編集部 All About
オーストラリア関連情報
更新日:2005年04月24日
環境万博「愛・地球博」開催に合わせるように(?)発効した『京都議定書』に新たな視線が注がれています。地球の危機は温暖化だけじゃない!? 議定書を批准していないオーストラリアの言い分は正しい?
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オーストラリア内陸部の旱魃も深刻…
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今回発表された調査結果から見えてきたことは、現時点では、このグローバル・ディミング=地球暗化/暗黒化によって太陽光が減少することで、温暖化がそれほど進まずに済んでいるのではないか?ということ。本来なら、人類が排出する温室効果ガスで気温がどんどん上昇しまうところ、グローバル・ディミングにより、地上に太陽光が届きにくくなっていることから、それほど気温が上がらずに済んでいるのかもしれないということなのです。
ですから、京都議定書で決められた自国基準を満たそうと、世界的な規模でCO2を減らすクリーンなエネルギーを利用すればするほど、大気中の煤塵(ばいじん)も減少し、反対に地表に届く太陽光が増え、温度はうなぎのぼりに上昇していく——
そうなったら、 今世紀末までには最高10度は気温が上がり、地球上の一部では人類が生活さえできなくなるというのが、先の研究チームの試算。地球温暖化を抑えようと、世界中の人々がクリーン・エネルギーを導入する努力がかえって逆効果に繋がりかねない…という、なんとも皮肉な現象が起こっているというわけです。
もし、グローバル・ディミングが起こっていなければ、温暖化の速度は倍以上で進み、すでにとんでもないことになっていたかもしれない…。一番問題なのは、グローバル・ディミングで本来なら冷却化するはずの地球が、それでもなおかつ温暖化しているという事実をどうするかということ。温暖化を抑えようと大気中の汚染物質を削減すると、グローバル・ディミングも収まっていくのでしょうが、壊れてしまったオゾン層等を元通りにすることができなければ、有害な光線をも含んだ太陽光は容赦なく地球上に降り注ぎ、どんどん加熱していくことに……。
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猛烈な勢いで都市を襲うダスト・ストーム
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航空機が生成する飛行機雲が気温に及ぼす影響について研究を続けているアメリカの気候学者も、以下のような談話を寄せています。
「2001年ニューヨークで起きた同時多発テロの直後、3日間商用飛行機の飛行が禁止された(…これは大気中にバラ撒かれる煤塵が減少したことを意味する…)だけで気温が1度上昇したと言う事実も、そうした大気中にバラ撒かれる煤塵が減少することで気温が上昇し、さらに地球温暖化が進むことを裏付ける」
また、ロンドン気象研究所に勤務する博士も、クリーンなエネルギーを使い続けることで、地球温暖化が加速されることもありうると警鐘を鳴らしています。世界各地の研究者らから、今回発表されたオーストラリア国立大学研究チームの調査結果から導き出された“地球破滅へのシナリオ”が、実際に起こりうる可能性を指摘する声が上がっているのです。
CO2等の温室効果ガスを削減しなければ、さらなるオゾン層破壊にもつながり、地球は温暖化する一方。だからといって、京都議定書を批准すべく、CO2等を減らそうと、各国がこぞってクリーンなエネルギーに切り替えても、それはそれで、さらに温暖化を進めてしまうことにつながるという矛盾。
私達人類が大気を汚していることが、地球温暖化の原因でもありながら、温暖化加速を食い止めている…?こうなると、じゃあ、一体どうすればいいの??と、半ば投げやりな気分にもなってきてしまいます…。もはや、地球のおかれた状況は、京都議定書で指定された“温室効果を促進させるとされる対象ガスを削減する”だけで済む問題ではないようです。
実際のところ、すでに破壊された地球が抱える問題は、京都議定書に記されたことでなんとかなるような簡単な話ではなく、オーストラリア政府が言及しているように「環境問題に対する特効薬は存在しない」状態にまで及んでしまっているのかもしれません……。
【関連サイト】
▼京都議定書の骨子
by 外務省
▼オーストラリアのエネルギー政策(PDFファイル)
by NEDO シドニー事務所
▼京都議定書ほんとの基礎知識1
by All About よくわかる政治
▼京都議定書ほんとの基礎知識2
by All About よくわかる政治
▼京都議定書ほんとの基礎知識3
by All About よくわかる政治
(執筆者:平野 美紀)
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