クレジットカード関連情報

更新日:2008年11月29日

クレジットスコアを知っていますか?

米国では20年前からクレジットスコアという不思議な数値が社会や人々の生活を支配しています。金融だけでなく生活全般に影響を与えるクレジットスコア。日本にも上陸するというその全容を紹介します。

クレジットスコアで左右される米国の就職事情

米国でクレジットスコアがもっとも影響するのが就職のときです。米国在住の日系2世のエミリー・島田(24才)は、深刻な体験をしました。彼女はコロンビア大学を卒業して、米国にある広告代理店に就職の希望をもっていました。しかし、就職の面接試験で不合格になりました。理由は本人のクレジットスコアが低かったからです。

米国の場合、大学生でもクレジットカードを持ち、当たり前に使っています。しかし、金銭教育を十分に受けていない学生もおり、返済が遅れがちになるケースもあります。彼女もその一人でした。何枚かのクレジットカードを持っていましたが、かなりめちゃくちゃな使い方をしていたので、キャッシングの払い忘れがありました。当然、クレジットスコアの数値も低くなります。企業の雇用担当者は就職希望者のクレジットスコアを評価の条件としています。就職希望者が月々の支払いをきちんとしているかどうかも、採用か不採用の基準のひとつとしています。

結局、その企業は不合格になり、彼女はやむなく、日本にやって来ました。そして、日本の大手広告代理店の就職試験をうけたところ、すぐに合格したのです。日本ではクレジットスコアといったやっかいなものがなかったために難なくパスしたのでした。

クレジットカードの使い方で信用力が測られる

クレジットスコアとは、信用偏差値のこと。その人の信用を測る物差しで、クレジットカードの利用履歴などで点数がつきます。クレジットカードをもっている人なら、みなが格付されている全国規模の偏差値といえます。米国では20年以上前からこのクレジットスコアが猛威をふるい、人々の生活を支配してきました。もともとはクレジットカードや住宅ローンの審査に使われていたのですが、いつのまにか、就職や転居などの生活全般でも、信用を測る物差しとして利用されるようになりました。

米国はクレジットスコア社会

米国にはエキファックス、エクスペリアン、トランスユニオンという三つのクレジットビューロー(信用情報機関)があります。そこには全米からクレジットカード、消費者ローン、住宅ローン、携帯電話、公共料金、家賃、物品レンタルなどについての個人の利用や返済に関する履歴(クレジットヒストリー)が大量に集まります。各ビューローは、そのクレジットヒストリーを元に独自の計算方式でクレジットスコア(信用偏差値)を割り出します。

その計算はシステム大手のフェアアイザック社が開発したFICOスコアのノウハウが基本になっています。FICOスコアでは、300点から850点で個人を格付します。低い点数の人は、信用力が低いとみなされ、預金金利は低く設定され、リボ払いや住宅ローンの金利は高くなります。それに引き換え、高い点数の人は、信用力が十分にあるとみられ、預金金利は高く、ローン金利は低く設定されます。それだけでなく、スコアは、一般企業にも販売されているため、社会生活にも影響します。就職の時はその点数で左右され、転居の際も点数が低いと支払いに支障が起きる危険性があるとして警戒されます。
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この記事の担当ガイド

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岩田 昭男

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