All About トップ    編集長インタビュー    第54回:「ファッション小物」ガイド  遠藤 友香


「ファッション小物」ガイド:遠藤 友香

第54回:「ファッション小物」ガイド
遠藤 友香

2008年4月15日


「All About」を支える約500名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しいいくつもの審査を通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは? All Aboutを通して発信したいこととは何なのか? このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。

モード色の強いファッションに携わり続けたい!夢を叶えるコツは、考えること、行動に移すこと。

「ファッション小物」ガイド:遠藤 友香
「ファッション小物」ガイド:遠藤 友香

左:「ファッション小物」ガイド
遠藤 友香/
右:編集長 森川 さゆり

編集長:森川さゆりと「ファッション小物」ガイド:遠藤 友香

Photo by Hideo Matsumura


編集長インタビュー第54回は、「ファッション小物」ガイドの遠藤友香さん。大学時代のダブルスクールからハイファッションのスタイリストに。その後、ロンドン、ミラノへの留学を経て、現在はファッションライター兼スタイリストをされています。行動し、努力することで、好きなことを仕事にした現在。そして、未来はどんなことに興味があるのでしょうか?

思いを行動に移すことで、見えてくること

ダブルスクール、スタイリスト、留学、ライターの仕事…

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遠藤さんが、実際にファッション関係のことに携わり始めたのはいつからですか?

遠藤
仕事として関わり始めたのは、大学時代からです。実は大学は英文科を選んでいたのですが、進路を考え始めたときにファッションの方面に進みたいと思い、大学3年生のころからバンタンのファッションスタイリスト科の夜間にダブルスクールで通い始め、大学4年生のころからアシスタントを始めました。

ファッション自体に興味を持ったのはもっと小さいころです。割と自分の好きなものに気付くのが早くて、小学生のころの卒業文集に「将来の夢はスタイリスト」って書いていたんです。

――
夢だったスタイリストのお仕事に就けること自体、素敵ですが、実際にはじめられてどうでしたか?

遠藤
アシスタントから始めて、スタイリストになったんですが、すぐに葛藤が芽生え始めました。もう少し考える仕事がしたいということで、ファッションライターやエディター、そういう机にも向かう仕事の仕方が向いているんじゃないかと迷い始めたんです。そこで思い切ってスタイリストを辞め、ロンドンに6ヶ月、ミラノに1年留学しました。
ライターやエディターをやりたいという気持ちで留学したのですが、ヨーロッパに行って刺激を受けるなかで、スタイリングを極めたいという気持ちが再び沸いてきました。ミラノでの留学期間は、テストと課題が本当に多く、徹夜続きだったのが印象的です。
ロンドンとミラノの違いは、ロンドンの方がよりアーティスティック。ミラノは街中からして伝統を重んじたり、時間がゆったりと流れているので集中し易かったです。ミラノから300km程度離れたフィレンツェは職人仕事がより多く見られる街で興味深かったです。

――
ヨーロッパでファッションを学ぶというのは、日本で学ぶのと違いましたか?

遠藤
スタイリングに対する価値観や嗜好もだいぶ違うので、刺激になりました。日本だと可愛いテイストがメインで、個性が際立ってしまうような遊びの要素も加えにくかったのですが、海外はクールなテイストがメインでしたし、遊びを加えることが多かったんです。一度海外に出ることで、日本のファッションを第三者的に見ることが出来ましたし、自分の嗜好をはっきりと知ることが出来ました。私の場合、もともとアーティスティックなものが好きだったので、海外で受けるようなスタイリングを日本でもやってみたいな、と思ったんです。

日本に帰国してから現在はライティングの仕事がメインですが、徐々にまたスタイリングのお仕事に寄せて行きたいなと考えています。日本は東京ガールズコレクションや、CanCamやSweetなどの雑誌に見られるような可愛いテイストが主流ですが、ハイファッションやコレクションでは、徐々にアートの要素が取り入れられるようになってきたと感じます。そういった媒体で活躍していきたいですね。

トレンドは小物から思い切って愉しんでみる

着まわし上手になるコツ

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All Aboutの「ファッション小物」ガイドは、どういうきっかけでなられたのですか?

遠藤
All Aboutをよく見ている友人が居て、「やってみれば?」ということで、教えてもらったんです。ガイドを始めてみて、ファッションにおける視野が広がりました。ライティングやスタイリングのお仕事は、媒体や編集者のカラーを反映することが重要になってくるんです。だけど、ガイドのお仕事は、商品の選択からディレクションまで、全部自分で判断して情報発信できるところを楽しんで続けています。

――
ユーザーの反響が見える記事や、人気が出る記事の傾向はありますか?

遠藤
アクセス数で動きを見ていると、トレンドアイテムは人気があります。皆さん、何を着ればいいのかとか着まわしを気にされているんでしょうね。
既に記事でも紹介し始めていますが、この春夏はヴィヴィッドカラー、フラワープリント、アーティスティックなプリントが多く出回ります。
カラフルなものであれば、レモンイエロー、フューシャピンク、オレンジ、グリーン、ブルーなどが注目されていますが、特にレモンイエローがお薦めです。靴ならグラディエイター、バッグなら個人的にバレンシアガのフラワープリントのエディターズバッグや、シャネルのチェーンバッグが素敵だと思いますね。

――
ファッションにおけるありがちな失敗は?

遠藤
無難さを重視してしまったり、着慣れたものに執着して、トータルコーディネートのバランスが崩れてしまうことですね。今季はヴィヴィッドな色を前面に出した方が可愛いので、思い切って出してください。また、プリントが主張するものの場合は、小物を控えめにしたほうが良いです。

私のテーマは20代の女性が多いのですが、最近は20代でも無難な色でまとめていらっしゃる方が多いので、勇気を出してカラフルなアイテムを取り入れて欲しいです。全身に取り入れることが難しければ、それこそ小物から挑戦してみてはいかがでしょう。小物ひとつでスタイリングの印象がガラッと変わりますから。

広がる好奇心。次に挑戦したいのはNY!

アーティスティックなスタイリングを極めたい

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ファッション小物サイトでの思い入れや、ユーザーに伝えたいことはどんなことですか?

遠藤
サイトでは純粋に小物を紹介する以外に、ファッションに関する展覧会や映画、トータルルックから小物をクローズアップしてみるなど、色んな切り口で探り探りやっています。

個人的にはハイファッションが好きなので、ストレートにそこを発信していきたくもなるのですが、ユーザーは可愛いものであったり、お手ごろ価格のトレンドアイテム情報を求めていることが多いんです。そこの折り合いを見極めながらやっています。

ハイファッションは身近で無いとか、とっつきにくさを感じる方も少なくないと思うのですが、トレンドの発信源となっていること、それ以上に職人が手掛けたアイテムが多いという点が好きなんです。展示会では、職人さんやデザイナーに直接お話を聞けることもあるのですが、お話を聞くと、トレンドにも伝統や背景があってのトレンドということが見えてきます。そういった、ファッションの奥深さや、良いものを見極めるための情報もお伝えしていければ良いなと思っています。

――
今後、挑戦したいことはありますか?

遠藤
ヨーロッパのクチュールが好きなんですが、まだ行ったことがないNYでスタイリストをしてみたいと思っています。リアルクローズがどうなっているのか見聞を広めることができるんじゃないかと期待しています。実は所属したい事務所も決まっているのですが、もう少し考えてから行動したいと考えています。やはり海外の雑誌の方が、よりアーティスティックでクールなスタイリングが多いんですよ。
あとは、ファッションとは別に、ライフワークとしてボランティア活動を続けていければと思っています。以前NGOにてボランティア活動をした際、世代も国籍も宗教をも超えて国際社会が抱える問題解決のため一生懸命国際協力に取り組む姿勢の大切さを実感しました。オードリー・ヘプバーンのような素敵な歳の重ね方をしたいですね。

「ファッション小物」ガイド  遠藤 友香

ファッションアイテム

ガイドがディレクションしたスタイリング作品。テーマは「脱皮―shed」。女性の心模様(陰から陽への変化)を表現しているシリーズのうちの、陽を表しているもの。


遠藤さんがよく利用するAll Aboutのサイト