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「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
第10回:「フレンチ」ガイド 嶋 啓祐 2004年07月21日
「All About」を支える約280名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
フレンチの魅力は間違いなく“料理”にある。だからこそ人が集まりコミュニケーションが生まれる。至福の時間だね。
「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
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編集長:森川さゆり、「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
左:「フレンチ」ガイド 嶋 啓祐/
右:編集長 森川 さゆり
Photo by Hideo Matsumura
このインタビューも10回を数えるまでになりました。今回は、「フレンチ」ガイドの嶋啓祐さんがゲスト。人とのつながりを精力的にビジネスに活かしている嶋さんが語るフレンチの魅力とは?
人と人をつなぐコミュニティビジネス
それが私のライフワークかな
森川:
嶋さんが「タウンクライヤー」というブリティッシュパブを経営しているのは、All Aboutのスタッフやガイド仲間では有名な話ですが、それがご本業なのですか?

嶋:
それだけでもないですね。例えば今日の午前中は業務用の酒類卸の会社で仕事をしていましたし、「タウンクライヤー」3店舗の経営のほかにボランタリーで2軒ほどの店舗経営にもたずさわってます。昔からの趣味を生かして週末のブライダルカメラマン、シャンパーニュ協会の日本支部のVTR撮影なども長く続けています。なんか滅茶苦茶ですね。

森川:
立ち飲みワインの会「コートドールクラブ」の運営もですよね?

嶋:
そうですね、月に1度ぐらいの開催なのですが、すでに会員数が1500名弱います。

森川:
私も一度参加させていただきましたが、ワイン好きが集まる異業種交流会という感じで、素敵なパーティですよね。気のせいでしょうか、嶋さんのまわりに集まる女性はキレイな人が多い気がするんですが…。

嶋:
そうですか?あまり意識したことはないけどなぁ。自分のキャリアや考えをしっかり持っている方が多いからなのかもしれませんね。職種も様々、環境も様々、でも人と人が集まると、自然に情報が飛び交い、気づくとそれが新しいビジネスにつながっていったりする、これは楽しいことですよ。私は自分の仕事を“コミュニティビジネス”だと思っているんです。

「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
森川:
ガイドを始められたのも、そういうつながりがキッカケだったとか?

嶋:
洋菓子」ガイドの下井さんに声をかけてもらって、現「大人の食べ歩き」ガイドの伊藤さんと一緒にAll Aboutを訪ねたんです。ガイド同士のつながりも結構楽しくて、よくガイド仲間と食事に行ったりしてますよ。

森川:
これだけいろいろなテーマのガイドサイトがあると、ガイド同士のネットワークも貴重ですよね。

嶋:
ガイド同士はもちろんですが、私のサイトのユーザの方がコートドールクラブに参加してくれたり、地方のレストランからホームページを新しくしたから見てほしいとメールをいただいて、出張の時にその店を訪ねてみたりと、サイトを通じた人のつながりができていきますね。実は、つい最近、新しく建設されるある商業施設の飲食店コーディネートの依頼がきまして、お受けしたばかりなんです。これもガイドをやっていることがキッカケでいただいたお話ですよ。

メニュー選びから食後酒までの楽しい4時間
こんなに気持ちよく過ごせる時間はない
森川:
ところで、嶋さんがあえて「フレンチ」というテーマを選ばれたのはなぜですか?

嶋:
日本ではフォーマルな印象がまだまだ強いのですが、フレンチは世界的にみて、最もスタンダードな食事だと思っています。よっぽどのグランメゾンでない限りカジュアルに楽しめるところです。そんなフランス料理の楽しさをもっと広げたいと思って。

森川:
確かに、フレンチと言われるとお洒落して出かけなくちゃ!って気になりますね。

嶋: 「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
フランス料理は歴史も長いし、奥が深い。その魅力は間違いなく料理にあると思います。人が幾重にも技術を重ねあわせたものが出てくるわけですから、その料理を目の前に、いろいろな角度から、あるいは料理にまつわるいろいろな話ができるわけです。おいしさの感じ方も経験も人それぞれ。素晴らしい料理、ワイン、そして人がつながる。こんな贅沢な時間はないですよ。

森川:
私、フランス料理を食べに行くときは、一緒に行った人と一皿一皿「おいしいね〜!」と盛り上がりながら味わうのが好きなんですよ。
嶋:
メニュー選びから食前酒、ワイン選び、食事、そして食後酒までの最低でも3時間、普通は4時間ぐらい、ずっとそんな風に驚いたり、感動したりしながら楽しく過ごせる。料理ってすごい力をもってますよね。そうそう、私は4人で食事に行ってもあまりバラバラのものは頼まないようにしてるんです。違うものを頼むと、お皿を回して食べたりするじゃないですか、あれが苦手で。少なくともメインディッシュは同じものを食べて、語り合うのが好きですね。

森川:
嶋さんのお食事の中でフレンチの割合はどれくらいなんですか?

嶋:
いつも食べてるわけじゃないですよ。朝はパンだし、昼もライトフードです。99%外食ですけどね。フレンチは週に1〜2回が普通かな。ただジビエの時季などには月に12回ぐらいは通い詰めたりします。

森川:
それは食費もかさみますね…。

嶋:
当然ですが、私はサイト上の記事で紹介する店には必ず食べに行ってるんですね。それも自腹でないとダメ。顔と名前が表に出ていると「今日は結構です」と言われることがあるのですが、ダメですね、自分で払わないと。ジバラでこそ客観的な目で書ける、こういった食べるということ、そして書くということについての基本は「大人の食べ歩き」ガイドの伊藤さんに教わったのですが、ポリシーにしています。
最近お酒を飲まない若い人が増えていて悲しいね
ワインは第2のソース。フランス料理とは切り離せない
「フレンチ」ガイド:嶋 啓祐
森川:
最近、シャンパーニュの記事書いていらっしゃいましたよね。私もシャンパーニュは大好きで、特に今の季節はよくいただくのですが…。

嶋:
いいですね、シャンパーニュは女性を美しくするお酒なんですよ。シャンパンって高貴なお酒というイメージがありますよね?それにふさわしい凛とした女性になりたいという思いが、例えばシャンパングラスを持つ指先のお洒落に気を遣わせたり…。

森川:
嶋さんがお好きな銘柄は?

嶋:
私が今、注目しているのは、小さいシャンパーニュメゾンが作っているものですね。「ジャック・セロス」や「アラン・ロベール」とか。日本でももっと多くの方にシャンパーニュの魅力を知ってほしいと思っています。ただ、残念なのは、最近の若い人はあまりお酒を飲まないんですよね。

森川:
若いと言うと、20代ぐらい?

嶋:
30歳前ぐらいの人たちかな。私たちの時代は夜遊びというと、結構いろんな店を飲み歩いたりしたものですが、その世代は携帯とかゲームとか、お酒を飲む以外の夜の過ごし方が充実していたせいでしょうか、一緒に食事に行ってもお酒は飲まないという人が結構いるんです。

実はそういう私も35歳すぎてやっとお酒が飲めるようになったんですけどね。接待で飲まざるをえなかったと言うのが本当のところなんですが、飲めるようになったら、そこには素晴らしい世界があった。何と言ってもワインは第2のソースですからね。この楽しさを知らないのは勿体ないなぁと。

森川:
料理、ワイン、人ですからね。お酒も楽しみたいですよね。ところで、嶋さんなりのよいフレンチレストランの条件はなんですか?

嶋:
まずは安定しているということでしょうか。ムラがあってはいけません。料理は必ず人が作るもの。人は機械ではありませんからどうしても不安定な時がある。そういったことが極力ないレストランが結局は長く続いていきます。あとは店が清潔かということ、それからサービスの気遣いですね。サービスの人の顔を見ていると、お客さんに楽しんでもらおうとおもっているかどうかわかるんですよ。そういう気持ちが感じられない店は人にもすすめられません。

森川:
なるほど、それは至福の4時間を過ごすための必要最低条件ですね。

■嶋さんの最近お気に入りのフレンチレストラン
ポワン・ドゥ・デパー(六本木)
ラシェットブランシュ(白金)
ミラヴィル(駒場)
コム ア ラ メゾン(赤坂)
■嶋さんがよく利用するAll Aboutのサイト
1位 一般事務
2位 京都
3位 フランス
次回はランジェリーガイドガイドの土井 千鶴さんです。
コム ア ラ メゾン 取材協力:
コム ア ラ メゾン
フランス南西部ランド地方の郷土料理専門のレストラン。
16席ほどの小ぢんまりとした雰囲気でいただく涌井シェフのこだわりの料理は絶品。

東京都港区赤坂6-4-15
Tel03-3505-3345