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株式投資を考える VOL.10 ライブドアが活用した時間外取引

ライブドアがニッポン放送株をめぐりフジテレビと激しく対立しているが、仕掛けたライブドアが活用した時間外取引とはどういう制度なのか、対抗する手段として持ち出した新株予約権とは。

執筆者:橋爪 修司

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上場株式の取引方法

上場株式を売買する取引方法は、基本的には証券取引所を通す「取引所取引」となります。取引所取引には「立会内取引」と「立会外取引」があります。

立会内取引とは、証券取引所の立会時間、すなわち前場(9:00-11:00)と後場(12:30-15:00)に行われる売買取引です。最も一般的な株式取引方法ですね。

立会外取引とは、上記の立会時間外に行われる取引所取引です。「時間外取引」とはこの立会外取引のことをいいます。すなわち、午前9時前・昼休み(11:00-12:30)・午後3時以降の時間帯に行われる証券取引所を通す取引であるということです。もともとは、機関投資家の大量売買が市場価格の形成に大きな影響を与えることから、大口取引(1999年に単一銘柄取引と改称)・バスケット取引(15銘柄かつ売買代金1億円以上)を対象に1997年から導入されました。1998年には「ToSTNeT-1(トストネット1)」を稼働させ、取引範囲を拡大させるとともに、同年「ToSTNeT-2(トストネット2)」も稼働させ、個人投資家にも開放された「終値取引」を開始したものです。なお、1998年には取引所外取引も解禁されました。

ポイントは立会時間外に行われるけれど、取引所取引であるということです。フジテレビ(4676東1)が仕掛けていたニッポン放送株(4660東2)の公開買付(TOB)は取引所取引ではない点が大きく異なるところです。ライブドア(4753マザーズ)はTOB価格5,950円を上回る6,050円で2005年2月8日08:22-08:46に5回に分けて約937万株(発行済み株式総数3280万株の28%強)を取得しました(毎日新聞記事)が、これはToSTNeT-1(トストネット1)を利用した立会外取引だったというわけです。

公開買付(TOB)とは

証券取引法によって、経営権の取得目的などのため「市場外」で上場企業の株式を3分の1を超えるまで買い進める意図がある場合は、TOB方式によって買付株数や価格等の条件を事前に公表して行わなければならないとされています。しかし、ライブドアは市場外ではなく、市場内で取得しているため、証券取引法違反にはあたらないという見解が有力なわけです。

フジサンケイグループ側の反撃手段もまた常識外の方法でした。それを次のページで見てみましましょう。

更新日:2005年02月27日

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