
第41回:「パソコンスキルアップ」ガイド
石渡 真澄
2007年2月15日
「All About」を支える約480名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しいいくつもの審査を通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは? All Aboutを通して発信したいこととは何なのか? このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
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Photo by Hideo Matsumura
ガイドインタビュー第41回目は、「パソコンスキルアップ」ガイドの石渡真澄さん。石渡さんは東京と埼玉にある「TMパソコンスクール」のインストラクターとして奔走する傍ら、埼玉では幼稚園から中学生向けの個人学習塾でも指導されています。パソコンだけでなく、“教える専門家”として活躍される石渡さんに、パソコンを使って得られる楽しみや、人に教えるコツを伺いました。
現役インストラクターだから伝えられることがある
教えるのも、人と話をするのも大好き

── パソコンのインストラクターは、どういったきっかけで始められたんですか?
石渡 子供が小さいころ、自宅でワープロの仕事をしていたんです。ご近所の編集者の方が下書きを入力する人を探していて、その方に機材を全部貸りて。どうせだからということで、タイピングの資格を取りに行っていたのですが、そのとき妹に、「これからはパソコンよ!」って言われて(笑)。それで一緒にパソコンスクールに習いにいったのが96年。95年にWindows 95がすごく売れて、パソコンが割と一般的になったころですね。しばらくすると、スクールの方から「インストラクターやりませんか」って誘われて、インストラクターのコースの勉強をして、インストラクターになりました。
── とんとん拍子ですね!インストラクターの資格ってどれくらいの期間でとれるものなんですか?
石渡 わたしの場合は8カ月くらいですね。ワードとエクセルとインターネットと、それからパソコンの内部のことを中心に勉強しました。勉強の方は何とかなったのですが、インストラクションのほうがなかなか難しくって(苦笑)。ただ私はもともと小学校の教員免許を取っていたので、自宅で小学生に教える塾の講師をしていたんですよ。教えるのも人とお話するのもとても好きでしたし。それがあってなんとか取ることができました。
── スクールにはどんな生徒さんがいらっしゃるんですか?
石渡 私がいる越谷のスクールは、比較的年齢層高い方がゆっくり楽しく学べるってことで始めたんですけど、はじめのうちはそういう方が全然来なくて。そういう方よりも若い方で資格を取りたいって方がすごく多かったんですよ。そのうちパソコンが普及するにつれて、50代以上の方もだいぶ多くなってきましたけど、そういう方は時間もあって、お金も余裕があってという方たちなので、本当にゆっくり、「資格とか難しいことは全然習わなくっていいのよ」「普通にできればいいのよ」という感じで教えています。そういう方々は楽しく普通の生活に役立てる操作が必要で、デジカメの写真をまとめるにはどうするのか、友だちに送るのはどうするのか、インターネット上で発表するにはどうするのか、そういう話が多いですね。
── ガイドになられたきっかけは?
石渡 きっかけは「ネットオークション」ガイドの堀切さんです。堀切さんとは私が勤めているスクールでいっしょに働いていたんです。当時私は若い方に教えるために自分でもパソコンの資格をとっていたので、「石渡さんならできるわよ!」って言われて。それがきっかけですね。
── スクールで直接教えるのと、記事を通して……ということでは伝え方が違うと思うのですが、気をつけているポイントはありますか?
石渡 直接お話をしているときはみなさんの顔をみながら「わかってるかな?」と確認しながら話すことができます。うなずいてくれれば、「わかってるな」っていう空気がありますし、できてなかったりすると下を向いちゃったり。よく塾の子たちが「寝てたの分かっちゃった?」とか聞いてくるんですけど、わかりますよね(笑)。ただやはりサイトだとそういうのがなかなかわかりにくくて。だからサイトでもインストラクターを現役でやっている経験をもっと活かせればと思っています。スクールで直接教えることで、「あぁ、みんなこういうところがわからないんだな」「こういうところで間違えちゃうんだな」「こういうことを知りたいんだな」ということが、すごくよくわかるので。それを記事に反映して、同じように悩んでいる方に伝えられたらと思っています。
パソコンの進化とともに、日々勉強
タイミングが合えば、何でもやってみたい。

── パソコンってなんとなく手探りでやっていると結構できちゃうんですけど、実はもっと速いやり方とか、簡単なやり方があったりして、気がついてないことがたくさんありますよね。
石渡
そうですね。例えばスクールに習いにきている方の中には、会社で使うようなテクニックにはすごく詳しいのに、もっと基礎のところができなかったりする場合があります。基礎からちゃんとやっていれば、もっといろんなことができていたとはずなので、ちょっと遠回りしてるというか、もったいないなって思います。
── パソコンの習熟度もあがってきますけど、世の中もどんどん進化してますし、最近だとウイルスやスパムなど、いろいろ問題も増えてきて、石渡さんもそれに対応していかなければいけないじゃないですか。それってすごく大変だと思うのですが。
石渡 大変です(笑)。特に今はWindows Vistaへの対応が大変。いまはまだいいんですけど、3月ぐらいになって「買ったけど使い方がわからない」と言って、スクールに来る方が持っているのはきっとVistaなんですよ。そうすると知らないというわけにはいかないので、全部勉強しなければならない。新しい動きが出るたびに先取り先取りで、休む暇はないですね。もちろん関連の資格も取っていかないといけないですし。
── でも大変なだとおっしゃる割に石渡さんはずいぶんと生き生きとされてます(笑)。
石渡 やっぱり学ぶことが嫌いじゃないんですね(笑)。楽しんでやってます。例えばスクールの受講生の中には、簿記ができて、それをパソコンでやりたいって方が結構多いんですよ。でも「ここの表のこの数字とここが合うはずなんですよ、先生」とか言われても、簿記の資格をもってないとなかなかわかってあげられなくて。簿記を知っていれば、きっともっと効率のいい答えがあるはずなんです。だからきちんと学ぼうと思って習いに行ったんです、簿記を。で、せっかく習いに行くなら資格も取ろうって。何とか取れましたけど、すごく大変でした(笑)。でもそういう学べるようなタイミングとかチャンスがあれば、何でもやってみたいと思ってます。一回しかない人生だからできることは何でもやろうって。
できなかったことができるようになることが励みになる
「こんなこともできますよ」って、記事を通して楽しさを伝えたい

── 読者の方から質問が来ると思うのですが、丁寧にお答えになってらっしゃいますよね。
石渡
返信はするようにしています。そのお返事いただくこともあれば、できちゃったから、お返事がこないのかなあ、っていうときもあるんですけれど(笑)。
── 質問などを読んでいて、「みんなにこういう意識を持てば、もっとうまくいくのに」ということはありますか?
石渡 質問をいただけるのは嬉しいのですが、インターネット上で見つけられる答えもいっぱいあるんですよね。例えばわたしのサイトでも、エクセルやワードの使い方など、リンク集にいっぱいまとめてあるので、それを活用してもらえば、答えがわかることもあります。自分で調べるときでも、検索ワードをいくつか重ねて検索すると、いろんな人に聞かなくても、答えが見つかることもあります。基本的な操作ができようになったら、自分で問題解決ができる「パソコン力」のようなものをつけていただいて、自己解決ができるようになればいいな、と思います。わからなくて、誰かに聞くまでわからないままでいるという方もいらっしゃいますが、自分で調べてみて、それが使えるようになるとまたひとつの励みになりますよ。
── 今後はどういうふうにサイトを作って行きたいですか?
石渡 これからはもっと「普通の生活の中で使える」パソコンの使い方やスキルをアップしていただけたらな、ということで記事を作っていこうと思っています。「パソコンを使えば、こんなこともできますよ」とか、普段の生活の中での楽しみをいかにたくさん引き出したり増やしたりするか、そんなことを記事を通して伝えていけたらいいなと思っています。