クレジットカード関連情報

更新日:2009年02月27日

クレジットカード業界展望2009

風雲急を告げる業界。三大メガバンクを軸にした再編劇は一段落したものの世界的な金融危機の影響と業法改正で個人消費の冷え込みが心配。それでも庶民向けゴールドカードの発行など知恵を絞った作戦も

庶民派でも手が届くゴールドカードを開発して各社が発行!

これまで年会費は無料が当たり前というスタンスで突っ走ってきたカード会社も収益確保の戦略に切り替え、年会費の取れるゴールドカードの発行をはじめました。しかし、年会費1万円では誰も振り向かないというので、年会費2000円から6000円レベルの庶民派ゴールドカードに力をいれています。この庶民派ゴールドカードも人気で、サービスも純正ゴールドカード並みに充実しているので、一般カードに飽き足らないプチリッチ層から支持を受けています。

一方、カード会社と一般事業者が組んで発行する提携カードは相変わらずでていますが、百貨店、スーパー、自動車ユーザーなど大所の集団の囲い込みはほとんど終了し、いまは有名アーチストやアニメキャラクターのファンクラブのカードが盛んになり、各社はその分野の開拓に熱心です。

三大メガバンクの傘の下に入ったカード会社

目を業界全体に向けてみますと、三大メガバンクを中心にしたクレジットカードの再編は佳境を迎えています。09年4月1日に三井住友フィナンシャルグループの傘下にあるカード会社、オーエムシーカード、セントラルファイナンス、クオークの三社は合併して、新会社セディスを誕生させます。これで三井住友フィナンシャルグループは、直系の三井住友カード会社と流通系+信販系のセディナという二つのカード会社で戦線に臨む体制ができました。

一方の三菱UFJフィナンシャルグループは、三菱UFJニコスとジャックスの二頭立て、そして、みずほフィナンシャルグループは、クレディセゾンとオリコの、こちらも二頭立てでそれぞれ決戦に臨もうとしています。これで、5年~6年に渡って続いたメガバンクを軸とするクレジットカード会社の争奪戦争(再編)は一応終息したといえますが、いざ、三大メガバンクとその系列のカード会社が、新しい日本のカード時代を築こうと張り切っているときに、取り巻く環境は厳しさを増しています。

低所得者には辛い。厳しい審査がはじまりそうだ

改正業法が今秋から相次いで施行されるからです。キャッシングについては、年収の3分の1までしか借りられなくなります。

ショッピングについても08年6月に成立した改正割賦販売法で、限度額がその人の年収に応じた額に定められます。年収の多い人たちにはそれほど影響はでないでしょうが、年収300万円以下の低所得者層にとっては、大きな影響がでるでしょう。
年収に応じて限度額が決まるため、それに従ってカードの枚数も絞らざるをえなくなるからです。貧しい人ほどカードの枚数が少ないといった状況になるでしょう。ちなみに、年収のない主婦の場合、原則最大30万円までしかもてなくなりそうですが、こうなるとカードは1枚厳選して持つしかなくなります。どのカードを選ぶか、ますます選択眼を問われる時代になります。
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岩田 昭男

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