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「収納 」ガイド:すはら ひろこ
第25回:「収納 」ガイド すはら ひろこ 2005年10月14日
「All About」を支える約300名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
収納の主役は物ではなく、人。人が物とどう付き合いたいのか、それが大切なことです。
「収納 」ガイド:すはら ひろこ
「収納 」ガイド:すはら ひろこ
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編集長:森川さゆり、「収納 」ガイド:すはら ひろこ
左:「収納 」ガイド
すはら ひろこ/
右:編集長 森川 さゆり
Photo by Hiroyuki Takashima
編集長インタビュー第25回目は、「収納」ガイドのすはらひろこさん。物の豊かさと比例するように出てくる収納の問題。収納道具、収納スペースを用意したものの、うまく片付けられずに物を溢れさせてしまう方は多いと思います。どんなライフスタイルなのか、どんな部屋にしたいのか、その人らしさから収納のあり方を決めていく、すはら流の収納術が生まれるまでをお伺いしました。
■自分がやりたいと思うことを一心に追った
建築士からインテリアコーディネーターに転身
「収納 」ガイド:すはら ひろこ
森川:
すはらさんは現在、インテリアコーディネーターとして活躍していらっしゃいますが、一級建築士の資格をお持ちなんですね。建築家を志されたのは、もとから興味があってのことですか?
すはら:
高校時代に、手に職を持つような勉強をしたほうがいいのではないかという進路指導を受けて、大学で家政学部住居学科に進んだのがはじまりです。大学では、必然的に一級建築士を目指す勉強をすることになり、建築家として働くことに憧れを抱くようになりました。 大学で建築士の勉強をしている流れのなかで教授の推薦もあり、建築家・菊竹氏の方のもとで8年間お仕事をすることになったんです。その後、独立し、インテリアコーディネーターをやることになりました。
森川:
はじめから独立は視野にいれていらっしゃったのですか?
すはら:
建築家の仕事を始めて徐々に考えるようになりました。というのも、勤めていた建築事務所は市庁舎や美術館、大きな建築を手がけていたのですが、一生の仕事としてなにをしたいのか考えたときに、私は建物より内装、なかでも身近な住宅を手がけたいという思いが強くなっていったからです。 独立して初めのころは、同じ建築の世界とはいっても人脈や仕事のやり方は全く違うので苦労しました。時には、このまま主婦になろうかな…とも思いましたが、住宅の内装を手がけたい一心で、あちこちにやりたいことを説明してまわりました。そうこうするうちに、ハウスメーカーの商品企画が決まり、それをきっかけに住宅の内装を手がけるようになっていったんです。
森川:
建築家からインテリアコーディネーターに転身するための独立だったわけですね。でも、それってすぐにお仕事がとれるか分からないし、勇気がいることですよね。最近では、建築家個人を指名して家を建てたりすることは一般的になってきていると思うのですが、インテリアコーディネーターへの依頼もそうなりつつあるのでしょうか?
すはら:
インテリアコーディネート自体のニーズは高いですが、インテリアコーディネーター個人を指名しての仕事依頼はまだまだ多くはありません。今のところは、図面を引いて、職人さんが入って、という仕事がメインですが、お部屋の模様替えのときにアドバイスだけするということも増えてきてはいます。メーカーに所属しているインテリアコーディネーターに任せるにせよ、個人に頼むにせよ、趣味やセンスが合う相性のいい人を粘り強く探すのが満足のいくインテリア空間を作るための成功条件ですね。
■収納スペースと使い方、併せて提案することに意味がある
自分らしい収納を見つけてもらいたい
「収納 」ガイド:すはら ひろこ
森川:
インテリアコーディネートのなかでも収納というテーマでAll Aboutに応募された理由を教えていただけますか?
すはら:
これは、私自身の反省から始まります。独立してハウスメーカーの企画に携わったときのことですが、間取りに積極的に収納を取り入れていこう、ということで新しい収納の提案を求められたんです。当時は、今ほどウォークインクローゼットだとかシューズクローゼットが一般的ではなかったので、それを取り入れた提案の評価は高いものでした。 だけど、いざ一般のユーザーに提案したときに、「ウォークインクローゼットって、どう使うの?」と聞かれたんです。そのことに、私はすごい衝撃を受けました。形だけデザインして、どう収納するのかというところまで考えていないことに無責任さを感じたんです。収納の形だけ提案して、はい使ってください、ということではなく、収納スペースと使い方、つまりハードとソフト、併せてご提案しなくてはいけないと思うきっかけになりました。
森川:
それはとてもいいきっかけですね。そうして考えられた収納のアイデアを、ご自身のクライアントの方にご提案していくというだけではなく、All Aboutのガイドサイトで情報提供していこうとお考えになったのは、どうしてですか?
すはら:
あるクライアントのお仕事をしたとします。完成したところでいったんは終了しますが、その依頼主の収納の使い方は、ライフスタイルが変化すれば変えたいところも出てきますよね。そのときに、私はそのクライアントの方とお付き合いし続けていられるか分からない。そういう方々がご自身で収納の工夫をしなければならないときに、収納ガイドとして情報を発信し続けていれば、収納を継続するための情報をお伝えできると思ったからです。

また、収納のスタイルはその人のライフスタイルによって色々あっていいんだということをお伝えしたかったというのもあります。収納はきっちり片付いていなくてはいけない、片付ける方法はあれしかない、これしかない、というものではないんですよ。自分のライフスタイルに合っていることが良い収納です。こうしてください、という収納のお手本ではなくて、ユーザーの方が、ちょっとやってみようと思えるような見本をお見せしていきたいと考えています。
■ライフスタイルとしての収納
どんな空間で過ごしたいか?イメージから物を決めていく
「収納 」ガイド:すはら ひろこ
森川:
大切なのは自分に合った収納ということですが、すはらさんご自身のお宅は、どんな収納を心がけていらっしゃるんですか?
すはら:
見せる収納も、隠す収納も、場所によって使い分けているのですが、いちばん大きなテーマとして掃除が楽な部屋、ということです。
森川:
それはいいですね! 掃除が楽な部屋のポイントってなんですか?
すはら:
やはり床に物を置かない、というのが基本ですね。どうしても置きたいならキャスターをつけて、掃除機をかけるときに、すぐに動かせるようにしておくんです。
森川:
自分らしい収納といっても、自分の好きな家具を買いそろえていくなかで部屋のイメージがちぐはぐになってきてしまったり、意外と収納場所がないということに困っている方も多いと思うのですが、どうやって解決したらいいのでしょう。
すはら:
ベストは収納とインテリアを一緒に考えていくことです。それには、どんな部屋にしたいか全体のイメージをもっておくことが重要になってきます。どんな空間にいたいのか、その部屋での生活をイメージしながら考えていきます。たとえば、インテリアを配置したときにどんな景色があるといいのか、どんな収納を使うと中にある物が使いやすくなるのか考えていきます。そこに具体的な物をくっつけていくんです。 収納というと、物をどう片付けようというところばかりがクローズアップされがちですが、主役になるのはあくまでも人なんですよ。
森川:
収納のアプローチとして、形から入らない、ということですね。
すはら:
はい。All Aboutの中でも、収納サイトを「住宅・インテリア」チャネルではなく、「ファミリーライフスタイル」チャネルに「収納」をおいていただいたことは大きいと思っています。知人には、「なんで住宅チャネルにないの?」って聞かれるんですけど、収納は形ではなく、ライフスタイルですから。

■すはらさんがよく利用するAll Aboutのサイト
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