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台湾の結婚披露宴にお呼ばれ!ご祝儀・服装マナー(2ページ目)

台湾の結婚式や披露宴にお招きされたらどうすればよいのでしょう?台湾式の披露宴の流れ、しきたり・風習をご紹介します。またご祝儀や服装マナーについても解説します。日本と違う習慣もあるからこれを読んで、招待された時に備えましょう♪

執筆者:阿多 静香

服装はどうしたらいい?白色はタブー!


台湾の披露宴は、数年前まで出席者の格好は非常にラフだった。普段着のままの人も多かったが、最近になって、特に女性がオシャレをするようになってきた。とはいっても、必要以上に華美にする必要もなく、きちんとしたワンピースやスーツで充分だ。アクセサリーを、きちんとしたもの、もしくは高価に見えて華やかなものにするだけでもよい。変にがんばっちゃってキメちゃうと、浮くこと間違いなし(台湾の人の中にも、がんばっちゃってる人もいるが)。台湾の人の服装をみると、ジーンズの人もいるくらい、そういってもまだまだラフなのだ。
男性ならば、ネクタイをオシャレにしたスーツでOK。気をつけたいのが、日本でみかけるオフホワイトのネクタイ。白色は葬式をイメージさせる色なので、きれいな色目のものを選びたい。

私はかつてリクエストがあったので和服で出席した経験がある。変に目立つからお断りしたのだが、おじいさんおばあさんが見たがっているから、という要望が新婦から出されたので着ていくことにした。案の定、目立った…。年配の方は、日本統治時代を思い出してか喜んでくださったが、やはり目立ってしまうので和服での出席もTPOで判断した方がよい。

会場に到着し、受付を済ませたら

会場となるホテル内レストランの入り口
日本では、遅刻厳禁と言われているが、台湾では時間厳守と指示されていても多くの人が遅れてやってくる。招待状に「観禮時間」とあれば、台湾の場合は受付開始時刻を表しているので、この時間よりも早めに会場に到着すると、1時間以上は待つことになる。日本人は往々にして、早めに到着してしまうが、受付開始時刻から開宴時刻(「開席時間」と言われることが多い)までの間に到着して着席していれば失礼にならない。

なお、地方では、こういったホテルやレストランを会場にせず、街の中の路地を封鎖しての披露宴もある。ご近所から遠方の人まで、大勢が集まるから卓数も20~30卓はざら。料理は、地元のケータリング専門の業者が会場に来て、その場で調理する。地方には地方の特色があるので、それを体験できるのもおもしろい。こういった披露宴に出席の場合は、いつ行ってもいつ帰っても誰にもとがめられない。服装も平服か少しのオシャレで問題ない。

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受付で自分の名前を記帳して、ここでご祝儀を渡す。新郎側と新婦側に分かれているのでどちらかへ。袱紗という習慣がないので、カバンやポケットから直接出しても失礼にあたらない。また、受付の人に特にコメントすることもない。日本ならば「本日はおめでとう存じます」などという言葉を添えることが多いが、台湾では特にないのでどちらがわの友人か(もしくは知人、親戚か)などと伝えるくらいでOK。ただ、挨拶もなく無言というのはコミュニケーションがとれないので、ニーハオなどと挨拶の言葉は言うように。
すると、席の場所を教えてくれる。また、引き出物に相当するプレゼントを手渡してくれることもある。

受付が終わったら、会場内へ進む。この時、入り口にラブラブな二人の写真集やフォトカードが置かれているので見て行こう。名刺サイズのフォトカードは、自由にもらうことができるので記念にいただこう。ちなみにカードに記載の住所は、お二人の新居ではなくて撮影した写真館のもの。

photo  card


入場したら、自分の席をさがして着席する。開始を待つまで、同じテーブルの人とおしゃべりしていてもよい。日本のように形式張っていないので、リラックスして開始までの時間を待てばよい。開始の時刻も、ほとんどの場合は15~30分は遅れるので、気長に待つしかない。

deco  kaijo
飾り付けも日本と違って、見ていても楽しい。「雙喜」といって、「喜」の文字が2つくっついているものが飾られる。また、風船や花を多様した飾り付けが最近の特徴。


披露宴が始まったら

新郎新婦の入場
新郎新婦の入場が告げられると、お二人が入場してくる。写真撮影も好きな場所からできる。写真撮影だけでなく、拍手でお祝いしてあげよう。
入場が終わると、進行は日本の披露宴と似ている。司会はプロだったり友人だったり、親戚の人だったりと、そんなところも似ている。日本の披露宴をお手本にしているのも最近のことだからだ。媒酌人の挨拶、主賓の祝辞と続いて、ケーキカット、乾杯となる。この順番は前後することもある。また、最近ではブーケトスも行われることが多い。



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ケーキカットもほのぼの。
撮影チャンスなのは日本も台湾もおなじ


食事が提供されたら食事をしながら歓談になる。食事は、中華やフレンチのコースだったり、中華の大皿料理を各自取り分けるスタイル、バイキング式、立食のパーティー形式もある。
最近は、日本の影響もあって、新郎新婦の幼いころからの写真をスライドで見せることも。

食事をしていると、新婦のお色直しがある。お色直しを終えて再登場したら、拍手でおでむかえを。
ほどなくして、新郎新婦が各テーブルをまわって挨拶にくる。もちろん、テーブルごとで乾杯の嵐だ。新郎新婦のご両親も一緒にまわることもあるので、お祝いの言葉を添えるとよい。「恭喜、恭喜!(gong1xi3 gong1xi3)」で、おめでとうの意味。中国語ができなくても、軽くおじぎをして笑顔で対応すれば喜んでもらえる。

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新婦のお色直しは2回、3回、多くて4回とある。披露宴は2~3時間ほど。トイレなどの中座もかまわないので自由にしていてよい。気楽なのが台湾の披露宴だ。

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そろそろ終わりが近づくと、新郎新婦のご両親、新郎新婦から挨拶が始まる。感極まって泣く人もいるのはどこでも似ている。花束贈呈はこのごろ見かけることもあるが、いかにも泣かせようとする演出は見かけない。

閉宴・退場時のポイント


新郎新婦が退場となり、披露宴は終了となる。食事で残っているものがあれば、持ち帰り(=打包)は自由。何も言わなくてもレストランの係員が持ち帰り用の入れ物を持ってきてくれる。また、各テーブルや会場の飾りに使われた花も持ち帰りができる。係員が花を入れるための袋を用意してくれる。

もらうものをいただいたら、タイミングをみて会場を出る。出口で新郎新婦、ご両親が見送ってくれるので、ここでまた簡単にお祝いの挨拶とお招きいただいたお礼をする。プレゼントがある場合はここで渡すのもよい。

これが台湾の披露宴の様子。お招きいただいたら、お祝いする気持ちで披露宴を盛り上げてみよう。これは日本でも台湾でも変らないこと。ただ、台湾は時間にまだまだルーズなことが多いので、心寛くして対処して。


1P ⇒
■台湾の結婚披露宴の紹介状が届いたら
■ご祝儀袋、金額の相場は?
■プレゼントはどうしたらいい?


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