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| 第1回:「パン」ガイド 清水 美穂子 |
2003年10月14日
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| 「All About」を支える約270名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。 |
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| Photo by Hideo Matsumura |
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| 記念すべき第1回目は、All Aboutの中でも数多くのファンを集めている「パン」ガイドの清水さん。清水さんおすすめのパン屋さんは必ずチェックするというファンもいるほど、彼女の影響力は大きいようです。このサイトが人をひきつける理由とは何なのでしょう? |
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| 母がオーブンで焼いてくれるパン |
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| 子供の頃からパンの香りは幸せな空気そのものでした |
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- 森川:
- 「パン」のサイトは人気ですね。All Aboutでも有数の、ファンをしっかり獲得できているサイトだと思うのですが、実際サイトを運営していて、そう感じることってありますか?
- 清水:
- 記事やメールマガジン、あるいは日記を公開するとすぐメールなどレスポンスをいただくことがあります。でも一番実感するのは読者でもパン屋さんでもそうですが、お会いした時に「いつも読んでいます」と言われる時です。
- 森川:
- All Aboutのガイドはそのテーマに非常にこだわりを持った方が多いわけですが、清水さんはいつからパンに惹かれるようになったんですか?
- 清水:
- 子供の頃から…でしょうか。母がよくオーブンでパンを焼いてくれたのです。ですからパンは私にとって特別なものではなく、生活の中に普通にあったものという感じですね。別に凝ったパンでもなんでもないのですが、焼きたてのパンの香りが漂う食卓は、私にとって“幸せ”の空間そのものでしたから。
- 森川:
- なんだか素敵なお話ですね。私、なんだか「パン」というと、「パン好き」をファッションのように楽しんでいる人を想像していたので、ある意味意外ですね。清水さんにとっては生活の中に自然にあったものなんですね。
- 清水:
- ファッションのようにも愉しみますよ!お気に入りのデザイナーの洋服を選ぶようにパンを選び、靴を選ぶようにお惣菜を考えたり。それはとてもワクワクします。「パン好き」ではあるけれど、パンは暮らしの全てではなく一部にあたりまえに存在しているものです。
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- 森川:
- 私は子供の頃から超・和食で育ったので、パンっていうと特にお洒落なイメージがありますね。“パリっぽい”感じかな。朝はクロワッサンとカフェオレみたいな。でも日本人には少なかれそういうイメージがあると思うんですよね。だからパンそのものだけでなく、パンの持つお洒落な雰囲気も一緒に楽しめるのかも。「パンが好きな私が好き!」っていう人も結構いると思いますよ。
- 清水:
- そういうところもパンの魅力ですよね。“日常”にもなれるし、“非日常”にもなれる。パンって本当に奥が深いですよ。
- 森川:
- 先日、清水さんの記事を読んで急においしいパンが食べたくなって、そのパンを取り寄せてみたんです。で、せっかくだからチーズとワインを用意して、夜、主人と二人で久しぶりにじっくり会話しながらいただきました。なんだかおいしいパンがあるだけで特別な夜みたいな気分になるから不思議ですよね。
- 清水:
- そうなんです!それがパンの素敵なところ。食事としてのパンだけじゃなく、特別な時間を作る力も持っている。今夜はこのパンがあるから外国にいるみたいな夕食にしてみよう、とかね。わたしはパンの持つそういう部分にも惹かれています。
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| おいしいパンを求めて海外でパン屋さん巡りをしたことも |
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| 今は日本のパン職人から目が離せない |
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- 森川:
- 清水さんは海外へ行ってもパン屋さんチェックをされるとか?ニューヨークやサンフランシスコで朝食屋さん巡りをされたこともあるそうですね。
- 清水:
- おいしそうなパン屋さんを発見すると、どうしても気になってしまいますね。世界中のパン屋さんを見たわけではありませんが、いろいろな文化を知るうちにわかったことは、日本ほどパン事情がおもしろい国はないということです。日本のパンとそれを取り巻く世界は独特だと思います。
- 森川:
- それは日本がお米が主食だからでしょうか?
- 清水:
- それもあると思います。私が「パン」というテーマでAll Aboutのガイドに応募するとき、参考までにアメリカやヨーロッパのAboutのサイトをチェックしてみたのですが、「パン」というサイトはなかったのです。今のAll Aboutに「お米」サイトがないのと同じように。
- 森川:
- 日本人はお米があったからこそ、パンをいろいろな視点で捉えることができたのかもしれませんね。
- 清水:
- 昨年パリで開催されたパンのワールドカップ(COUPE DU MONDE DE LA BOULANGERIE)で日本が初優勝したのをご存知ですか。日本の製パン技術が世界に認められたということですよね。これからは良い職人さんがどんどん増えていきますから、そういう方たちの存在を私が書くことでもっともっと皆さんに知ってもらいたいですね。
- 森川:
- そう言えば清水さんの記事を読むと、ただのパン屋さん紹介ではなく、必ずその店の職人さんにインタビューしてパンへの思いを綴っていらっしゃいますよね。
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- 清水:
- ええ、私ね、もしかしたらパンが好きなだけではなくて、パンを作る人にとても興味があるのかもしれないな、と最近思うのです。パン作りに哲学をもっていらっしゃる職人さんは、お話を伺うと本当に素敵な方が多いのですよ。
無口な方も多いのですが、そこからなんとか仕事哲学やパンの美味しさの秘密など、その職人さんの素晴らしいところを聞き出してユーザーのみなさんに伝えなきゃ!と思うわけです。そういう方にお会いすることはパン職人でない私個人にとっても、仕事をしていく上で、あるいは生き方のお手本として、とても良い刺激になります。
- 森川:
- All Aboutのガイドだからこそ、そういう出会いがあったんでしょうか?
- 清水:
- そう思います。ガイドをやっていたからこそ、いろいろな方と知り合えました。パン職人、他のガイドさん、そして私のサイトを楽しみに読んでくださっている方…。私の夫は建築関係の仕事をしていて私もそれを手伝っているのですが、そちらの方にパン屋さんからベーカリーの改装の依頼が来たりしています。All Aboutの影響は大きいですね。
- 森川:
- All Aboutがそういうキッカケになってくれるのはスタッフとしては嬉しい限りですね。
- 清水:
- 私、今、自分がとても恵まれていると思うのです。好きなことを仕事にしているのですから。それは幸せなことですよね。ユーザーの方から「退屈な毎日の中で、All Aboutの情報がきっかけで、はっとするような美味しいものに出会えてかなりハッピーになりました。どうもありがとう!」というような感謝のメッセージをいただくこともあります。そうすると私も嬉しくなって、その方やパン屋さんやまわりにいる人みんなに感謝したくなってしまいます。インターネットでこういったプラスのつながりができるって楽しいことですよね。
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| おいしいパンを求めて海外でパン屋さん巡りをしたことも |
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| 今は日本のパン職人から目が離せない |
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- 森川:
- ところで話はかわりますが、たくさん買い込んだパンって食べきれなくて残ってしまいますよね?やっぱり冷凍庫で保存するんですか?なんだか主婦っぽい会話になっちゃいますけど、冷凍庫で保存してたパンってなかなかおいしく食べられなくて困るんです。何かいい方法があるんでしょうか?
- 清水:
- コツがあるんですよ。すこし自然解凍してから霧吹きをかけてオーブンやトースターで焼き戻すのです。あ、電子レンジは駄目ですよ。あとはパンのタイプに合わせて様子を見ながらアルミフォイルを使って焦げないように。
- 森川:
- いいことを聞きました!やってみます。それにしても清水さんはいつも取材とか原稿書きなどでお忙しくなさっているのに、お料理はちゃんとしてますよね。すごいなぁ、私も見習わないと…。
- 清水:
- いつもそんなに手のこんだものは作りませんが、もともと食べることが好きだからかな、嬉しい時も悲しい時も料理をします。自分のための食事になるから。自分のために作られたものって癒されるでしょう?食べることが元気のもとになるのです。
- 森川:
- 「嬉しい時も悲しい時も料理をする」ですか。私もそうなりたいな。
最後に、清水さん的においしいパン屋さんってどんなパン屋さんですか?
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- 清水:
- そうですね。“作品”を作るようにパンを作られている職人さんのパンは間違いなくおいしいと思います。そういう方は“作業”でなく“仕事”をしているのです。作品であるパンには、職人さんのこの上ない愛情がこめられているということです。そういうパンはとても美味しいしあわせな味がすると思う!
- 森川:
- なるほど。これからはそういう目で清水さんのサイトを読んでみますね。
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