この先さらに円高ドル安が進むのかどうかは分かりませんが、為替レートがあまりに急に動くことは、個人にとっても企業にとっても好ましくないので、しばらくは特に政府や中央銀行の言動に注目しておく必要がありそうです。

11月26日、円高が加速。1ドル86円29銭と14年4ヵ月ぶりの高値となりました。米国の超低金利政策が長期化しそうだということでドルの先安観が一段と強まり、円に資金が流れ込んだようです。円高は輸入が主な収入源の日本の企業にとっては特にダメージが大きく、既に進行が進んでいるデフレを深刻にしかねないので心配です。この影響もあり、11月27日の日経平均株価(225種)は前日比301円72銭安の9081円52銭と大幅続落して取引を終了。12月3日には9977円67銭まで回復しましたが、円相場は87円75銭~76銭と相変わらずの円高。先行き不安な日本経済はどうなるのでしょう? All Aboutマネーガイドたちに解説、コメントしてもらいました。
この先さらに円高ドル安が進むのかどうかは分かりませんが、為替レートがあまりに急に動くことは、個人にとっても企業にとっても好ましくないので、しばらくは特に政府や中央銀行の言動に注目しておく必要がありそうです。
ガイド:國場 弥生
円高が進むと、憧れのブランド品や海外旅行等様々な物の価格が従来より安くなりますので、私達にとっては嬉しい限りです。しかし、価格の下落は企業の売上減少につながり、ひいては私達の給与の減少につながる恐れも。私達は財布の中身を気にして、つい価格の安い品物を選びがちです。しかし、その行動が最終的には自分の給与に影響を及ぼすのです。政府がデフレを宣言した今、どこまで価格下落の影響が現れるのか要注目ですね。
ガイド:横山 利香
この円高で更に雇用が減るのではないかと心配になります。企業にとって、海外でモノ作りをするほうがコストダウンになります。生産拠点が海外に移れば、国内の雇用状況も更に悪化するかもしれません。自分自身の雇用が不安な方は、国内でしか出来ない職種にシフトすることを考える時かも。
ガイド:福一 由紀
ガイド:北川 邦弘
ガイド:戸松 信博
日本企業は、現状の為替相場でも生き残れるよう対策を始めています。これまで内需産業といわれてきた企業も生き残りのためのグローバル化を急速に進めています。また、新政権の経済政策もやっと動き始めそうです。いずれにしても、企業も、政府も、そして個人も、生きのびるための対策を必死にとらざるを得ないわけですから、過去の高度経済成長期とは違った形で、日本の経済生命力が発揮されることを期待したいですね。
ガイド:坂本 綾子
急激な円高により特に輸出関連企業の業績悪化が予想されます。今後発表される第三四半期決算発表で、円高による為替差損から通期業績予想の下方修正が多くの企業で発表される可能性があります。企業業績の悪化が鮮明になれば株価にとってもマイナスの影響を与えるかもしれません。
ガイド:西村 剛