掲載日: 2007年 03月 13日

色で選ぶワイン、タイプで選ぶビール

ビールの主流、ラガーの特徴

ラガー(下面発酵)ビールを生んだ、ドイツ・ミュンヘンの醸造所シュパーテンのプレミアム・ラガー。今日のラガービールの原点。
耳慣れたコトバの「ラガー」ですが、ラガーとは、10℃前後の比較的低い温度で発酵させて造るビールのこと。15世紀後半にドイツ南部のミュンヘンで始まった醸造方法です。「下面発酵酵母」というタイプの酵母を使用し、発酵の終わりに酵母が底に沈むため、「下面発酵ビール」とも呼ばれています。

現在、世界のビール生産量の約9割はラガーだと言われるほど、ラガーは世界のビールの主流となっています。

古代から造られている、エールの特徴

英国のビール「ニューカッスル・ブラウン・エール」は、エール入門者にも飲みやすい、まろやかな味わい。
エールとは、20℃前後の常温に近い温度で発酵させて造るビールです。「上面発酵酵母」というタイプの酵母を使用し、発酵の終わりに酵母がビールの液体の表面に浮かびあがるため、「上面発酵ビール」とも呼ばれています。

冷蔵技術を必要としない上面発酵は、古代から行われていた醸造方法。冷蔵庫で冷やさずに常温で飲むのが最適とされています。発酵させたときと同じくらいの温度で飲むと、そのビールの特徴をより味わうことができると言われています。

イギリスやアイルランドのビールに代表されるエールですが、イギリスやアイルランドのパブで生ぬるく感じるビールが出てきた体験をされた方もいらっしゃるのでは? もちろん、冷やしても美味しくいただけますので、日本なら、暑い夏には冷蔵庫で少し冷やして、それ以外の季節には常温で、と飲み分けてみるものいいかもしれませんね。

空気中の酵母を使う、ランビックの特徴

ベルギー・リンデマンス醸造所のフルーツ・ランビック「フランボワーズ」は、さわやかで上品な木苺の風味が広がる。
ランビックとは、エールやラガーのように人工的に酵母を加えるのではなく、空気中に浮遊している野生酵母を取り込んで、常温で発酵させるビールです。空気中の酵母の働きを利用して、自然の状態で発酵させるため、「自然発酵ビール」とも呼ばれています。

ベルギーの伝統的なビールとしてよく知られているランビック。ランビックに適した酵母の生息地は限られているため、一般的には、生産地はベルギーのブリュッセルとその近郊地域に限られています。

1〜2年以上という長い熟成期間をかけて造られるランビックは、熟成期間によっても味わいは異なります。年代の異なるランビックをブレンドして二次発酵させたり(グーズ・ランビック)、フルーツを加えて二次発酵させて(フルーツ・ランビック)飲まれることが多いビールです。


「今日は白にしよう」、「赤の気分かな」と、ワインを選ぶように、「今晩はエールにしよう」、「ラガーが飲みたいなぁ」、「久しぶりにランビックでも飲もうかな」などと、ビールもぜひ、選んでみてくださいね。


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関連用語: ビール酵母 / 

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