女性の目と男性の目の違い?
最近のPDAユーザーは以前よりも男性が目立つようになったと思います。
ここ数年のPDAは法人ニーズを向いているせいか男性向きのデザインや仕様が色濃くなり、多くなってきている面は否めなません。初心者やライトな女性ユーザーが少ないような印象を受けるのは、そうした面も影響があるのかも知れません。
女性にも認められる筐体デザインや製品コンセプトはPDAに限らず、どのような製品にも必要な要素でもありますが、最近のPDAではそうした配慮があまりされていないとも言えます。
コンシューマに目を向けていたソニーのクリエなどは、女性向きの筐体デザインの端末をリリースしていました。しかし、やや極端なデザインとケースレスというコンセプトもあり、大きな効果を生むにいたってはいません。
女性ユーザーにとっては、ケースにPDAという筐体を収納することは、身につけるアクセサリーの一つにする上でも大きな意味を持つのかもしれません。
効率面からみれば、ケースレスの筐体デザインのほうが合理的なのですが、そうした合理性が必ずしも一般のユーザーに認知される「人に優しい」製品の要素では無い可能性があります。
温故知新のケース文化
歴史を振り返ってみると、Palmが最も華やかで人気があった時期は、奇しくも「Palm Vx」というケースが必須な筐体が主力の時代です。この時代にはGucciなどブランド製のケースもリリースされ、多種多様なケース文化が発展していました。
当時のPalmは、本体は手帳で言うところの「紙」であり、手帳の外側は自分の好きなデザイン・材質の製品を選択できるというところが多くのユーザーにも受け入れられやすかったのかも知れません。
本体に、もう一つのケースという製品を追加するという図式は、無駄や経費が増えるわけですが、その分ユーザーの自由度や嗜好が満たされるのでしょう。
また、革や布、樹脂いった様々な素材を持つケースというモノで覆うことで、機械であるPDAが人の生活に馴染む道具化がスムーズに行われていたのかも知れません。
優れた筐体デザインは踏襲されることで、より真価を発揮しますが、残念ながらPDAを含むハイテク製品の筐体デザインの寿命はそう長くはありません。
しかしながら、ブランド品ケースなど別として多彩なケースを利用することで自己のスタイルにマッチする道具として生活に組み込んでいく楽しみはPDAのような小型ガジェットには重要で必要な要素なのかも知れないと、今、改めて考え直してもいます。
エンタープライズ指向の弊害
効率とコストダウンだけを優先した製品は、筐体デザインや仕様に大きな差は生まれ難くなります。コストダウンや機能優先、ケースレス、フリップレスなど、効率と経済性を追求すると機能的には優れた機器になりますが、筐体デザイン、製品のディテール、製品用法のコンセプトは画一化され「モノ」としての魅力は低下していきます。
アップルの「iPod mini」が人気を得ていますが、機能やコスト面から言えば、「iPod mini」より優れている他機種は数多く存在します。
しかしながら、多くに人々は「iPod mini」を生活に中で使う機器として選択しています。
エンタープライズ市場に無い、コンシューマ市場に必要な要素を、そこに見いだすことができます。
生活の中で使えるものとしての仕様と機能が、そこにはあります。コンシューマ製品には、機能や効率といった合理性だけを追求して備えていれば良いという製品では、生活というサイクルの中には組み込まれないということを物語っています。
人、生活にやさしい製品
「人に優しい」というキーワードがあります。
ハイテク機器の高機能化、高性能化は、多くに人々の間にデジタルデバイドを生み出しています。人の適応力以上に、部分的に進む技術による高機能や合理性、未完の機能搭載などは、かえってユーザーに負担になっているケースも少なくありません。
コンシューマ製品には、高機能、高い能率、合理性をダイレクトに出すのではなく、人が使いやすい、使いたい仕様にまとめ上げるという「人に優しい」製品作りや遊びが必要な時期にきているのでは無いかと考えます。
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