金融業界の再編は業界内の諸事情によって起こることです。しかし、企業の統廃合や業務の改革はかならず消費者、契約者の利益にかなう変化であるはずです。選択肢は減るかもしれませんが、より質の高いサービスを受けるためには、避けて通れない淘汰の道なのです。

長く続く金融危機を背景に、10月27日には住友信託銀行と中央三井トラスト・ホールディングスが、同月28日にはインターネット専業証券3位のマネックスグループと同7位のオリックス証券が経営統合するとの発表がありました。これによって前者の信託財産は計119兆円となり国内信託銀行では首位。後者も営業収益は合計で318億円となり、業界2位に浮上しました。立て続けに起こったこのようなニュースですが今後、金融業界はどうなっていくのでしょう?そして私たちへの影響は?All Aboutマネーガイドたちに解説、コメントしてもらいました。
金融業界の再編は業界内の諸事情によって起こることです。しかし、企業の統廃合や業務の改革はかならず消費者、契約者の利益にかなう変化であるはずです。選択肢は減るかもしれませんが、より質の高いサービスを受けるためには、避けて通れない淘汰の道なのです。
ガイド:北川 邦弘
統合をすることで生き残りをはかるというのは当然のシナリオだと思います。ただ、統合することで投資家へのデメリットが増えるようであれば全く意味を成さないので、投資家へのメリットが強調されてくるのではないでしょうか。私たち投資家がすべきことは、サービスの質を見極めて、自分にとって最もメリットがあるところと付き合うということだと思います。これから新しいサービスも出てくるでしょうから、楽しみでもあります。
ガイド:川崎 さちえ
投資環境が低迷する現状、企業が生き残りを考えて規模を拡大することは当然と言えるでしょう。付き合う金融機関という意味では、企業数が減ることで選択肢は減るかもしれません。しかし、スケールメリットを活かして、手数料の値下げなど、魅力的なサービスを提供してくれる可能性も。投資家の期待を裏切らないサービスを展開できる企業なのか、今後の動向に注目しておきましょう。
ガイド:横山 利香
ガイド:戸松 信博
証券、銀行、保険業界ともに業界大手が下位を飲み込む構図になるのではないでしょうか。特にネット証券業界、FX業界では収益をあげている企業とそうでない企業の格差が大きく、市場環境の悪化が長引けば業界下位企業は存続が危ぶまれます。これから株式投資やFXを始める方は、その企業の業績を簡単にでも確認してから口座を開くことをお勧めします。
ガイド:西村 剛
直近では三菱東京UFJグループの1兆円の増資報道がありました。増資報道は日本株全体相場へも重くのしかかっています。金融業界は国際化が非常に遅れた分野。BIS規制強化も議題にあがっており、国際業務を行う金融機関はもう一段の重い負担を強いられそう。サブプライム危機以降、金融業界は国際的に厳しい目で見られています。合併も増資も国際的な金融機関が日本から誕生するうえでは避けて通れない道かもしれません。
ガイド:藤村 哲也