携帯電話・スマートフォン関連情報

更新日:2006年04月24日

海外と国内のスマートフォンギャップ

W-ZERO3の登場で、日本国内でもスマートフォンという端末が注目されるようになりました。第二回は、海外の端末の検証や環境への素早い人柱検証やアプリケーション環境支援活動でも知られるKzouさんです。

ガイド:
W-ZERO3は、通話とPDA機能がシームレスではないのですが、見かけ上はシームレスなスマートフォンのイメージを表現できていることで成功したと思うのですが、今後、本当の意味でのスマートフォンを国内のキャリアが出していくにはどのようなことが必要だと思いますか?
Kzou:
海外などではキャリアのSIMカードを挿せば様々な端末が使えてしまうわけですが、日本では、SIMロックの問題などもあり、国内キャリアのSIMカードを挿せば使えるという環境にはなってませんよね。また、海外のGSM端末で電波を発信するには、電波法の問題があり、許されていません。認可の問題は、国内では大きなハードルになっていると思います。

W-ZERO3


ガイド:
移動通信では、事業参入に総務省の認可が必要で、ソフトバンクさんも苦労してきましたし、端末の電波法の認可も端末を発売するためには必要ですものね。

Kzou:
そうですね。そうした認可が壁がになっていることは否めないと思います。中小の企業が海外の端末を国内で販売しようとしても認可がとれないと使えないので、簡単に国内にもってきて販売するというけにはいかないわけです。
では、海外ローミングは万全かというとそうでもなく、国内から海外のローミングは各キャリアもアピールしてますが、海外の方が日本で通話やデータ通信を利用する面では不備も意外と多く、まだ国内と海外の溝はかなり深いですね。

ガイド:
日本の携帯電話は、独自仕様で発展したがために、世界的なシェアでは、ベスト5にどこも入れないという結果になっているわけで、ある意味鎖国的だったいえると思います。ドコモさんでも、最近ようやく海外での3Gでの端末展開や、海外端末の国内への導入を打ち出して、世界戦略に再度挑んでいますので、これから数年が正念場なのかと思えるのですが?

Kzou:
日本と韓国以外の国では、大抵GSMが利用できますよね。日本では、PDCやCDMAで挑戦してGSMに対応しなかったわけですが、今回の3Gに関しては、世界規格になりつつあるので期待はできそうです。ただ、現在の規格での国内と海外のデメリットやサービスの不均衡などは、当面は続きそうです。

ガイド:
3Gでは、SIMシステムで、通信契約はキャリアが持ち、端末選択は市場開放されることで、ユーザーは既存の携帯端末、スマートフォン端末など、多様な端末を利用可能となる環境にユーザーの期待も寄せられていますね。そんな環境が保証されて初めてモバイルコンピューティングも花開くかと思うのですが?

Kzou:
そうですね、そこがネックですね。W-ZERO3は、音声定額、データ通信定額というウィルコムさんのサービスがあるからこそ成功したわけです。3大キャリアがスマートフォン端末を出した場合に、データ通信定額を提供できるのか? という点も大きな注目点です。最近は、各キャリアも定額制を導入する方向に動き始めているので、楽しみですね。今は、スマートフォンが利用できるような環境への地固めを進めているとも言えるかもしれませんね。
定額サービスを提供できるか否かが、スマートフォン普及の最大のポイントだと思います。
HTC Universalオープン時 HTC Universal閉じたところ


ガイド:
Kzouさんとしては、世界市場的にスマートフォン端末はどのような位置づけになるとお考えですか? また、国内のスマートフォンは、世界に追随可能と思われますか

Kzou:
まず、スマートフォンの定義を、音声通信とデータ通信が可能で、パソコンのサブセットおよびコンパニオンというカテゴリライズをするのであれば、世界では端末台数は大きく伸びていて、非常に多くの端末が市場にでています。
HTC製のデル端末が米国で50万台納入決定といった、驚く数量が平気で導入されはじめています。ブラックベリー(注)の代わりに利用されはじめてもいまし、今後は、更に増えていくとおもいます。

ブラックベリー
カナダのRIM(Research In Motion)社が開発・販売している携帯情報端末。ページャ(ポケベル)のメーカーだったが、ページャ端末にスケジューラやアドレス帳、メール機能などのPIM機能を搭載し、QWERTYキーボードを搭載する。北米を中心にビジネスマンに人気を得て普及している。近年、米国でNTPと特許訴訟で係争中。

国内では、小型情報端末がノートパソコンに置き換えられるかという調査では、条件付きながら置き換え可能という回答が過半数を超えた結果もでています。特に企業ユーザーの方は、おもなパソコンの利用がメールとブラウザですので、そうした用途であれば、ノートPCを持ち運ぶかわりに、移動作業は、音声通話とデータ通信(メール、ブラウザ)が利用できる小型端末に置き換えることは可能だと思います。
個人使用の場合でしたら、SNSやブログといった更新や多様なアプリケーションの利用も可能ですので、これから伸びる可能性は、まだ十分にあると思います。

ガイド:
今日は、盛りだくさんなお話をありがとうございました。


Kzou氏 プロフィール
海外端末や日本語化、アプリケーション環境の検証・開発支援など、ユーザーと協力して活動モバイル関連情報を多岐にわたり改善する活動を展開中。特に海外端末の実機検証や環境で、率先した人柱情報には定評がある。
著作には、「W-ZERO3 パワーナビゲーター 」、「W-ZERO3ガイドブック」、「PalmMagazine」などがある。


Kzou’s Diary (^^ゞ

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庄司 恒雄

PDA・スマートフォンに関わりはじめて10年。PDA黎明期に「PDA-JAPAN」というサイトを立ち…

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