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自損事故保険の内容と補償額

任意保険の保険証券の保険項目にある「自損事故保険」。対人賠償に自動付帯されるものですが、単独事故や100%自分の過失である事故を起こしたときなどに補償が受けられるとても大切な保険です。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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自損事故保険は誰のため?

対人賠償では、ドライバーを含む家族は補償されない!
任意保険の保険証券を見てみると「対人賠償」「対物賠償」…といくつかの保険項目が記されています。そのなかにあるのが「自損事故保険」です。「あれ?こんな保険申し込んだかな」と思われる方もいるかもしれませんね。実はこの保険、対人賠償に自動付帯される保険なのです。

一般的に「自損事故保険」は対人賠償を申し込むと自動的に付帯されます。任意保険の対人賠償とは相手方の死傷者への補償を目的としています。つまり対人賠償に加入していても、ドライバーを含む家族は補償されないのです。

ましてや相手のいない単独事故を起こせば、誰からも補償を受けられません。たとえば…「ハンドルを切りそこねてカーブを曲がり切れずにガードレールに突っ込み、ドライバーが全治3か月の大けが」……このようなケース。

相手がいても本人の過失が100%だった場合も同様です。たとえば…「信号待ちで停車中のトラックに突っ込み、車が大破。ドライバー、搭乗者が大けが」…といったケース。

これらの事故を起こした場合、自損事故保険から補償を受けることが可能なのです。

せっかくだから保険金額をもっと掛けたい

この自損事故保険の補償範囲は次の通りです。

死亡保険金 1500万円
後遺障害保険金 50万円~1500万円
介護費用保険金 200万円~350万円
医療保険金 入院6000円/日額 通院4000円/日額

上記の複数の項目が該当する場合は、合算で最大1500万円となります。また自損事故保険は搭乗者傷害とは別に支払われます。自損事故保険で補償される人は運転手本人(被保険者)、搭乗者となります。

運転者のミスで起こした事故でもしっかり補償してくれるのは非常に心強い点です。しかし、飲酒運転や無免許、自殺を目的とした故意の事故の場合には保険金は支払われないので、くれぐれもご注意を。

「もしものために、もっと保険金を掛けたい」という方もおいででしょう。残念ですが自損事故は補償額が決まってしまっています。補償を厚くしたい場合は補償内容が重複している「人身傷害補償(保険・特約)」の契約をおすすめします。また保険会社によっては最初から「自損事故保険」ではなく「人身傷害補償(保険・特約)」でひとまとめにしているケースもあります。これは保険料に差が出るので、見積もり時にきちんと見比べたいポイントです。

 

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