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| 第24回:「オーディオ・ビジュアル 」ガイド 鴻池 賢三 |
2005年09月15日
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| 「All About」を支える約300名のガイド。ガイドは一つのテーマに一人だけ。厳しい審査を何度も通りぬけ、そのテーマのナビゲーターとなる。彼らがそのテーマに魅せられた理由とは?All Aboutを通して発信したいこととは何なのか?このインタビューでガイドたちの素顔に迫ります。
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ガイドサイト >>
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左:「オーディオ・ビジュアル 」ガイド 鴻池 賢三/
右:編集長 森川 さゆり
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| Photo by Hiroyuki Takashima |
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| 編集長インタビュー第24回目は、「オーディオ・ビジュアル」ガイドの鴻池賢三さんです。読者が安物買いの銭失いにならないよう、製品の「価値」に注目した情報の発信に努めたいという鴻池さん。今回は、鴻池さんのこれまでの歩みや、ガイドとして読者に伝えていきたいことなどについて、お伺いしました。 |
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| ■「プロスキーヤーになりたかった」 |
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| スキーヤーが提案したホームシアター |
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- 森川:
- 鴻池さんは現在、オーディオ機器(AV)関連企業の製品企画やコンサルタントをされているということですが、昔からAVに興味があったのですか?
- 鴻池:
- はい。子供のころからオーディオやコンピュータが好きでしたね。ただ、プログラムを作ったり、ずっと勉強はしていたのですが、最初は流通関連の会社に就職しました。そのあと、実はプロのスキーヤーになりたくて、海外に行ってたんですよ。
- 森川:
- えぇっ? プロのスキーヤーになりたかったんですか?
- 鴻池:
- えぇ。それで1〜2年はずっとスキーだけをしていました。ただ、知れば知るほどプロの奥深さを実感し、「これは無理だな」と。いま考えれば当たり前なんですけどね。その後、日本に帰ってきて就職活動をしていたところ、オンキヨーの商品企画職の募集を見つけて。昔からAVが好きだったこともあって、すぐ応募し、商品企画として入社しました。
- 森川:
- AVが好きだったとはいえ、プロのスキーヤーを目指していた鴻池さんが、いきなり商品企画へ配属されたんですか?
- 鴻池:
- 配属というか、面接の時に企画書を持って行き、「商品企画として入社したい」と伝えました。いま思えば大胆だと思いますが、その熱意を汲んでもらえたのだと思います。
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- 森川:
- どんな企画書を書かれたんですか。
- 鴻池:
- 当時(1996年)、オンキヨーはステレオコンポを中心に扱っていたのですが、私はデジタル放送時代を見据えたホームシアターを提案しました。
- 森川:
- すごいですね。それって流通業とプロスキーヤーを経てきた人の発想ではありませんよね。
- 鴻池:
- いつもAVのことは頭にありましたし、潜在的にいろいろ培われていたのかもしれません。
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| ■「オープン」のはずが「オーポン」に |
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| 安いけど、使えない製品が流通する世の中 |
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- 森川:
- オンキヨーに就職された後、今度はシリコンバレーに行かれていますが、これはどういう理由で?
- 鴻池:
- オンキヨーを辞める直前だったのですが、CDの音楽をMP3のファイルに変換してハードディスクに保存する、という据え置き型のオーディオプレイヤーの企画を担当していました。いまでこそiPodなどが大ブームですが、その当時はまだそういうのがなくて、「日本初」の製品として発売することができました。残念ながらその製品はあまり売れませんでしたが、HDDオーディオの将来性に賭けたい思いで、シリコンバレーでハードディスクプレイヤーの中身を企画開発していたQPICTという会社に転職したんですよ。
- 森川:
- その後、ご自身でDAC Japanを設立されたわけですが、この会社を設立しようと思われたきっかけは何だったんでしょうか。
- 鴻池:
- DAC JapanではデジタルAVに特化した各種事業を進めています。ユーザーの視点に近いところでは、「解説」です。DVDレコーダーなどにみられるように、デジタル化により機能が複雑化し、機器の選び方や使い方がわからないという人が増えてきたんです。メーカー側も努力しているのですが、なかなか消費者には伝わらない。そこで、この両者の溝を埋めるような仕事をしようと思ったんです。
また、メーカーの立場に近いところでは、「コンサルタント」として活動しています。デジタル化にともない、部品を組み合わせれば、誰でも生産出来るようになりました。例えば、中国の工場からからDVDプレイヤーを仕入れて、それを日本で売る、という商社が増えています。ただ、そういう会社にはAVの専門家がいるわけではないので、トラブルが多いんですよ。たとえば表示画面で「オープン」となっていなければならないところが、「オーポン」とかになっていたり。
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- 森川:
- 「オープン」が「オーポン」ですか。すごい間違え方ですね。
- 鴻池:
- ええ。その製品が、機能面で日本の市場に合っているかとか、品質に問題がないかとか、きちんとチェックされずに売りに出されてしまっているんですね。そうすると、安く買ったはいいけど、結局使えない製品だったりしてしまう。結果、販売した会社は不良品を回収しなければならなくなったり、ブランド価値すら落としてしまうことになる。
- 森川:
- 企業と消費者、両方にいいことがないですね。
- 鴻池:
- そうですね。日本の大手の企業がモノを作る場合というのは、たとえば、これからの放送はどうなるのかとか、先のことまで考えて作ってますから、基本的にはどれを買っても、すごく失敗するということはない。ところが、最近安く買える海外製品の場合、使い続けることは二の次にして、目先の安さだけを追いかけているのがほとんどです。消費者が自分で勉強しないと、ちゃんとしたものが買えなくなっているんです。
そこで私が企業へどんな製品を作ればいいのか、といった仕様の面からサポートしたり、市場に出ても問題がないよう、開発過程での品質チェックなどのコンサルティングをしています。
- 森川:
- 鴻池さんのような人の目が通っていない製品が、もう流通してしまっているということを消費者は知らないといけないですね。
- 鴻池:
- そうですね。そのあたりもサイトで伝えていきたいと思っています。
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| ■情報を整理して伝え、製品を選ぶときの役に立ちたい |
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| 読者が正しい選択をできるようなサイト作り |
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- 森川:
- 確かにこれだけライフスタイルが多様化している中で、メーカーなりのこだわりと読者の好みがフィットするところが値段だけ、ということはないはずですよね。
- 鴻池:
- ええ。だからこそ、モノを選択するときの基準が値段だけにならないように、誰かが客観的に分析して言わなければならないと思っています。読者が自分に合ったいいものをもっと買って、メーカーがきちんと利益を上げ、技術開発を進めれば、日本もさらに活性化しますし、いまよりもっといい製品が出てくるはずですからね。そういうことも考えつつ、情報を伝えていきたいと思います。
- 森川:
- 伝えるうえで、重視していることはありますか。
- 鴻池:
- 評論家の方々のように「この音がどうこう」という伝え方もあるのですが、私の場合はそうではなく、人それぞれに合った製品を自らがきちんと選ぶことができるように、アドバイザーとして製品に関する情報を整理して提供することに注意しています。
- 森川:
- デジタル系の文章って、専門用語などを使って難しく書くことはできると思うんですね。でも鴻池さんの記事は一般の人にわかりやすく、かつ、興味を引くように書かれていて、いつもすごいな、と思っていたんです。今回、鴻池さんのお話を聞いて、読者にとってどうかということを常に考えている姿勢が、わかりやすい文章につながっているんだな、と納得しました。
- 鴻池:
- ありがとうございます。実は難しく書くと結構楽だったりするんですよ。でも読む人に対しては何も訴えられない。それに難しい文章を読める人なら、そもそも自分で考えて、製品が買えると思うんですね。私がオールアバウトがすごいな、と思ったのは、「誰に読んでもらうか」という設定がちゃんとできていることなんです。そのおかげで、内容がぶれることなく、でも思いっきり書くことができるんです。
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- 森川:
- ガイドになってよかったことはどんなことですか?
- 鴻池:
- オールアバウトという媒体に出て記事を書くとなると、読者の信頼に応えられるよう、常に勉強しなければいけません。ですが、知識が増えると同時に、情報が整理されて、自分でも成長を実感することができます。最近では、ある有名な辞典の執筆も任せていただくなど、活躍の場も増えて、とても嬉しく思っています。
- 森川:
- でも、いくら専門性が高くて詳しい人でも、どんどん新しい機種が発売されたり、情報が入ってくる中で、それを整理して人に伝えるのって、ものすごく大変だと思うんですよ。
- 鴻池:
- そうですね、日々の勉強を欠かすとついていけないでしょうね。新機種や新しい技術も毎日山のように出てきていますし。でもガイドとしての仕事は、いま私がすべきことだと確信していますので、プレッシャーを感じつつも楽しんでいますよ。
| ■鴻池さんがよく利用するAll Aboutのサイト |
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| 1位 うどん |
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| 2位 そば |
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| 3位 香港 |
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