これからPDAを使ってみたい、使おうかなと考えている人のための『PDAガイド』を開始したいと思います。
まだPDAを使ったことのない方や、これからPDAを使ってみたい方々には、現在のPDAは不明な点などが数多くあり、今回の連載を通じてPDAという機器を少しでも理解していただける参考になれば幸いと思っています。
また、現在PDAを利用されているユーザーには、既に理解していることも多々含まれると思いますが、PDAという機器を再度見直すなどのきっかけにして頂ければと思っています。
今回は、WindowsCEおよびPocket PCのソフトの特徴をみていこうと思います。
WindowsCEのソフトウェア
WindowsCE端末は、Windows環境と連携できるPIM・通信アプリケーションが標準で搭載し、Windowsとの親和性により高い実用性を実現しています。
また、マルチタスクがサポートされているWindowsCEでは、メモリの許す限り複数のアプリケーションを同時に実行できます。
複数のアプリケーションを快適に利用する上で重要なのがメモリの配分です。WindowsCEでは、搭載されているメモリをプログラム、ストレージとして利用する量のバランスを調整することができます。[設定]→[システム]→[メモリ]で、プログラムで使用するメモリ量を十分に多く割り当てることで快適にマルチタスク機能を利用することが可能となります。
WindowsCEの通信ソフトウェア
キーボード型H/PC端末では、手帳型のPocket PCよりも通信・入力用途での実用性が高いデバイスです。H/PC端末の実用的なアプリケーションとしては通信系やエディター系ソフトが主流となります。
通信ソフト面では、ブラウザやメールなどのソフトが標準搭載されていますが、Windowsに比べ付属のPocket Internet Explorerのバージョンは低いため、決して使い勝手が良いとはいえません。しかし、H/PC 2000用ですが、IEエンジンを利用するタブブラウザ「ftx ブラウザ」も公開されており、補完することは可能です。
標準の受信箱もWindowsとの連携面では有効ですが、メールソフト単体としての機能は特別高いというわけではありません。しかし、メール環境はユーザーによる優れたメールアプリケーションである「QWMAIL」や「nPOP」、「nPOPQ」などが公開されているので、これらを利用することで大きく改善することができます。
このほか、エディターからメール、PIMまでを連携・統合した市販の「Pocket WZ EDITOR 3.0」もあります。
ftx ブラウザ nPOP
ftx ブラウザ
nPOP
QMAIL
Pocket WZ EDITOR 3.0
Pocket PCの通信ソフトウェア
Pocket PC2002からは、標準でタブブラウザのネットフロントが搭載されてるようになりました。また、メールソフトは、H/PCと同様に「QWMAIL」や「nPOP」や「nPOPQ」「Pocket WZ」などが利用できます。さらに、MSNメッセンジャーが標準で搭載されたことで、通信環境は他のPDAと比較しても高機能な環境が提供されています。
MSNメッセンジャー Pocket WZ EDITOR 3.0
Pocket PCの入力ソフトウェア
Pocket PCには、手書き入力が可能な「Pocket IME」が標準で搭載されています。現在のPocket PC2003では、ハードの高速化をはじめ「Pocket IME」の高速化や市販の「ATOK Pocket」などの提供などにより、入力環境は大きく向上していますが、初期のPocket PCでは入力文字の認識や変換速度などが不十分でした。しかし、文字入力環境を改善するための入力支援ソフトウェアがユーザーの手で用意されたことで補完がされてきました。
ComPOBox乙は、Palmで利用され今日では携帯電話にも搭載されている予測変換システム「POBox」をPocket PC用に移植されたものです。
「Tea Pad」は、ポケベル風の入力システムで、すくないキー操作で入力が可能です。入力に馴れると高速に文字入力が可能となるシステムです。
ComPOBox乙 Tea Pad
ComPOBox乙
Tea Pad
Pocket PCの標準PIMソフトウェア
WindowsCEで搭載されているPIMアプリケーションは、。ActiveSyncを介してWindowsとのデータ互換が可能となっています。Windowsとの親和性は高いのですが、アプリケーション単体の機能・操作性は十分とはいえませんが、Pocket PCのメモ帳は、手書き、テキスト、音声を貼り付けられるなど、PDAならではの意欲的なアプリケーションとなっています。
予定表 受信箱
アドレス帳 メモ
Windows CE .NET Version 4.1搭載のシグマリオンIIIを除く、Pocket PCおよびH/PC端末では、PocketWord/Excelも搭載されています。このOffice互換アプリケーションはWindowsファイルの読み込みは可能ですが、書式(画像など)の反映、マクロ・グラフの反映が/サポートされていませんのでやや力不足は否めません。
Pocket Word Pocket Excel
Pocket PCのPIMアプリケーションのバージョンアップや機能強化が少ない点は残念でもありますが、これらもフリー/シェアウェア等のアプリケーションで補完することで改善が可能となっています。
Pocket PCのマルチメディアソフトウェア
Pocket PCは、高いAV機能が特徴です。標準で搭載されている「Windows Media Player」のほか、MPEG1プレーヤーとして定番だった「Pocket TV」などのサードパーティソフトが当初から公開されていましたし、最近では、ストリーム再生も可能でplug-inによりマルチフォーマットに対応した強力な再生ソフト「BetaPlayer」が登場し、更に強化されています。「BetaPlayer」の登場により、DiviXを含め多くの動画形式を再生可能なモバイルデバイスへと成長しています。
Windows Media Player BetaPlayer
Pocket TV
BetaPlayer
次回は、PDAの用途の面から見直してしてみたいと思います。