ウィルコムの Windows Mobile 5.0搭載のPHS音声通話端末「W-ZERO3」の実機を使いながらのレポートをお送りする第4回です。
さて、メッセンジャー、ブラウザと続けてきましたので、今回は、ネット接続3種の神器、最後の一つである「メール」を見てみます。
「W-ZERO3」には、ライトメール、受信箱(outlookメール)が搭載されています。
ライトメールは、最大45文字の全角かな漢字(半角カナ英数は90文字)を送受信できるメールで、最初から利用できる手軽さが利点ですが、パソコン同様のメールを使いたい場合は、受信箱(outlookメール)を設定して利用することになります。
受信箱(outlookメール)
受信箱(outlookメール)の設定は、メニュー>ツール>新しいアカウント で、新規にアカウントを設定します。作成は、5ステップで、PC同様に、ユーザー情報やPOP/SMTPなどを設定します。
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| 受信箱(outlookメール) |
メール本文 |
受信箱(outlookメール)は、パソコン同様のPOPメールを利用できることや、パソコンとメールデータを同期できるという利点もありますが、メールフォルダの管理や視認性など、操作性は今ひとつです。そこで、標準で搭載されているメールとは別のメールソフトを利用するユーザーも少なくありません。
nPOPQ
「nPOPQ」は、nakka氏が開発した「nPOP」のソースを元に、Qta氏が操作性を向上させた拡張版です。「nPOPQ(mPOP)」は、サーバ上のメールを表示するメールソフトで、リモートメールや仮想メールのような機能を持ちます。
サーバ上のメールを一覧表示しますので、すばやく出先で新着メールのチェックと閲覧に適したソフトです。
PCでも大量のメールや過去のメールまでも管理するには、動作メモリやストレージ容量が肥大し、動作に大きな負荷をもたらします。PDAのようにメモリやストレージに制限がある端末では、全てのメールを取得して管理するといった遣い方ではなく、新着だけをチェックする方が、負荷も少なく、迅速にメール確認を行うことができます。
「nPOPQ(mPOP)」は、まさにモバイル端末には適した優れたメールソフトです。
nPOPQ(Qta氏 作成)
nPOP(nakka氏 作成)
●インストール
「nPOPQ」のインストールは、ダウンロードした Pocket PC(ARM)版(npopq101bppc.lzh)をパソコン上で解凍し、[nPOPQ.exe]をminiSDまたはActivSync経由で、「W-ZERO3」の任意の場所に転送します。
アプリケーションの実行は、本体上からでもminiSD上からでも実行できますので、miniSD上に[nPOPQ.exe]を置き、ショートカットをWindows>スタートメニュー>プログラムに作成して利用することができます。
●起動
スタートメニュー>プログラムから「nPOPQ」アイコンをタップして起動させます。
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| 「nPOPQ」アイコン |
「nPOP」画面 |
起動したら、まずアカウントの作成と設定を行います。
アカウントの作成や設定は、PCでの設定と同様に、[受信]、[送信]、[作成]、[フォルダ]、[接続]タブで、自分の使うメール情報と環境を登録してください。
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| アカウント作成 |
接続設定 |
設定ができましたらメールをチェックしてみます。「nPOPQ」は、サーバ上にあるメールを表示しますので、リモートメールのように使えます。そのため、PHS接続でも出先で快適にメールチェックを短時間で行うことができます。また、サーバ側でメールが削除されますと、「nPOP」上の一覧からも表示が消えますのでメールデータが肥大化することもありません。
接続は、ダイアルアップ接続、LAN接続に対応していますので、使用する回線にあわせて利用することができます。
メールの閲覧では、メニュー下の左右の矢印[← →]で、前後のメールを開くことができますので、大量のメールも一気に見ることができます。
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| メール取得画面 |
メール本文 |
「W-ZERO3」は、無線LANとPHSデータ通信が標準で搭載されていることで、モバイル環境でのメール確認においても柔軟に対応できます。また、内蔵されているキーボードにより、メールの作成能力も高く、出先からでもしっかりした文面のメールを返信することができるなど、メール端末としての実用性では高いポテンシャルを持っています。
更に、標準搭載されているメールソフト以外のアプリケーションソフトを導入することで、より機動性の高いメール端末として活用ができます。
今回紹介した「nPOPQ」で、仕事での800件(1日の半分程度)のメール取得を試してみましたが、無線LANであれば十分に実用になることがわかりました。また、100件未満であればPHS回線でも特に問題なく取得・閲覧することができました。
多様な通信環境が使える「W-ZERO3」は、楽しくつきあっていける端末と言えるでしょう。
「W-ZERO3」の主な仕様
OS: Microsoft Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版
CPU: Intel PXA270 プロセッサ 416MHz
表示: 640×480ドット、3.7型 65,536色 モバイルASV液晶(バックライト付)
メモリ: Flash128MB(ユーザーエリア約75MB)/SDRAM64MB(ワークエリア)
通信機能:PHS(W-SIM)対応/ワイヤレスLAN(IEEE802.11b準拠)内蔵
カードスロット:miniSD カードスロット×1、W-SIMスロット×1
接続端子:USBポート(miniBコネクター)、イヤホンマイク端子(平型)
電源:リチウムイオン充電池(EA-BL12)、ACアダプタ(EA-75)
連続通話時間: 約5時間
連続待受時間: 約200時間(電波状態ランプ消灯時)
カメラ有効画素数: 約133万画素
外形寸法(mm): 約70(W)×約130(H)×約26(D)(本体閉時、突起部除く)
質量(g): 約220(タッチペン、充電池含む)
主な付属品:USBケーブル、CD-ROM、ACアダプタ、取扱説明書、ソフトケース、その他
価格は、新規契約で3万9800円前後