ハウスメーカー選び

ガイド:田中 直輝

住宅業界専門紙で長年ハウスメーカー取材をしてきたガイドが、住宅購入のツボを披露。

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掲載日: 2009年 06月 23日

住宅が「高い」本当の理由とは?

みなさんは、「どうして住宅は高いのだろう?」とか、「海外ではそんなに高くないんじゃないの?」なんて考えてみたことありませんか。実はその理由を考えてみるのも、賢いハウスメーカー選び、ひいてはよりよい住まいづくりにチャレンジする上で役立つアプローチなのです。

日本の住宅価格は、やっぱり高い

東京都内の住宅地
日本の住宅は様々な制約の下で建てられている。建て方や耐震性能などのほかにも斜線制限など法規制も多い
日本の住宅価格は、本当に高いのでしょうか。答えは、海外に比べるとやっぱり高いのです。物価の違いもあるので「どれくらい違うの?」という問いに答えるのは難しいのですが、要因は大きく、「土地価格が高いこと」「住宅の建て方が多種多様であること」「注文住宅が多いこと」「耐震性など性能に対して厳しい条件があること」の4つあると私は考えています。住宅取得について世界的に見て私たち日本人はかなり特殊な状況にあり、それが「住宅は高い」という感覚につながっていることを知っていただきたいのです。

多種多様の日本住宅の建て方。生産性は「?」

木造軸組の現場
日本における住宅建築の代表的工法である木造軸組工法。しかしながらこのほかにも多くの工法があり、それが日本の住まいづくりの特徴の一つ
日本の住宅の建て方には主要なものとして木造、鉄骨造、コンクリート造の3種類があります。木造の中には木造軸組工法(在来工法)やツーバイフォー工法、木質プレハブ工法、ログハウスの建物があり、鉄骨造には鉄骨プレハブ工法、スチールハウスがあります(それぞれの工法の違いやそれを採用するハウスメーカーの特徴については、以下の記事もご参照ください)。
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私たち日本人は、このような多種多様な工法があることについてなんら疑問を持っていませんよね。実は海外ではほぼ1種類(もしくは2種類)の工法で住宅がつくられていることを考えると、かなり異質なのです。

ツーバイフォーの建物
1970年代から日本においてもツーバイフォー工法が本格的に普及され始めた(写真は東急ホームズの「ミルクリーク」)
欧米各国の状況は詳しくは知りませんが、最近の新築住宅はツーバイフォー工法で建てられることも多いと聞いています。ほぼ、1種類の工法で建てられるということは、建物に使われる部資材が共通化しやすいということ。一般的にこのことが住宅を建てる上での生産性を高めることになります。残念ながら、日本では多くの工法があることにより、住宅の生産性ではアメリカなどに対して大分遅れを取っているといえそうです。

また、アメリカの場合だと、DIY(Do It Yourself)でペンキの塗り替えやちょっとした修繕などは自分たちでやってしまうという住文化があります。テレビや映画のワンシーンとしてよく見かけますよね。こんなことが住宅に係るコストを抑制する要因になっているとも考えられそうです。

次のページではアメリカと韓国の住まい事情を紹介したいと思います。
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