銀行はなぜスキミングの被害を補償しないのか
こうしたスキミングは、ゴルフ場のロッカーだけでなく、スポーツクラブやエステなどで多発しています。また、飲み屋で脱いだ上着から盗まれたといったケースもありました。それだけでなく、ピッキングで空き巣にはいられて、カードはそのままで磁気情報だけ盗まれるという犯罪も増えているそうです。
こういうわけですから、どこにいても安心できない世の中になっています。ところが、困ったことに肝心の銀行はこのスキミング被害を正式には補償してくれません。東京三菱銀行が最高500万円まで補償するクレジット機能付きICキャッシュカードを年会費無料で発行すると発表しましたが、これは以前から予定されていたもので、今回の事件に急遽対応したものではありません。
いずれにしろ、東京三菱銀行のケースは例外です。ほとんどの銀行は、依然として預金者のカード管理が悪いから被害にあったのだという「自己責任」論を主張しています。ですから、いまのところは預金者は自分で自分の身を守るしかないのです。
スキミングを防ぐための10カ条
では、どうやってスキミングから身を守ればよいのでしょうか。以下にポイントをあげておきました。
●暗証番号に生年月日、電話番号、車のナンバーなどを使っていたらすぐに変更する
●10年以上前に作ったキャッシュカードは磁気テープに暗証番号が記されている可能性があるので銀行で取り替える
●こまめに通帳に記入し、ATMを利用した後の利用明細書は持ち帰る
●引き落とし専用口座をつくり、カードはその口座のものだけ作る。定期預金口座のカードは作らない
●外出先で財布は肌身離さず持ち歩く。エステや飲み屋など怪しそうな店には近づかない
●ロッカーなどでカードの暗証番号は使わない
●ATMコーナーでは、暗証番号を入れるときに後ろの人や横の人に覗かれないように気をつける
●暗証番号は定期的に変更する
●一日の引き出し限度額を下げるサービスを行っている銀行を利用する
●被害の一定額を補償してくれる銀行を利用する
(2005年1月29日の報道では、三井住友銀行、みずほ銀行もキャッシュカード偽造の対策を本格的に検討しはじめたそうです。「キャッシュカードを安心して使える時代」がやっと実現しそうです。この記事をはじめ預金者のみなさんの強い要望の結果といえるでしょう)
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