温泉/東北の温泉

乳頭温泉「鶴の湯」と野湯「蛇の湯」、新鳩の湯(2ページ目)

乳頭温泉郷の人気ナンバーワンの「鶴の湯」から野湯の「蛇の湯温泉」、硫黄泉の「新鳩の湯温泉」などのレポートです。

執筆者:郡司 勇


 2 蛇の湯 ぬるい単純硫黄泉 



蛇の湯1
源泉湧出口の湯溜り









雨の中、蛇の湯を探しに行った。事前の数泉者氏の的確なご指示で、すこし探すと判明した。コンクリートの桝の脇に源泉がある。横の崖から湯が湧出して桝に流れている。やや薄暗く、じめじめしているのでやはり評判のとおり蛇が出そうである。木の枝で周囲を何回か叩いてから入浴した。湧出の崖の下がちょうど30センチほどの深さになっているので尻浴した。ヌルい単純硫黄泉だと思われ、温度は35度前後であろう。透明、少たまご味、無臭であった。

3新鳩の湯温泉 HS 47.4mgというスペック。   
 掃除直後で緑色透明にはなっていなかった。 



新鳩の湯1
吊橋を渡って行く









玉川温泉の下流にある温泉。国道に車を停め、吊り橋を渡って行く温泉。木造の小さめな一軒宿である。浴室の隣に源泉があり1メートルほどのコンクリートの源泉筒に湯が自噴していた。その湯が使い切れずに溢れ、そこから湯の川になっていた。また少し上流にも源泉があり同じく源泉の川になっていて湯量豊富であることがわかった。

新鳩の湯2
源泉の溢れ湯が川になっている









湯は59.1度の単純硫黄泉で総計581mgのものであるが硫黄分が強力である。HS(硫化水素イオン)が47.4mg、H2S(遊離硫化水素)が4.3mgというものである。いつもは緑色透明になっているが本日は湯を入れ替えたばかりで、あまりに新鮮すぎて透明であった。

新鳩の湯3
奇麗な湯の内湯









たまご味で匂いの硫黄臭は少ない。四角い大きな内湯1つのみで熱い源泉を適温になるだけゆっくりと入れていた。この温泉はある程度熟成されると色が付き、硫黄臭も多くなると思われ残念であった。次回は緑色のときに訪問したい。





※この記事に書かれている情報は2004年9月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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