アメリカの新大統領にバラック・オバマ氏が選ばれました。アメリカで初の黒人大統領は現在の金融危機から世界を救えるのでしょうか?第44代大統領の経済政策を展望してみます。
オバマはルーズベルトになれるか?
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| 本書はバフェットの義理の娘メアリー・バフェットとデビッド・クラークがバフェットの125の語録の紹介しながら、バフェット流投資の奥義を伝えている。 |
1929年の世界恐慌を立て直したのが、第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトでした。ルーズベルトはニューディール政策によってアメリカ経済を世界恐慌のどん底から回復させました。そして、アメリカ経済の回復は第二次世界大戦後にアメリカが国際的な覇権を握る原動力となったのです。
さて、21世紀に起きた未曾有の金融危機にオバマ氏はどのように対応し行動するのでしょうか?
10月の世界株価の暴落は、オバマ氏の優勢を決定的なものにして、大統領選挙に歴史的な結果を残しました。ブッシュの失政を嘆き、共和党の経済政策に悲鳴をあげるアメリカ人たちは、いまオバマ氏を危機克服のリーダーとして期待しているのです。
オバマの経済政策、それはどんな内容で、どんなリスクがあるのでしょう?
共和党VS民主党
まずは大統領決定の背景にある二大政党の看板を確認する必要があります。この8年間の政権を担っていたブッシュ大統領の属する共和党は、富裕層をその支持地盤として持ち、小さな政府や市場主義の哲学が経済政策の基調となっています。従い、今回の金融危機でも、できれば政治的に介入したくない、市場のことは市場に任せたい、という姿勢を見せていました。
大統領選で敗れたマケイン氏は、今年になって次々とぼっ発した金融機関の破たん危機の中で、自分の支持者たちの哲学と矛盾する介入的な政策を受け入れることに対するとまどいや逡巡が、敗北につながったとみることができます。
一方のオバマ氏の属する民主党は、中産階級や貧困層、社会的弱者をその支持基盤としており、政府の強い介入により富の再配分を志向する伝統的なリベラル主義をかかげています。過去には、「南部の民主党、北部の共和党」と呼ばれたこともあり、恐慌からアメリカを立ち直らせたルーズベルトは南部人を結集してその政策を推進しました。
つまり、保守主義の共和党と中道リベラルの民主党という構図を理解すれば、アメリカの経済政策がどう変わるかも想像がしやすくなります。
アメリカ政治の構造を理解したうえで、
次のページでバラク・オバマの経済政策を知り、今後のニューヨーク株式市場を展望してみましょう!