一番栄養があるし、経済的にもいいし、そもそもおいしいからきれいに食べられます。そういう食事をすることで、ものと、食べることの重要さなども自然と分かってくるのではないでしょうか。

── 本当にそれはその通りですよね。わたしなんかも子どもの頃、食事のときに親に言われた記憶があります。ちゃんと正座しなさいとか、お箸の使い方とか。

黒田 お箸の使い方は、厳しくてもいいからちゃんと教えてもらった方がいいと思います。だって、お箸の持ち方が変だと、いつかは自分が恥ずかしい思いをしますからね。
食事のときはみんな揃って食べ、自分が食べ終わったらさっさと席を立つのではなくて、ほかの人が食べている間は席を立たずにその場を楽しむということを教えてあげるのが大切なんだと思います。とにかく食事というのは毎日のことですので、それを大切にするということは、日々を丁寧に生きることにもつながるはずですから。

黒田さんがよく利用するAll Aboutのサイト(グルメサイト以外で)

次回の編集長インタビューは【ハワイで暮らす】ガイドの上野 元さんです。