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「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
第11回:「ランジェリー」ガイド 土井 千鶴 2004年08月15日
「All About」を支える約280名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
ランジェリーの魅力は間違いなく“料理”にある。だからこそ人が集まりコミュニケーションが生まれる。至福の時間だね。
「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
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編集長:森川さゆり、「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
左:「ランジェリー」ガイド 土井 千鶴/
右:編集長 森川 さゆり
Photo by Hideo Matsumura
好評の編集長インタビュー第11回目は、「ランジェリー」ガイドの土井千鶴さん。大手アパレルのデザイナーとして活躍後、マーチャンダイザー、商品企画を経て、フリーランスに。数多くの雑誌に記事を執筆、ショッピングチャネルQVCの番組を担当したり、また、ランジェリーのセミナー講師としても活躍されています。今回は土井さん流、女性のキャリアについて、大人の女性とランジェリーとの付き合い方についてお話を伺ってみました。
「ランジェリーの原点はここなんです」
本物のモノ作りを学んだ11年
森川:
ランジェリーは女性にとって必需品。でもランジェリーを専門として、お仕事をされている人はまだ、少ないと思うのですが、土井さんはどんなキッカケでこの世界に入られたのですか?

土井:
もともとランジェリーの業界にいたわけではないんですね。今までファッション一本で、何十年もやってきて、デザイナーだったり、パターンをやったり。でもオシャレだけを追求しているのでは面白くないし、ビジネス的に下着の方が可能性があるなと思ったのがキッカケです。

森川:
そうですか。ファッションというと、どんなお仕事をされていたのですか?

土井:
クリスチャンディオール・プレタのマーチャンダイザー(MD)として、商品企画をデザイナーと話しあいながら こういう企画で日本のマーケットでは売りましょうとか、いわゆる管理者ですね。他には、パリ、ミラノに素材を買い付けしたり、直接デザインにも携ったりして、日本市場にどう活かすのかを常に考えていました。

「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
森川:
ディオールというとブランドの世界ですよね。やはり学んだことも大きかったのではないですか?

土井:
そうですね。本物のモノ作りを学びました。ヨーロッパ自体がどういうふうにモノ作りをして、企画を製品にするのかとか、それと共に、私たちの日本のマーケットの現状を、直接ディオール社の人たちに話しながら、売り上げにつながる商品構成を考えていましたね。当時はバブル絶頂期でしたから、大きな金額を任されて、とても贅沢なもの作りをしていました。でも、今思えば、あの当時の30代の10年間は貴重な体験でしたよ。今の日本ではまず、こんな規模の仕事は少ないですから。

30代は子育てとの両立。「仕事が面白くて辞められなくて…」
土井流、女性の生き方、キャリアとは?
森川:
それでは、30代の時期は、仕事が中心の生活だったのですか。

土井:
いえ、33歳で出産しまして、産休をとって、子育てしながらMDのお仕事をしていました。面白くてやめられなかったんですね。パリのディオール社は、その当時、お金持ちミセスのためというより、かっこいいキャリアウーマンを想定していて、古臭いブランドではなく、もっと革新的なイメージの商品にしたいという時期だったんです。当時MDで女性は私一人だけで、男の世界でしたが、デザイナーの経験もあったせいか、比較的任せてもらえて、すごく楽しかったです。

森川:
女性の声が商品に活かされたりとか、女性たちが脚光を浴びた時期でもありますよね。では、充実したお仕事をされる中で、転職された理由は何ですか?

土井: 「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
40代、50代になったときの自分の仕事を考えたんです。やっぱり、一つの組織の中にいるのではなく、自分でやれるようにしたいなと思い始めた時期で、30代後半ぐらいでしたね。

森川:
その時期から、40代の自分のキャリアステップを考えたんですか?

土井:
そうですね。もう子供も出産しましたから、次はどういう方向で仕事をもっていこうかって考えたとき、ファションというオシャレでトレンディーなものをずっと続けていられるとは思えなかったんです。

森川:
それ、わかります。自分の感性が年をとって、どういうふうに活かしていけるのかみたいな感じですよね。

土井:
自分自身はできるだけいつも旬な状態でいたくて、新たな下着の世界へ自分をもっていこうと思ったんです。それで、たまたま同じ会社の中にあったランジェリー事業部へ移ったんですね。そのときはじめて、下着業界って自分たちの思っていたファッションの世界とこんなに違うんだと、とても勉強になりました。

森川:
それで下着の世界に興味を持つようになったんですね。すごく共感できます。

土井:
その後、外資系で、IT関係の仕事をしている主人と起業をしたんですよ。一つの会社で歯車のように生きるんじゃなくって、自分たちで仕事ができたらいいねって話して。それとIT関係がすごく発達しはじめて、少ない経費でも、起業できる時代になったのかなと思ったんです。もちろん日本の下着マーケットには大きな可能性も感じていました。

森川:
その可能性とは具体的にいうと、どんなことですか?

土井:
日本ではいろいろなブランドが買えますよね。でも下着になると、意外と選択数が少なくて、限られたブランドしか選べないというのが現状で、開発の余地があるなと感じたんです。もちろん、インポートランジェリーも、あるにはあったんですが、サイズが合わないとか、フィットしないとかで、紹介されていなかったんですね。

森川:
ということは、日本人に合うような商品を選んだり、サイズを合わせていくことで、もっとマーケットが開けていくということですか?

土井:
そうですね。最近では、ヨーロッパの下着メーカーもジャパン社ができて、日本のマーケットを開拓したり、日本人の体型に合わせた商品も出てきています。ここ2年ぐらい インポートランジェリーというと、豪華なレースや派手な色使いをイメージされる方が多いと思いますが、フィッティングもすごくよくなって、着心地感など、日本のブランドと遜色ないくらい日本人を研究しつくした商品があるんですね。また、アジアにはアジアなりの体型と皮膚の硬さがあって、それに合わせたフィッティング感も研究しているようです。彼らはもともと、高い技術をもっていますからね。日本のモノもいいですけど、ヨーロッパのモノもいいですよって、今のランジェリーの世界を紹介するようにしているんです。

森川:
サイズ以外にも、皮膚の硬さとか、フィッティング感が違うんですね。

土井:
根本的に突き詰めると、日本の下着ってバストメイクなんですよね。寄せて上げてとか。ほとんど補正下着ですね。一方、ヨーロッパの下着は、ノーパットだったりするんですが、素材に伸縮性があるので、着心地がとてもいいんです。圧迫感のない着心地感で、一日楽に過ごせて、キレイなバストラインが出る下着もあるんですよ、ということを伝えられたらと思いますね。

森川:
確かに補正下着って、キレイに見せるために、少しは痛くても我慢するものという、イメージがあります。一時期、補正下着がすごくブームになりましたよね。あのブームで下着に目覚めた私たちの世代は、補正下着の呪縛からなかなか解かれないのかもしれません。そういう意味で土井さんが紹介してくださる新しい世界は新鮮ですね。

大人の女性に伝えたい。
ランジェリーとの上手な出会い方、付き合い方
「ランジェリー」ガイド:土井 千鶴
森川:
All Aboutのユーザーは自分に合う下着を身につけたいという方が多いと思うのですが、ランジェリー選びのポイントを教えていただけますか?

土井:
そうですね。たとえば今日は仕事で、きちんとしたスーツを着たいから、しっかりしたバストメイクをしてくれるブラジャーにしようとか、また今日はちょっと疲れたと思ったら、比較的リラックス系のブラジャーを選ぶとか、今日はこういう一日だから、こういう下着にしましょうと、TPOに合わせて使い分けをするとよいですね。

森川:
これから下着を選ぼうと考えている方へ、最近、気になるブランドはありますか?

土井:
まずは、進化を続けるインポートブランドをぜひチェックしてほしいですね。身につけていただければその素晴らしさを実感できると思いますから。これから出てくる商品で、注目したいのは、ワコールのシャキッとブラ。これはきちんとした姿勢になることで、バストアップをしましょうというのが商品コンセプトなんです。今、テレビショッピングでも、背筋矯正機能をもった商品がとても売れているんですよ。猫背の背中を正して、スタイルよく補正してくれる下着ですね。お腹をおさえて、背筋をまっすぐすれば、歩き方もキレイになるし、結果として胸を張るので、バストアップにもなるんです。

森川:
ホントですね。パットを入れてとか、お肉を寄せてみたいなことではない美しさを考えなきゃって、みんな気づきはじめているのかもしれませんね。

土井:
やっぱりかっこいい大人の女性になりたいじゃないですか。30代、40代と、体型を若いときのまま保つのは、難しいけれども、鍛えるべきところは鍛え、きちんとしたボディバランスが整っていればキレイなスタイリングは保てるんですよね。ガードルでも、お腹に緊張感を与え、意識してウオーキングをさせてくれるものを選べば、お尻の筋肉も鍛えられますから、ボディーラインを保てる下着は、是非、オススメしたいですね。

森川:
やっぱり年をとってくると自然の力にはなかなか抵抗できず、皮膚の感じも違ってきますしね。これからは、体のラインをキレイにするボディメイクにも注目したいですね。 なんだか、お話しているうちに、私も素敵な下着がほしくなっちゃいました。

■土井さんが今一番気になるランジェリーブランド
1位 エレス
モデルや女優に人気のブランド。上品で繊細、素材の伸縮性がよく、着心地感はバツグンです。
2位 シャンテル
日本人の体型を根本から研究していて、お手頃価格で安心感があります。アティテュードシリーズのモールドパットのブラは立体的なバストラインが作れてオススメです。
3位 ワコール
胸や腰をやさしく支え、姿勢からキレイにみせる新発想の商品「シャキッとブラ」を発売。下着のあり方の新時代を予感させます。
■土井さんがよく利用するAll Aboutのサイト
1位 ダイエット
2位 セレクトショップ&トレンド
3位 男のこだわりグッズ
次回は401kと将来設計ガイドガイドの山崎 俊輔さんです。