掲載日: 2008年 03月 05日
乳酸菌と花粉症の意外な関係
もっと詳しく! アレルギー反応の仕組み
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| アレルギー抗原が体内に侵入するとT細胞のバランスに変化がおこります |
アレルギー抗原である花粉が体内に侵入すると、「ヘルパーT細胞」と呼ばれる細胞に花粉の存在が知らされます。
このヘルパーT細胞がアレルギーを発症させる鍵となっています。ヘルパーT細胞には、Th1とTh2と呼ばれる2種類が存在し、普段はお互いに同じレベルで存在し、均衡を保っています。その働きは、細菌感染に対応するTh1細胞に対して、Th2細胞は抗体がつくられることに関係しています。そして、Th2細胞が過剰になったときに、分泌される物質の働きかけにより、IgE抗体が作られる、という仕組みになっています。
花粉侵入の合図が発信されると、花粉症予備軍の人の体内ではTh2細胞が過剰に増えて、Th1とTh2のバランスが崩れてしまいます。結果として、IgEが多く放出され、アレルギー症状へとつながってしまうのです。
T細胞のバランスに着目!最新研究動向
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| T細胞のバランス改善がポイントです |
ヨーロッパでは、アレルギー性の湿疹を中心に、腸内細菌とアレルギーの研究が盛んになってきました。具体的には、乳酸菌を与えることで、崩れてしまったTh1細胞とTh2細胞のバランスを元に戻そう、というものです。2004年頃からは、ヒトによる臨床試験も行われてきて、一部の乳酸菌がTh1細胞を活性化させ、増えすぎたTh2とのバランスを改善することがわかってきました。つまり、これまで手立てのなかった、アレルギーが起こらないようにする入り口の部分について、光が見えてきたということです。
日本でも、近年、Th1細胞を活性化させる乳酸菌の研究が盛んです。さらには、昨年末には、Th2細胞を減少させることでT細胞のバランスを戻す乳酸菌がある、という研究結果も出ました。近い将来、アレルギー症状を緩和する乳酸菌が特定され、症状を緩和してくれるかもしれません。今後の研究に期待したいですね。
【 関連リンク 】
⇒アレルギーのここカラダ
⇒花粉を撃退させる家事のコツ(オールアバウト)
⇒L-92株の抗アレルギー作用に関する研究(カルピス研究所)


