まずはチェック!資産運用の落とし穴

更新日:2007年02月05日

今こそ意識したいインフレ・リスク

長かったデフレのトンネルから抜けでた日本経済。次にくるのは、金利上昇か?インフレか?大きなターニングポイントに立ついま、資産を守るために考えなければいけない注意点は?

リスクを避けていては投資になりません。かといってリスクを野放しにしておけば、投資は危険なものになってしまいます。資産運用の基本は、リスクをうまくコントロールすることです。

【関連記事】資産運用のリスクを考えようVOL.3 資産運用のリスク

日本人が忘れかけているインフレ・リスク

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原油価格はこの30年間で20倍になっている(年率12%の上昇)。この現実とあなたの資産運用とはもちろん無関係ではないはずです!

今こそ、意識したいのはインフレ・リスクです。インフレはお金の価値が下がり、物価が上昇することです。

今までがデフレだった日本では、物価上昇をあまり気にしてきませんでした。しかし、人類の歴史はインフレの歴史です。日本の景気回復が、物価の上昇に直結することはほぼ確実といえます。

物価上昇率と投資の収益率が同じだった場合には、名目のお金は増えても購買力は増えません。したがって、投資収益率が物価上昇に食われてしまって、結局は資産は増えていなかったということになりかねません。一般的にいわれる株価収益率には、物価上昇率が含まれています。物価上昇率を差し引いてやると、本当の価値上昇たる実質収益率が計算されます。

20世紀の物価上昇はどんなだった?


たとえば、日本の1951年から2001年までの統計を見てみましょう。この半世紀の間のインフレ率は平均で3.8%!株式は12%上昇しましたが、物価上昇分を差し引くと8.2%(12 ? 3.8 = 8.2)。これがインフレ調整後の実質収益率です。国債は半世紀の平均収益率が5.8%でしたから、そのインフレ調整後の実質収益率は、(5.8 ? 3.8 = 2%)ということになります。

預貯金では、完全に物価上昇に負けてしまいます。インフレ調整後の収益率はマイナスになるからです。

アメリカではどうだったでしょうか?1925年から2001年までの75年間で、アメリカのインフレ率は平均で3.1%。大型株は10.7%上昇しましたから、インフレ調整後の実質収益率は、(10.7 ? 3.1 = 7.6%)になります。アメリカ国債の75年間の平均収益率は5.3%でしたから、そのインフレ調整後の実質収益率は、(5.3 ? 3.1 = 2.7%)となります。

物価上昇に打ち勝つために、何をしたらいいのか?実践の課題は次のページで!
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