http://jp.handspring.com/products/vindex.asp?did=0000
これからPDAを使ってみたい、使おうかなと考えている人のための『PDAガイド』を開始したいと思います。
まだPDAを使ったことのない方や、これからPDAを使ってみたい方々には、現在のPDAは不明な点などが数多くあり、今回の連載を通じてPDAという機器を少しでも理解していただける参考になれば幸いと思っています。
また、現在PDAを利用されているユーザーには、既に理解していることも多々含まれると思いますが、PDAという機器を再度見直すなどのきっかけにして頂ければと思っています。
今回は、PDAの登場後、Palmの国内販売が開始された2000年以降の歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。
PDAの歴史 2
2000年 元年 PDA開花へ
この年は、日本のPDAにとって大きな変動の年となります。
【Palm】
3comから独立した米Palm Computing社は、待望の日本法人パーム コンピューティングを設立し、日本語版Palm IIIc、Palm Vxの国内での発売を開始します。
また、米Palmを離れたJeff Hawkings氏が率いるHandspring社が、日本語版Visor Deluxを国内で発売開始します。5つカラーから選べるVisor DXは、本体のカラフルさと低価格により大きな反響を呼ぶことになります。
更に、国内企業としては初のオリジナル筐体のPalmOS搭載機 Clie PEG-500C/300が、ソニーより発売されます。

PalmIIIc Palm Vx

Visor Deluxe Visor Prism
【Windows CE】
Windows CEもこの年、H/PC 2000日本語版が登場し、H/PCとしては完成期を迎えます。HPのjornadaシリーズをはじめ、ビクター、シャープなど各社から後に名機とも呼ばる優れたデバイスのリリースが相次ぎます。
ハンドヘルドPC HC-VJ2C モバイルPC InterLink MP-C303
そうした中、PsPCに変わるWindows CEの手帳型端末OS Pocket PCがリリースされます。カシオからカシオペアE-700、Hpからは、Jornada548が発売されます。
Pocket PCは、それ以前のPsPCから大幅な改善が施されており、MP3再生や動画再生など、AV機能も強化された次世代を予感させるデバイスでした。また、当時のPDAデバイスとしては、Psionと共に唯一マルチタスクに対応し、オーガナイザーからの発展系としてのコミュニケーター端末として大きく期待されることになります。
ただ、Pocket PCが市場においてブレイクするには、当時海外で爆発的な評価をえていたiPAQの日本語版が登場する翌年を待つことになります。
カシオペア E-700
【Zaurus】
ザウルスは、Palmの日本進出とPocket PCという新たな勢力に対抗すべく、総力をあげたパーソナルモバイルツール MI-E1をリリースします。
MI-EIは、小型筐体ながら、内蔵キーボードを搭載し、動画から音楽、インターネット(ブラウザ、メール)、PIMと、PDAとしての機能をほぼ一台で行うことが可能なオールインワンデバイスとして発表されました。特に周辺機器であるMPEG-4レコーダー CE-VR1による、家電機器のようにTV録画が可能なシステムの先進性は話題を呼ぶとともに、現在においても高く評価されています。また、販売が完了した現在でもCE-VR1は保有・愛用されているユーザーも多いアイテムでもあります。
パーソナルモバイルツール MI-E1 MPEG-4レコーダーCE-VR1
余談ですが、現在のPDAにおける動画再生能力は、既に実用上でも十分な性能に達していると言えます。PDAの機能アップよりも、iEPGなどによりTV録画した動画データをPDAに取り込む簡便なソリューションが一番望まれているように思われます。
録画された動画データをメモリカードに保存、または自動変換できる周辺機器が用意されることで、もっとPDAは便利に活用できるようになります。今のPDAに必要なのは、本体の性能アップよりも、こうした本体性能を活かせる周辺機器なのかも知れません。
2001年 カラー化、そして機能向上時代へ
【Palm】
この年Plamは、Palm OS4.0を発表し、正式にカラー表示に対応します。すでにPalm OS 3.5ベースでも独自拡張でHandspringやソニーはカラー表示に対応していましたが、Palm OS4で正式対応し、カラー液晶でのAV機能で攻勢をかけるPocket PCやZaurusに対抗していくことになります
また、Palmは、Viosr人気に対抗すべく低価格機 Palm m100を市場に投入し、対決していくことになります。
Handspringは、この年、よりスタイリッシュなモノクロ液晶機 Visor Edgeをリリースします。Palm Vx が曲線を活かしたフォルムのマシンなら、Visor Edgeは、直線を活かした美しい筐体のマシンでした。モノクロ液晶のローレゾモデルとして愛されたデバイスでした。今でもVisor Edgeのカラー液晶マシンが欲しいという声は、一部の熱心なユーザーから聞くことがあります。
Visor Edge
ソニーは、Palm OSのAV機能やハイレゾ化といった独自機能拡張を推し進めていきます。
Palm OS4.0がリリースされたものの、まだ機能面ではPaocket PCやZaurusの優位性は強く、ソニー独自の320×320ドットハイレゾ化や音楽再生機能などによるPocket PCやZaurusに対抗できる製品開発と市場展開が必要でした。また、そうした積極的なコンシューマ展開により、クリエは大きなシェア獲得を実現していきます。
こうした活動により、ソニーはPalmにとっても最強のパートナー企業となっていきます。
PEG-700C
【Windows CE】
Windows CE は、最強と呼び声の高いPocket PC「iPAQ」が満を持して国内版が登場します。ジャケットシステムによる高い拡張性、高速なCPUに加え、当時としては大容量のメモリを搭載していました。
また、国内メーカー東芝がWindows CE 3.0を採用し、SDカードスロットを搭載したPocket PC GENIO e550をリリースします。更に東芝は、同年中に最新OSである、PocketPC 2002搭載のe550Xも精力的に発表します。

iPAQ Pocket PC H3660
GENIO e500/e500X
【Zaurus】
Zaurusは、前年発表したMI-E1のマイナーチェンジ機 MI-E21がリリースされます。この年のZaurusは、MI-E1の欠点を補完してMI-E21で完成度をあげていきます。MI-E21は、操作をシンプルにし、特徴であるキーボードの改善、動画機能の強化を計っています。
パーソナルモバイルツール MI-E21
次回は、PDAの国内でブレイクした2002年以降の混迷期を簡単に振り返ってみたいと思います。