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更新日:2005年05月28日

電子手帳の呪縛からの開放 手帳から脱皮するザウルス

ザウルスSL-c3000には、4GB HDDが搭載されています。このHDDを搭載したことで、ザウルスは、旧来の親しまれているザウルスからの変化が生まれつつあるように思われます。

ザウルスSL-c3000には、4GB HDDが搭載されています。
このHDDを搭載したことで、ザウルスは、旧来の親しまれているザウルスからの変化が生まれつつあるように思われます。



ザウルスSL-c3000には、4GB HDDが搭載されています。
このHDDを搭載したことで、ザウルスは、旧来の親しまれているザウルスからの変化が生まれつつあるように思われます。

旧来PDAは、手帳の電子化という位置づけでみられてきました。それは個人情報 PIM(Personal Information Manager)を中心として発展してきたからに他なりません。ただ、PIMを中心に発展した背景には、ハードウェアの制約という側面が色濃く浮き出ています。

このことは、その後のハードウェアの成長による通信機能端末への遷移や、画像処理・液晶技術の進歩による動画ビュワーへの遷移をみても明らかです。
最近では、無線LANやBluetoothまでも搭載によりネットワーク端末へとも発展しています。

ただ、こうした変化の背景には共通した問題がありました。技術先行による機能の数々は、その機能を活かしたサービス、コンテンツがついて行かなかったのです。また、新機能の多くは、パソコン上の機能の再現であり比較的パソコン上級者には好まれましたが、一般の人は訴求できるサービスとはいいきれなかったとも言えます。
新しい機能は強化されましたが、限られたメモリのPDAでは一般の人が簡単に使えるコンテンツの量には限りがあり、手帳という基本概念からの脱却ができなかったと言えるのではないでしょうか。

こうしたハードウェア進化による機能強化というアプローチとは対極にある方法に、コンテンツの強化があります。実際にユーザが利用できるデータ・情報を提供することなどで、一番わかりやすい例としては辞書機能の搭載などがあります。
このアプローチの利点は、多くの人に訴求できる点なのですが、PDAではストレージはオプションであるため標準搭載するためは限られたメモリの中で搭載しなくてはならず、どうしても中途半端な提供となっていました。
ところが近年、CFカード型のマイクロドライブがiPodなどのデジタルオーディオ・プレーヤーの人気により量産化され、ザウルスに搭載することが可能となりました。
HDDの標準搭載により、PDAは辞書だけでなく、デジカメデータや音楽データのストレージやビュワーとしての利用で、携帯電話などとは一線を画すことが可能となったのです。

ザウルスは本体にストレージデバイスを有することで、PIM中心の手帳の呪縛から初めて抜け出ることができたように思います。
豊富なデータ保存空間を常時利用できることで、通信やネットワークがない場所でも自由に様々なコンテンツを利用できます。豊富なコンテンツを内包することで、手帳という狭いデータ空間から脱却し、本やデータバンク的な活用が可能な携帯情報端末となったと言えるのではないでしょうか。
もちろん、まだまだ搭載HDDを活かすコンテンツは十分とは言えません。今後のコンテンツの充実により、手帳ではないPDAとしての姿を明確にしていけると思っています。


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庄司 恒雄

PDA・スマートフォンに関わりはじめて10年。PDA黎明期に「PDA-JAPAN」というサイトを立ち…

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