文章:郡司 勇(All About「温泉レポート」旧ガイド)
3東鳴子温泉 まるみや
以前から素晴らしい個性のある湯と聞き、ぜひ行きたいと思っていた湯
東鳴子で赤湯と言われている鉄を含む湯。緑褐色に濁り、少鉄味+弱重曹味
鉄金気臭+微硫黄臭 成分的には総計1016のNa-HCO3泉であるが
Fe1.2+1.5でこれほど存在感が出るのかと思う。木の樋から出ているのが
独自源泉でこちらが金気多しで、共同源泉は別に足されている。
こちらは東鳴子共同湯のものと同じのよわい油臭のある透明の
ものであった。
4鳴子温泉 姥の湯
4つの源泉を使う温泉宿。60度の芒硝泉 63.5度の硫黄泉
単純泉、54度の含芒硝重曹泉の4種である。
敷地の駅側に硫黄泉の源泉があり強い硫黄臭を放っている
中庭にその他の源泉があり直線で15mほどで湯の感触が
全く違っている。しかし分析表をみると
どれもNa-HCO3、SO4またはわずかの差でNa-SO4、HCO3
になっているもので地下での加水の状況で単純泉になったり
温度が違うのではと思われる。ただし硫黄泉の源泉位置のみは
硫化水素を含む噴気が地中で当っているのであろうと推測できる。
硫黄泉はHS 2.1 H2S 1.8と少ないが薄緑白濁(10センチ)
少炭酸味、鉱物的硫黄臭の良いもので硫黄は数値よりずっと
多く感じる。木の浴槽に入っていて素晴らしかった。
5鳴子 滝の湯(再訪)
46.2度の酸性含硫黄NaAlCaFe-SO4泉 pH2.8 CO2 505
という酸性泉特有の組成である。芒硝、明礬、石膏、緑礬の順に
多いわけであるがどれも微量で陽イオンの総計は224である。
打たせ湯と大湯では前者が濃くすぐ裏の源泉と思われる。
白濁、明礬+酸味、少硫黄臭、H2Sは分析表によると2.7のみ
であった。大湯は薄い濁りで湯の華はほとんどが沈殿して
たまごスープ状である。
すぐとなりがHS— 83.4を誇るうなぎ湯とは思えない不思議な
湧出状況である。
6鳴子 国民宿舎 ホテルたきしま
珍しい食塩がメインの湯、総計1775のうち
陰イオンはCl 351.8 SO4 358 HCO3 347という
三者拮抗している湯。Na-Cl、SO4、HCO3泉となっている。
86.5度の源泉が地下の浴槽のすぐ横に洞窟状に沸いていて驚く。
強烈に温まる湯で、汗が止まらない、芒硝の香りが充満した
浴室で味覚は弱塩味+芒硝薬味のけっこう個性的。