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全裸で過ごせるヌーディストリゾート

夏といえばビーチリゾート。全裸になってこそはじめて素の自分になれるのでは?!そんなヌーディスト哲学のあるアナタにオススメしたいのが、ヌーディストリゾートである。

小松 優美

執筆者:小松 優美

ニューヨークガイド

ヌーディスト・ビーチなんて甘い!世界に広がるヌーディスト活動

一見すると普通の中年カップルですが、基本いつも全裸です
夏といえばビーチリゾート。ビキニにサマードレス……露出度の高いファッションもバカンスだからこそ、大胆に着こなせるもの。しかし、体をまとう洋服など脱ぎ捨てて、全裸になってこそはじめて素の自分になれるのでは? そんなヌーディスト哲学をもったアナタにオススメしたいのが、“ヌーディストリゾート”である。ヌーディスト・ビーチなんて、甘い。この夏は、裸のまま過ごすことができる“アダムとイヴの楽園状態”のリゾート地へ。

ヨーロッパでは、“ヌードハイキング(裸でアルプスなどの山登りを楽しむ)”
“ヌーディストホテル(裸でうろついてもOKなホテル)”など、全裸アクティビティが充実しており、いわばヌーディスト先進国。一方、アメリカでも“ネイキッドヨガ(全裸でヨガ)”といった、あくまでスピリチュアルな全裸アクティビティが紹介されている。フォーブス誌によれば、ヌーディストリゾートはトラベル業界において最も急激に大躍進を遂げている分野なのだとか。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」なんて奥ゆかしい日本の美学を笑い飛ばすかのように、欧米人は脱ぎまくっているのである。

ホテルオーナー自らが体当たりサービス

現在アメリカで話題を呼んでいるヌーディストリゾートが、カリフォルニアのパーム・スプリングにある『テラコッタ・イン』。衣服の着用はオプショナルという基本的に全裸でステイするホテルで、75%の客がリピーターというヌーディスト御用達スポット。1泊$150~と西海岸の庶民的ホテルにしては少々高めだが、ヌーディストの楽園だからしょうがない。

テラコッタ・イン最大の魅力は、オーナー夫妻の強烈なキャラクターにある。同様のヌーディストホテルは国内に何ヶ所かあるのだが、多くはオーナーと運営サイドは区別されておりオーナーが自らゲストと触れ合うことはない。しかし、テラコッタ・インはオーナー自らがガバッと脱ぎ、生まれたままの姿でゲストをもてなしてくれるのだ。

「うちにお泊りのカップルは、皆さん信じられないほどナイスな人たちだから、初めてのゲストもすんなりと打ち解けることができますよ」

彼らの重力に抗わない自然体のボディは、確かに人の良さを物語っているようである。アメリカの人気リアリティTV番組にも取り上げられた際も、大事な所はグラフィックで処理されていたものの、いつも通り全裸で対応。ゲストが快適に過ごせるよう真摯に取り組む彼らの姿は、ホテルホスピタリティの真髄かもしれない。

先ごろ日本を騒がせた、国民的アイドルの全裸騒ぎ。同情的意見も多く寄せられたというから、やっぱり人間は全裸になってこそリラックスできるのかもしれない。我こそはヌーディストというそこのアナタ、是非ともこのテラコッタ・インをチェックしてみてはいかがだろうか。

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