原油の需要と供給を考えてみる
ここで長期的な観点から原油の需給を俯瞰してみましょう。
需要 世界の人口は現在も増え続けており、65億の人口はあと30年で30億人増えると予想されています。また、中国やインドなどの新興国の生活水準の上昇が急に止まるとは思えません。仮に数年間不況になったとしても、その構図は変わることなく、長期的に需要を人類がかつて経験したことがないレベルに押し上げていきます。
供給 2000年以降供給は伸び悩んでおり、需要の伸びを上回ることはありませんでした。注目したい点として、多くの人が意識していないことですが、2010年をピークに世界の大油田の生産量が急速に減少に向かうという可能性が高いことがあります。
現在の世界の原油の状況を見てみると何百もある世界中の油田の中で、トップ20油田だけで全埋蔵量の半分を持ち、さらにその半分をサウジアラビア1カ国で占める巨大油田依存状況です。20個のうち上位18個は1917~1968年までに見つかった、平均1950年生まれの古い油田です。そして、油田はおおよそ発見から40年後に生産量は落ち始めるという説があります。この説に従うならそろそろ世界の原油供給量は減少していく見通しですし、実際のところ、2000年以降供給は伸び悩んでいるわけです。
このように考えるとWTI原油価格連動型上場投信(大証コード:1671)は長期投資に持ってこいの魅力的な投資対象と考えられます。なお、WTIの円換算に連動するETFですから、円高の時ほど割安になりますが、現時点では円高水準にありますのでその点もよいのではないかと考えます。
<おわり>
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