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雪道なんか怖くない3 路面状況をつかもう

いよいよ雪道本番。滑りやすい路面には、日頃雪道になれないドライバーには予想もできない危険が待ちかまえている。慎重に走るのは当然としても、雪道走行で知っておきたいコツを紹介しよう。

執筆者:上田 泰久

チェーンの装着は早すぎるくらいでいい


ウインタースポーツを楽しむためのドライブでは、多くの場合高速道路では除雪が行き届いていて、一般道に降りてから雪道に出会うことになる。スタッドレスならそのまま慎重に走ればいいけれど、チェーンの場合はどこで装着するか悩むところ。面倒だからできることなら装着しないで行きたいし、実際軽井沢や富士、八ヶ岳周辺など、場所によってはゲレンデの駐車場まで雪道なしでたどり着けるところも多い。

でも、いずれ装着しなきゃいけないのなら、チェーンは早めに。少なくとも、チェーンをつけている対向車がいたなら即装着と考えよう。タイミングを逸して、雪でぐちゃぐちゃの中で装着するのは避けたいし、狭い道や傾斜した場所でジャッキを使うのは危険でもある。早めに安全なチェーン装着所で作業するのが一番。

路面状況を見ながら走る


雪道の路面
圧雪路、凍結路、濡れた路面など、左右のタイヤでも状況が変わるような場所は不安定になりやすいので注意
また、雪国では一見路面が出ているようで、実際には凍結していることも多い。特に注意したいのは交差点の手前。凍結した路面が走行するクルマのタイヤによって磨かれ、ブラックアイスといわれる状態になっている。こういう場所はスタッドレスタイヤでも滑りやすいので特に注意を。車間距離を空け、ブレーキはゆっくりと余裕を持って。

一般路で特に注意したいポイントは、橋の上や日陰になったコーナー。日なたは雪が溶けていても、こういう場所では路面が凍結していることが多い。ハイペースで飛ばす地元車両につられてスピードを出しすぎないように。後ろにクルマが迫ってきたら、余裕のある場所でクルマを寄せ、先に行かせてあげよう。ただしこの場合、路肩にうっかり入り込まないように。雪国では除雪のためにガードレールが撤去されていることも多い。この場合、赤白のポールや、真下を向いた矢印によって路肩が表示されているから、こういった標識を確認してクルマを寄せるといい。
路肩に注意
雪が積もったすぐ後などは路肩がわかりにくい。わだちに沿って走ろう

発進時はセカンドでゆっくりと


また、目的地の直前には、急な上りの途中で渋滞に巻き込まれてしまうことがある。この場合、重心が後ろになるため、発進時にアクセルを踏み込みすぎるとタイヤが空転してしまう。ATならセレクターをセカンドに入れ、ゆっくりとアクセルを踏み込んで発進を。クルマによってはスノーモードが設定されているものもある。

最後に、ディーゼル車の場合は、目的地に着く前に一度地元のガソリンスタンドで満タンにしておくこと。軽油は販売されている地域によって質が違い、寒冷地ではより凍結しにくいものが用意されている。都会で入れた軽油だけで寒冷地に駐車しておくと、燃料ホースの中で凍結して始動不可能になることがあるのだ。

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中古車情報誌カーセンサーの特集記事。雪道へ行くならまずこれを読んで対策を考えよう。
冬の安全ドライブのために
スタッドレスタイヤの解説、雪道を安全に走るためのポイントなど。
雪道運転テクニック
国土交通省・新潟県長岡国道事務所HP内のコンテンツ。Q&Aによる雪道運転のノウハウ紹介、管内主要道路のリアルタイム情報へのリンクも。
ユキイロドットコム
日本道路公団の中部支社・関西支社による雪道情報総合サイト。降雪予測、ライブ画像、アドバイスの他、メールで降雪状況を通知するサービスも。
雪道の安全運転
グッズ、ドライビング、ありがちトラブルなど、経験に基づくアドバイスが充実。雪道に出かける前にはぜひ読んでおこう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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