マネーHOTトピックス まとめ読み

お金の専門家だからこそ知っている、お金の最新トピックスやニュース、トリビアなどを解説。みんながチェックする前に、ここをサラッと読むだけで、あなたもちょっとしたマネー通になれる!

現場発 金融ニュースHOTS

更新日:2009年04月15日

もう借りられない!秋に借金パニック襲来

多重債務者救済の名の下に進む法律改正が一般消費者の懐を直撃しようとしています。年収の3分の1までしか借りられない総量規制が始まりクレジットカードは持ちにくくなります。何がどう変わるのでしょう。

富裕層相手のカード会社ほどキャッシングには慎重!

カードにキャッシング枠があれば、当然その情報は指定信用情報機関に上げられ、所有するクレジットカードのカード会社や取引したことのある消費者金融など貸金業者各社が見ることになります。そして優良顧客とわかれば、DMを盛んに打つようになるでしょう。顧客側からすれば、これほど煩わしいことはありません。その顧客が他社のカードを持っていれば、結局はDMが届くことになるのですが、同社がキャッシング事業から撤退すれば、少なくともトヨタファイナンス経由で情報が出ることはなくなります。同社は、それをひとつの顧客サービスだと考えているのかもしれません。

主婦もキャッシングをさせてほしい!

この総量規制でさらに問題になっているのは、専業主婦の場合どうなるかということです。改正貸金業法の総量規制は、あくまで個人を対象に行われますから、年収のない専業主婦は一切借り入れができなくなります。これには、「何とかしてくれ」という非難の声がずいぶん上がっています。主婦の場合、流通系や通販系のカードを持っていることが多く、生活費をちょっと補填したいときなど、キャッシングにもよく利用しているからです。こうした非難の声に応えて、金融庁は「夫の許可があれば借り入れを認める」と言っていますが、これは「妻は夫の許可を得てからヘソクリしろ」と言っているようなもので、あまりに封建的かつ非現実的です。

夫の年収を合算して借りられる制度が登場!

そこで最終的には、「配偶者貸付」という例外措置が認められることになりました。配偶者と年収を合算し、その合算額の3分の1まで貸付を認めるという制度です。たとえば、夫の年収が250万円、妻の収入が50万円の場合、妻は合計額300万円の3分の1、すなわち100万円まで借りられるというもの。その際には夫の同意書と夫婦関係を証明する書類に提出が求められます。また、夫の借り入れ可能額は、妻への貸し出し額によって制限を受けます。妻がすでに80万円借りていれば、夫は残り20万円しか借りられません。

消費者の立場に立った法律に作り変えることはできないのか!

国はこうした特例を認めて対応しようとしているのですが、夫の同意を得て借金をする妻が果たしてどれくらいいるでしょうか。「夫の許可を得てヘソクリする妻」など存在するはずないという常識すらわが国の官僚はもてないのでしょうか。
今回の改正業法にはこうしたチグハグな部分が多々あります。どう考えても不完全で不十分な法律というしかありません。実際に運用が始まるこの秋から来年冬にかけて、様々な問題が噴出して大変なパニックになるのではないかと心配しています(カード会社のコールセンターには問い合わせが殺到するのではないでしょうか)。そうならないために、いまこそ消費者の立場に立った、利用しやすい法律に改善すべきではないかと思います。消費者庁も誕生することですし、もう一度抜本的に見直した方がよいでしょう。
1 2 3

この記事の担当ガイド

写真

岩田 昭男

クレジットカード研究歴20年のガイドが、お得情報からセキュリティまで広くカバー。

続きを読む

ガイドからのお知らせ

メルマガ登録

【マネーメルマガ】不況の今、マネー知識向上は不可欠。サッと読んで身につく、初心者向けマネー情報を発信します。

お金のチカラは一生モノ!

あるじゃん保険完全ガイド

イマドキの保険を選ぶならこの1冊!加入も見直しも、一番わかりやすい保険の本です

最新号の見出しをすべて見る

おすすめの保険商品!

ショッピングカタログ