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「エステ・スパ」ガイド:惣流 マリコ

第45回:「エステ・スパ」ガイド
惣流 マリコ

2007年6月15日


「All About」を支える約490名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しいいくつもの審査を通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは? All Aboutを通して発信したいこととは何なのか? このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。

運命のサロンをもっと見つけたい! 日々開拓が続く本物のエステ・スパ探し

「エステ・スパ」ガイド:惣流 マリコ
「エステ・スパ」ガイド:惣流 マリコ

左:「エステ・スパ」ガイド
惣流 マリコ/
右:編集長 森川 さゆり

編集長:森川さゆりと「エステ・スパ」ガイド:惣流 マリコ

Photo by Hideo Matsumura


ガイドインタビュー第45回目は、「エステ・スパ」ガイドの惣流 マリコさん。多いときは1ヶ月に30軒のエステ・スパを自ら体験し、特におすすめできる厳選サロン情報を発信されています。今回はエステにかけるその情熱の深さと、運命のエステ・スパを見つけるための方法を語っていただきました。

1ユーザーとして始めたエステ・スパめぐり

月20〜30軒の開拓で、今日も本物を探す

――
惣流さんは10代の頃からエステに通い始めたとありますが。そもそもエステ・スパに興味をもたれたのはなぜですか?

惣流
10代の頃から、年上の女性の友人が多かったんですよ。学生の頃から婦人画報社でアルバイトをしていたのですが、最初はそこでモデルや今で言うところのセレブ読者をしていたお姉さんたちに聞いて、エステやネイルサロンに行くようになりました。当時20代後半だった彼女達はすごく優しくておしゃれでモテモテで、そういう風になりたい!という淡い夢と期待を持って通い始めました。
スパに行き始めたのはもうちょっと後で、社会人としてその出版社に入社してからですね。当時の先輩たちはバブル時代に雑誌を作っていた人だったので、海外のホテル事情にもとても詳しい人ばかりで……。プライベートでも海外ホテルに行ったりする人が多くて、最初は分からない単語だらけでした。中でも本当にスパが好きで、美容にもファッションにも詳しい先輩がいたのですが、スパ通いについては、その人の影響が大きかったですね。

――
情報感度の高い人たちの中にいた刺激が大きかったんですね。ご実家が料亭とのことですが、それも関係はあるのでしょうか?

惣流
はい、これは行ったスパをどう見るかという部分ですが。料亭の場合、お料理のおいしさはもちろんですが、プラスアルファの居心地やホスピタリティーが求められるんですね。実質的な結果を求めるエステとは違って、居心地の良さが重視されるスパには近いものがあります。

居心地のようなものをどうやって作るかは、家業を手伝っているときに学んだ部分もありますが、それ以上に、子どものころから料亭のスタッフの姿を見ていたことが大きいです。休憩時間は普通の人なのに、暖簾をくぐると違う人。時間がきたら身づくろいをばしっときめて、サービスの一部として自分を演出することに長けているんです。いい意味での裏表というか、ONとOFFの切り替えがうまい人ばかりで、彼女たちを見て、肌で感じるサービスの良さを学べたと思います。

飲食の現場で調子よくサービスをしている時って、目の前のお客さんが自分にとって一番大切な人に見えてくるんです。もっともっとお客さんの喜ぶ顔が見たいって思うのは、多分飲食でもスパでも働く人にとっては同じことだと思います。だからスパで、阿吽の呼吸でもてなしてくれる人に出会ったりすると「この人、分かってるー!」って心から感激しちゃいますね。

――
そういうご経験があると、サービスを見る目は厳しくなりますよね。
惣流さんは必ずご自身でエステ・スパを体験して書かれていますが、それはポリシーなんでしょうか?数あるエステの中から取材先を決めるのは大変だと思うのですが。

惣流
もともとがエステ・スパ好きで長くやってきた1ユーザーですから。その分、ユーザー視点は崩せません。一箇所気に入ったからといってリピートできるわけではないですし、体験するのはたしかに大変です。行ってみるエステ探しは、読者の方と一緒です。ネットや雑誌やフリーペーパーを使って探します。よさそうなものはサイトを見て、ピンときたらブックマークしておいて、あとは順次予約を入れて行ってみますね。

多いときは月に30軒くらい回ることもありますが、20軒行って1軒が当たればいい方ですね……。一点豪華なエステは多いのですが、総合力になると自信を持ってオススメできるところはまだ少ないです。読者の人が、ここならお金を払って絶対満足してもらえるだろうな、というところを見つけるのは大変です。

――
そうなんですねー。私たちはめったに行かない分、高めのエステを受けると「きっと良かったに違いない」って、自分で思い込もうとしてしまいますが……。なかなか見つからないものなんですね。

惣流
ええ。エステとスパの大きな違いは美容的な結果を重視するかどうかだと思いますが、私としては、エステでもスパでも「空間・テクニック・値段・ホスピタリティー」のバランスが整っているところがいいところだと思います。掃除が行き届いているかとか、予約の電話の対応はどうかとか、技術以外でも細かいチェックポイントは色々ありますね(笑)。

最高のセラピストとの縁からスクールを開講

「なぜか癒される」ゴッドハンド育成を目指す

――
スクールを始められたと聞きましたが、こちらはどういう経緯なのでしょうか?

惣流
これは本当に縁ですね。ものすごくテクニックがすばらしくて、スケジュールを無理してでも10日おきにリピートしていたエステがあって。そこのセラピストさんとお話をするうちに、「学校を作ってみてはどうかしら?」と提案されたんです。私はライターなので始めはそんなつもりはなかったのですが、彼女の施術、本当に上手なんですね。この技術を他の人が覚えてくれれば、私が通える都内のエステがもっと増える!という欲望もあり(笑)、去年の10月に立ち上げました。男子の専門校もあります。

――
よいパートナーに恵まれたんですね。男子専門校というのは、他にはないのですか?

惣流
はい。初みたいですね。他でも共学校はあるのですが、女性100人のクラスに男性は2〜3人。実際に触れながらの授業になるので、多くの女性の中では肩身が狭いようなんです。でも海外のように、素敵な男性セラピストに癒されたいというニーズは確かにあります。体格や体力の面では男性は女性よりもはるかに有利ですから、しっかりした技術を学べば人気セラピストさんになれるはずです。エステ好きの女性たちからは「この人のためにも太れない!と思うくらい、イケメンのセラピストを育ててほしい」という要望ももらってるんですよ。

――
そう手を広げられていると、ますますこの業界から離れられなりますね。

惣流
ええ、好きなので辛さは感じないんですが。忙しすぎて自分がエステにいけなくなってしまったら本末転倒だと最近はドキドキしています。とはいえ始めてしまったことなので、男性でも女性でも、自分が尊敬できるすばらしいエステティシャンやセラピストが増えたらいいなと思っています。育てるというのもおこがましいので、うまくスクールを利用してくださいってお願いしています。

――
単純に技術だけではなくて、スクールで伝えたいことや方針というのはありますか?
惣流
そうですね。ベーシックなところではまず技術ですが、技術を楽しいと思ってもらって、開業してからは、個別の悩みに対応していきたいですね。あなたたちはそれがベストと思うかもしれないけど、お客さんには違う視点で見ているの、という話もよくします。セラピストは技術者なので、どうしても視野が狭くなりがちなんですよ。そこを気をつけられるかが、売れるセラピストと売れないセラピストの違いだと思うんですね。ライターをするとしても、学校をやるにしてもユーザー視点は外せないので、そこはしっかり伝えたいと思っています。

技術もいいけど、何となくあの人のところにいくと癒されるのよね〜というセラピストを増やしたいですね。

運命のサロンは必ず見つかる!

気負わず、自然体でエステ・スパめぐりを。

――
エステが好きで受けに行く立場で伺いたいのですが、自分にとっていいサロンと出会うにはどうすればいいのでしょうか?

惣流
ある程度は数ですね。最初に行ったところが運命のエステということはなかなかないので、お客さんとしてのいくつかの練度が必要だと思います。集めた情報はきちんと仕分けて、ブレのない視点で予約をしていけば必ず見つかります。一回行って、よくも悪くもなかったら、もう一度行ってみてもいいかもしれません。お互いの緊張がほぐれるので二回目のほうが結果が出たというケースも多いです。でも一回行って全然ダメだと思ったら、きっぱり変える。その見極めが重要です。

私自身、実はガイドとしての仕事抜きで、ずっとリピーターでいたいお気に入りがすでに3軒ほどあるんです。でも新しいところを開拓していくのも楽しいですよ。運命のエステをもっと増やしたいという気持ちもあるので。

――
受ける立場として、こういうことはしてはいけないとか、こういう風にするといいというのはあったら教えてください。

惣流
自分がどういう気持ちで行くのか、自分がそこでどうなりたいのかがはっきりしているといいですよね。最初にカウンセリングがあると思いますが、セラピストが聞きだしやすいように自分のイメージを持っておくことは大切です。

気にいったところが見つかったら、フェイシャルなら月に2回。痩身ならいつまでに痩せたい!という目標を持って。リラクゼーションは溜め込まずに、疲れたときにいくのがいいと思います。あとどの業界でも同じですが、お金を払っているからといって、「お客様は神様」というわけではありません。あくまでも「エステティシャン」と「お客様」という役柄の契約関係なので、あまりエラそうにしても損しかないですよ。たまに「だまされないわよ!」という姿勢でエステに行く方がいるようですが、肩肘を張って行かない方がいいと思います。

心構えとしては、「エラそうにしない、気負わない、自然体」。バスローブか紙パンツになって受けるわけですから、ラクな気持ちで。エステティシャンに変に気を遣う必要はありませんが、お互いがリラックスできるような、いい“気持ちのキャッチボール”ができるといいですね。

――
久しぶりに行きたくなってきました(笑)。

惣流
行きましょうよー。ガイドサイトで紹介しているところは、本当に良いサロンばっかりですよ(笑)。

惣流さんがよく利用するAll Aboutのサイト

次回の編集長インタビューは【携帯電話 】ガイドの石川 温さんです。