自動車保険/自動車保険の等級制度とは

自動車保険の等級について

自動車保険に加入すると必ず付与される「等級」。この等級の割引率、割増率の違いで保険料が大きく変わってきます。しかも自分だけでなく、保険会社による等級の違いも出てきています。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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通常、一般の方はノンフリート契約(※)の自動車保険に加入しています。当記事「自動車保険の等級について」は、ノンフリート契約を前提にしています。

(※)ノンフリート契約とは:契約者が所有又は使用する自動車の総台数が9台以下の契約のこと。保険料はそれぞれの自動車によって違ってくる。ちなみに10台以上になるとフリート契約となり、全車が1枚の保険証券で管理される。運送会社、タクシー会社などが該当する。

自動車保険の等級 最新情報

自動車保険の等級は自分で選ぶことはできません。最初に保険に加入すると6等級(条件によっては7等級)からスタートし、1年間無事故なら1等級ずつ上がっていきます。下がる時は事故で保険を使った場合ですが、一気に3等級となります(ダウン事故の場合)。なお、等級の上げ下げについてはコチラをご参照ください。

●契約更新の場合 損害保険料率算出機構の等級
2012年11月末時点で主な保険会社が参考にしているのは「損害保険料率算出機構」が提案している事故です(以下の表)。この等級は青色部分の「事故ナシ」と青色部分の「事故アリ」に分類されます。
保険会社はこの割増引き率を参考にしつつ、独自に割増引き率を設定しても良いことになっています

保険会社はこの割増引き率を参考にしつつ、独自に割増引き率を設定しても良いことになっています

この等級ですが、等級は同じでも保険会社によって割引率や割増率はバラバラです。さらに国内損保A社は「事故アリ」「事故ナシ」等級なのに、ダイレクト系のB社は以下のような事故の有無で分かれない等級を採用している会社もあります(2012年11月末時点)。この違いが、保険会社ごとに保険料が変わってくる要因のひとつとなります。

●契約の継続・更新の場合
割増引率だけでなく、事故アリ・事故ナシの新等級制度を使うかどうかも保険会社の自由です

割増引率だけでなく、事故アリ・事故ナシの新等級制度を使うかどうかも保険会社の自由です

保険会社が「事故アリ」「事故ナシ」等級を使うか、統一の等級を使うかは自由です。我々契約者側から見れば、事故を起こして3等級下がった上にペナルティの性質を持つ「事故アリ」等級を適用されるのは大きな負担になります。2012年11月末時点では、数社ですがダイレクト系損保の中には統一等級を採用し、今後も未定とする会社があります。保険会社に取り決めの自由があるように、我々ユーザーも選択の自由を行使すべきではないでしょうか。

>>初めて保険に加入する場合の等級はどうなるの? 次ページで解説!

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