編集部 All About
オーストラリア関連情報
更新日:2005年04月24日
環境万博「愛・地球博」開催に合わせるように(?)発効した『京都議定書』に新たな視線が注がれています。地球の危機は温暖化だけじゃない!? 議定書を批准していないオーストラリアの言い分は正しい?
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降り注ぐ太陽光で温暖化が加速?
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現在開催中の『愛・地球博=愛知万博』は、世界初ともいえる大規模環境万博。世界各国から環境問題に関連した展示が集まり、話題になっていますが、それに合わせるように、今年2月16日に発効した「京都議定書」についても、新たな視線が注がれています。
地球温暖化防止を目指す初の国際条約「京都議定書」では、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスを抑えることで、地球の温暖化を食い止めようと、世界各国でその国に適した(国の事情に合った)
CO2削減量などを定めていますが、いろいろと問題が多いのも事実。この「京都議定書」の詳細や問題点などについては、「よくわかる政治」サイトの辻さんの記事でお読みいただくとして…
ご存知のように、先進諸国の中で「京都議定書」を批准していないのは、アメリカとオーストラリアのみ。環境問題にうるさいはずのオーストラリアが、なぜ「京都議定書」を拒否するのか?
それは、いくつかの理由があります。それは、一番には、オーストラリアは主に、エネルギー資源をはじめとする(石炭や鉄鉱石等)第一次産業で成り立っているということ。そして、独自の環境保護対策を講じており、例えば太陽光や風力などからの再生エネルギーの一定レベルの利用を規定する世界初の法律を導入しているということ、などが挙げられます。…それと、「アメリカの批准なしでの批准は行わない」という、アメリカ追従姿勢もあることはあるのですが、今回はおいといて…(^^;
こうしたことから、「京都議定書」発効に合わせ、オーストラリアは2月24日、
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シドニーでは最近、こんな風に真っ青な空が少なくなった…
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「京都議定書の発効は画期的なことだが、オーストラリアは議定書を批准していないことに罪悪感を抱く必要はなく、環境保護における自国の功績を誇りに思って良い。環境を守り、温室効果ガス排出に関する大きな問題への対策を模索する上で地域社会、産業、政府は様々な取り組みを行ってきた。
京都議定書は環境問題に対する特効薬ではない。またそのようなものは存在しない。 」
とする環境・自然文化遺産大臣の「温室効果ガス排出対策で先端を行くオーストラリア」という声明文を発表しました。
気になるのは、この声明文中の「京都議定書は環境問題に対する特効薬ではない。またそのようなものは存在しない。」とする部分。この言葉を裏付ける(?)ような興味深い調査結果が、最近オーストラリア国立大学研究チームから発表されたのです!
地球温暖化=グローバル・ウォーミングのことばかりが取り沙汰され、「温室効果ガスを抑えさえすれば地球の温暖化は止まり、元通り(?)の住みやすい地球になる。」といった感じにとらえられがちですが、実は、グローバル・ウォーミングと共に、もうひとつの現象『Global
Dimming/グローバル・ディミング=地球暗化、又は暗黒化』が起こっていることがわかっています。
グローバル・ディミング=地球暗化/暗黒化とは、地表に到達する太陽光が減少している現象で、研究チームの調査結果によると、10年で3%ほど減少しており、これは、過去50年間で1日の太陽照射時間が約1時間ほど減少したことを意味しているのだとか。
この現象は、大気中に無数に放出された塵や埃など、地球の表面を覆う汚れた大気が太陽光を阻んでしまうことで起こるもの。じゃあ、やっぱり CO2をはじめとする温室効果ガス削減等で、大気を汚す物質を減らしたほうがいいんじゃないの?と思いますよね?
ところが、そうとも言い切れず、実際、現時点ではこの『グローバル・ディミング』がなくなると、もっと大変なことになるというのが今回発表された衝撃の(?)事実!普通に考えれば、グローバル・ディミングは太陽光が届きにくくなるのだから、地球は冷却化してしまうはず。それでも尚、温暖化していた…わけですから。
このグローバル・ディミング、そしてグローバル・ウォーミング(地球温暖化)との関係についてのドキュメンタリー番組が、英国国営放送のBBCにより制作され、ここオーストラリアでも先月国営放送ABCで放映されて、大きな反響を呼びました。その番組内でも触れられていたこれらの現象の関係、そして今地球がおかれている状況は、とてつもなく恐ろしいものでした……。
●Global
Dimming/グローバル・ディミング(英語) by 英国国営放送BBCのドキュメンタリー番組「Horizon」
…この番組を見た(?)英国在住者の方が、番組内容をまとめたものがこちらにあります。
(執筆者:平野 美紀)
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